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　駒ヶ根市で行ったスレート瓦の塗装工事のご紹介です。

　10年ほど前にメンテナンスを行ったそうですが、かなり傷みが出てきていました。剥がれやひび割れが多くありましたので、塗装による補修が可能かどうか、しっかり見極めてからの工事となりました。

無料点検のようす

　10年ほど前に行ったメンテナンスというのは吹付けによる塗装だそうですが、立地条件が決して良いとは言えず、ヒビ割れや塗膜の剥がれなどが多く見られました。

　柿の木が近くにあり、柿渋も付着しているようすです。屋根の上では、落ち葉が腐葉土と化していました。
　日陰の部分にはしっかりコケが付着し、表面が傷み出していました。

　あまり傷み具合がひどいと塗装による補修は断念せざるを得ないのですが、今回は塗装ができると判断いたしました。

洗浄作業

　屋根をトルネード洗浄していきます。
　このトルネード洗浄は、「洗う」というよりは「削り落とす」という感じの洗浄です。
　コケだけでなく、10年前に行った吹付け塗装の塗膜の剥がれも、ごっそりきれいに落とします。

　約1日かけて洗浄作業を行いました。
　表面が白くなっている部分が、古い塗膜が剥がれ落ちた部分です。
　腐葉土と化していた落ち葉もきれいに取り除かれました。

　しっかり下地処理ができて、やっと塗装に入ることができます。

下塗り作業

　下塗りの入った箇所がお分かりいただけるかと思います。
　乾いていた表面がシーラーによって潤いました。

中塗り・上塗り作業

　工場から届いた塗料を、量りを使って現場で硬化剤・シンナー・主剤を混ぜ合わせて、改めて塗装用の塗料を作ります。
　今回も、ハケ入れに1日半使います。
　瓦の重なり部分など、細かいところを塗り残しのないように気を配りながら塗装します。

　中塗りが終わった箇所は、瓦を新しく葺き替えたかのような色になりました。
　瓦の傷みがひどい箇所は塗料の吸い込みが多いので、予定より時間がかかることもあります。

　上塗りの作業も、同じ工程をたどります。
　下塗り・中塗りをきっちりていねいに行っていれば、きれいに塗料がのってくれます。

完成！

　とても大きな屋根だったので、通常の塗装期間より3日ほど長くかかりましたが完成です。
　使用した塗料はアステックペイント社の「シリコンフレックスJY」という塗料です。
　耐汚染性に優れたセラミックを配合してあり、親水性の塗膜で、雨などで汚れが流れやすくなります。
　メーカー公表の耐用年数は8～10年となっていますので、また10年前後を目安に点検していきたいと思います。

　今回は塗装によるメンテナンスが可能でしたが、スレート瓦は傷みの度合いによっては塗装が出来なくなってしまいます。
　塗装によるメンテナンスをお考えの方は、是非お早めに、専門の業者さんにご相談ください！