いつもご覧いただきありがとうございます。
　駒ヶ根市で行ったカバー工法による工事のご紹介です。

　窯業系コロニアル屋根ですが、施主様がカバー工事をしたいとのことで、詳しくお話をしてお見積もりを出させていただきました。
　10年以上前に塗装をしたとのことでしたが、表面の塗膜が剥がれ、劣化症状が進んでいました。

足場作業

　事前に足場屋さんと打ち合わせを行い、実測に基づいた図面に沿って足場を設置していきます。

　この日は足場職人さん3人で作業しました。
　最初に一番下の足場が組まれると、あっという間に出来上がっていきます。

　メッシュシートを貼ったら完成です。
　大きなお宅ですが、やはり段取りがしっかりできていると作業も早く済みます。

　実は、厚生労働省が定めた『労働安全衛生規則』というものに
『事業者は、高さが２メートル以上の箇所（作業床の端、開口部等を除く。）で作業を行う場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。』
等と明記されています。

　つまり２メートル以上での作業は危険が伴うと、厚生労働省も注意喚起をしていて、足場は職人さんの安全確保にはなくてはならないものです！
　DIYなどで家を修理しようとお考えの方は、本当に気を付けてくださいね！

　少しでも「ちょっと危ないかな～」と感じたら、無理をせず、業者に連絡してください！

雪止め・棟板金撤去

　ここからは板金職人さんの出番です。

　コロニアル屋根の上に新しいトタン屋根を貼っていくため、突起物は全て撤去します。

　雪止めや棟板金を撤去していきます。

ルーフィング

　シートは下から順に、重ね代を十分にとって貼っていきます。
　鋼板チップをかませてビスを打ち、シートを屋根に固定します。

　こうして屋根全体を防水シートで覆います。

板金カバー工事

　屋根の先端から順に貼り付け、最後に棟の板金を被せます。

　棟板金の施工が終わると屋根らしくなりますね！

　屋根と外壁の境目の板金「雨押え」もきっちり施工します。

　この「雨押え」が劣化して雨漏りする場合も多いです。

　今回カバーに使用した部材は「フッ素鋼板」といって、ガルバリウム鋼板にフッ素を焼き付けたものです。

　通常のガルバリウム鋼板よりも耐久性が高く、色褪せや塗膜にヒビや剥がれが入るという心配がありません。
　汚れもつきにくく、メーカーによっては最長20年の塗膜保証もつきます（保証条件あり）。

　施工した私達もこの先の保守点検で伺うのが楽しみです！

　通常のガルバリウム鋼板よりも値段は高くなりますが、こまめなメンテナンスが苦手という方には良いかもしれません。
　
　屋根のメンテナンスをお考えの方は、こういった屋根材についてもしっかりご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください！