諏訪郡下諏訪町で屋根塗装を行いました。
築50年ほど経っているトタン屋根のお家で、過去数回塗装歴があるそうです。何回か塗装歴がある古い屋根なので、塗装は難しい状況でしたが、今後このお家をどうするかわからないので葺き替えやカバー工法をするほどお金を掛けたくないということで、今回塗装工事を行うことになりました。ただし、塗料の耐候年数はあまり期待できないということはご了承いただき、サビと古い塗膜はできるだけ剥がして塗装しました。

街の屋根やさん松本諏訪平店では経験豊富な有資格スタッフが屋根の症状に応じた適切なご提案をしています。屋根にお困りごと、お悩みごとがある方一度街の屋根やさん松本諏訪平店までご相談ください。お問い合わせは下の画像をクリック！フォームからメールでお気軽にどうぞ。

　〇今回の現場の下諏訪町ってこんな街　
全国の諏訪神社の総本山、諏訪大社の秋宮、春宮の門前町として、また中山道唯一の温泉宿場町として発展してきた人口2万人ほどの街です。戦前は製糸業が盛んでしたが、戦後になり精密業、観光業で活気があります。天下の奇祭「御柱祭」で有名な木落坂も下諏訪町の名所の一つです。

施工前の屋根の状況です。
トタンの瓦棒葺き屋根と、玄関上の一文字差し掛け屋根の約100㎡の屋根です。
瓦棒葺きとは縦に桟が入っている屋根のことで、今回の屋根は瓦棒の中でも瓦棒の中に心木のない三晃式という形状の屋根です。差し掛け屋根とは文字通り壁に刺さるようにかかっている屋根のことです。
いずれもトタンなので塗膜が劣化するとサビにつながります。トタン屋根は定期的な塗り替えが必要です。

ケレン作業の様子です。
ケレンとは主に鉄部に対して行う「素地調整」を意味する言葉で、素地調整の中でもさび落としの意味合いで使われることが多いです。クリーンから派生してケレンとなったといわれています。 塗料を塗る前に素地をキレイにする、整えることをいいます。
ケレンにも段階があり薬剤を使って行う1種ケレン、電動工具を使って行う2種ケレン、手道具を使って行う3種ケレン、清掃程度の4種ケレンがあります。一般家庭のけれんで1種を行うことはまずありません。たまに電動サンダーなどを使う2種を行うことがありますが、ほとんどが皮すきやカップサンダー、マジックロンというナイロン繊維の研磨材などを使う3種ケレンです。左の写真は皮すき、右の写真はカップサンダーを使ってけれんしているところです。

次に高圧洗浄を行います。
高圧洗浄は家電量販店やホームセンターなどで市販されている電動の専横機ではなく、ガソリンエンジンの強力な水圧が出る高圧洗浄機を使います。電動の洗浄機では水圧が足りず長年こびりついた屋根や外壁の汚れを十分に落とすことができないためです。1軒の屋根の洗浄で2時間ほどかかります。この後十分な乾燥時間をとるため、洗浄当日の午後と翌日はこのままにしておきます。

金属屋根の塗装はほとんどの場合、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りで仕上げます。
まずは下塗りの様子です。使う塗料は下塗り用の塗料で関西ペイントのザウルス２EXです。サビ止め効果があり、塗装面と塗料の密着を高めるための塗料です。
よくご自分で屋根塗装をされる方がいらっしゃいます。DIYがお好きな方はそれもいいかもしれません。でも屋根の上は危険です。私たちプロも細心の注意を払って作業します。危険なのでできれば私たちプロにお任せください。
左の写真はダメ込みと言ってローラーが入らない細かいところを先に刷毛で塗る作業です。そのあとで広い平滑な面をローラーで塗ります。

次に中塗りです。
中塗りと次の上塗りは同じ塗料を塗装します。使用した塗料は関西ペイントのアレスダイナミックルーフです。塗膜に紫外線が当たると塗膜の中に発生する劣化因子ラジカルの発生を抑制して、長持ちさせる塗料です。下塗りと同じようにダメ込みをしてローラーで仕上げます。
太陽光パネルが乗っていましたがパネルの下は塗装できません。最大限届く範囲で塗装するしかありませんがご了承ください。

最後に上塗りです。
中塗りだけで終わってしまうと、十分な塗膜を作ることができず、下塗りの色が透けて見えてしまいます。上塗りは十分な塗膜を確保するためと、色、ツヤを出すための塗装です。
Before-Afterの写真を見ていただくとわかるように、見違えるほどきれいな屋根になりました。金属屋根に塗装したシリコン樹脂塗料の塗膜は10年～15年が耐候年数ですが、今回の屋根は素地の状態があまりよくないので10年前後になるかと思います。その点はご了承ください。

今回の工事費用
屋根面積　100㎡
工事費用　400,000円
（ケレン作業含む）

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