飯田市 ALC外壁の塗装工事
飯田市 屋根塗装
【工事のきっかけ】 家を建てた会社からもそろそろメンテナンスをした方が良いと言われていたそうです。そのままにしておいたものの弊社からも指摘を受けて、本格的にメンテナンスを考えてくださいました。「タイミングが合った」そうです。
ビフォーアフター
施工前
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施工後
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塗膜の劣化状況を見るのに一番手っ取り早いのが、こうして触ってみることです。
手にチョークの粉のようなものが付着する現象を「チョーキング（白亜化）現象」と言います。
この粉の正体は、雨や紫外線によって合成樹脂が分解され、粉状になってしまった顔料です。
防水機能などが低下している状態なので、放っておくとコケやカビが発生し、ヒビ割れも起きてきます。なるべく早めに塗装を検討した方が良いかと思われます。
ALC外壁の場合、ほとんどが幅600ミリのパネルが使われています。
結合部をコーキングで処理し、塗装で仕上げてあるのですが、このコーキング部分の劣化も見受けられました。
表面がヒビ割れていたり、隙間があるような状態になったらコーキング補修が必要です。
塗料を調色する際に酸化チタン（白色顔料）を使うのですが、紫外線が当たることで「ラジカル」というエネルギーが発生します。樹脂や顔料の有機物を劣化させるエネルギーです。
このラジカルが塗料の劣化を促進させてしまいます。
ラジカル発生の影響でALCの繋ぎ目が破断している状態がよくわかる写真です。
陽当たりの良い場所は特に、このラジカルが発生しやすいので定期的な点検をすると良いかと思います。
工事の前に現場を下見して、足場用の図面を作成します。
当日はその図面をもとに、部材をどんどん並べていき、手際よく足場を組み立てます。
この足場用の図面を作る際に、家を建てた際の立面図があれば助かりますので、コピーさせていただくこともあります。どうかご了承ください。
軒天井は洗浄だけでもきれいになりました。
外壁は洗浄すると外壁と同じ色の水が流れ落ちてきていました。
塗料が劣化していたのがよくわかります。
塗装前の最後の準備です。
「養生」という作業をします。
窓やアルミ系素材の塗装しない部分をビニールで覆い、塗装する面としない面をマスキングテープを貼って境目を作ります。
この作業をきっちりときれいに行うことで、仕上げ作業の時間短縮や、仕上がりの出来が違ってきますので、とても大事な作業になります。
まずは下地の補修を行います。
細かいクラックがあると、そこから雨水が浸入してしまう場合もあるので、目地部分と一緒に補修していきます。
下地補修した箇所が十分に乾いたら、下塗り作業に入ります。
下塗り剤はアステックペイント社の「エピテックフィラーAE」という微弾性塗料です。
シーラーとフィラーの両方を兼ね備えた下塗り材で、塗膜に弾性・伸縮性を持つので、小さなクラックなら追従してくれます。
上塗り材に使用したのはアステックペイント社の「リファインMF-IR」です。
メーカー発表の期待耐用年数は20～24年で、遮熱効果のある無機フッ素塗料です。
メーカー独自の無機成分配合技術により、緻密で強靭な塗膜を形成するので、粒子の細かい汚染物質も入り込みにくくなっています。
そのため、長期に渡って美観を維持できるとされています。
今回は仕上げの塗料に防カビ剤を添加しました。
「リファインMF-IR」自体にも、防カビ・防藻性があるので、防カビ剤を添加したことでさらに汚れにくさに期待ができます。
北側の日当たりの悪い場所などで、カビやコケが見られる外壁の塗り替えにおススメです！
雨樋だけ、軒天だけを補修する場合ももちろんありますが、外壁や屋根の塗装の際に、足場を組むついでに一緒に行うのは、実はコスト削減になります。
破風板や鼻隠しと言った箇所は、思った以上に目立ちます。
補修していないと、外壁や屋根がキレイになると余計に目立ってしまうので、一緒に塗装することをお勧めします。
「下屋根」と呼ばれる個所も塗装しました。
「下屋根」とは、2階建て以上の家の1階部分についている屋根のことを言います。
外壁との接合部がありますので、こうした補修工事の際に一緒に雨仕舞の様子などを点検してもらうと良いと思います。
今回屋根の塗装に使用したのは、アステックペイント社の「シャネツトップワン」という遮熱塗料です。
錆止め材が含有されているので、通常行う錆止め兼下塗りの工程を省くことができます。
錆の状態が酷くなければ、コスト削減、工期の短縮が見込まれる優秀な塗料です。
足場の跡がついていた部分などを中心に最終チェックをして必要箇所に再塗装し、完成となります。
新たに家が建ったように美しくなりました。
せっかくALCという良い外壁材をつかっているので、しっかりメンテナンスをして快適に暮らしていただきたいと思います！
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