上伊那郡中川村で行った、ミサワホームの屋根の塗装工事です。
　遠目にも屋根の色が所々抜けていて、年季が入っているのかな～と想像されるお宅でした。

無料点検

　青空に、まだら模様の屋根が浮かんでいる感じです。
　周囲の景色が良いので、きれいにメンテナンスをしたら青空に映えるすてきな家が出来上がりそうです。

　屋根の一番上、「棟板金」が変色しています。

　また棟板金を止めているクギは、7～10年程で抜けてきてしまう場合が多いです。
　これは経年劣化で仕方のない事なので、築10年程になるようなお宅であれば、ちょっと上を向いて屋根の上を眺めてみてくださいね。

　板金が剥がれてしまうといろいろと不具合が起こってしまいます。

　こうしたスレート（コロニアル・カラーベスト）屋根は、苔が生えてしまうことが多いです。
　苔は光合成をするので、適度に陽が当たり、適度に湿気のある場所を好みます。

　つまり、劣化して防水機能が落ちた屋根は、苔にとって居心地が良いのでしょう。
　放っておくとどんどん増えて、屋根一面が茶色っぽくなってしまうこともあります。

　これから寒くなり氷が張るような季節になると、水分を含んだ屋根は凍って、溶けて・・・
　・・・を繰り返し「凍害」を引き起こす可能性があるので注意が必要です！

着工

足場組立・洗浄

塗装

下塗り

　洗浄後、しっかり乾燥期間を経てから塗装に入ります。

　下塗り剤はアステックペイント社の「サーモテックシーラー」です。
　シーラー自体に赤外線を反射する遮熱機能があるので、今回使用する同じく遮熱機能のあるアステックペイント社の「スーパーシャネツサーモSi」と併せて、遮熱効果をより高めることができます。

中塗り

　使用している塗料の色は「カーボングレー」という人気色です。

　ヒビやワレは、下塗り後に判りやすくなるため、中塗りの段階で一緒に補修していきます。
　塗装の工程ではすべて、丁寧にハケ入れを行った後、広い面をローラーで塗装していきます。

上塗り

　中塗り同様、ハケとローラーを使って上塗りを行い仕上げます。

　今回のようなスレート（コロニアル・カラーベスト）屋根を塗装する際、「タスペーサー」という縁切りの材料を使う場合も多いですが、屋根と屋根の隙間が4ミリ以上ある場合は必要ありません。
　そもそもタスペーサーは、塗料が屋根と屋根の隙間を塞いでしまわないように挿入する物なので、十分に隙間がある場合には必要ないのです。

　この十分に隙間がある場合・・・というのは、長年にわたりメンテナンスを行っておらず、屋根材が反ってしまっている・・・という場合が多いです。

完成

　メーカーの点検を受けていろいろと気にされていた施主様ですが、今回の工事後に仕上がりを見て「安心できる」と言ってくださいました。

　周囲の風景と青空に映える、ステキな屋根の家が出来上がりました。

　スレート（コロニアル・カラーベスト）屋根は、劣化が進むと塗装では間に合わない場合があり、カバー工法工事や葺き替え工事が必要になります。
　一般的には耐用年数は20～30年程度とされていますが、適切な時期に適切なメンテナンスを行えばその寿命を延ばすことも可能です。

　屋根の状態が気になったら、是非早めに、信頼できる専門の業者さんに点検してもらってくださいね。