諏訪郡下諏訪町で瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根への葺き替え工事を行いました。
瓦のゆがみが気になる、耐震性も心配ということでお問い合わせいただきました。築25年ということで瓦自体に傷みはありませんでしたが、棟瓦を止める漆喰に劣化が見られ棟瓦にゆがみがありました。漆喰をモルタルに打ち直せばゆがみは解消されますが、耐震性の問題は解決しません。お施主s間ともご相談しましたが、耐震性向上は重い瓦屋根を軽い金属屋根に葺き替えるしかありません。というご提案をし、葺き替え工事をさせていただくことになりました。いったん15坪の2階大屋根のみ工事しています。
今回はその工事を手順を追ってご紹介します。

街の屋根やさん松本諏訪平店では経験豊富な有資格スタッフが屋根の症状に応じた適切なご提案をしています。屋根にお困りごと、お悩みごとがある方一度街の屋根やさん松本諏訪平店までご相談ください。お問い合わせは下の画像をクリック！フォームからメールでお気軽にどうぞ。

　〇今回の現場の下諏訪町ってこんな街　
全国の諏訪神社の総本山、諏訪大社の秋宮、春宮の門前町として、また中山道唯一の温泉宿場町として発展してきた人口2万人ほどの街です。戦前は製糸業が盛んでしたが、戦後になり精密業、観光業で活気があります。天下の奇祭「御柱祭」で有名な木落坂も下諏訪町の名所の一つです。

築年数30年の陶器瓦です。調査の段階で棟がしっかりと

それでは瓦下しの工程です。

瓦は瓦桟（かわらざん）という角材に引っ掛けて止まっています。今の基準では瓦は釘止めが義務付けられていますが、昔の瓦は瓦桟に引っかかっているだけです。撤去するには簡単なのですが、安定性という点では不安です。大きな地震が起きると瓦はほとんど落ちてしまいます。それは瓦が固定されていないからです。

瓦撤去後の確認です。ルーフィング（防水シート）をご覧ください。

屋根の下地の野地板（のじいた）を設置しています。
昔の野地板は文字通り杉などの板材を使っていました。板と板の間は隙間があります。この隙間はあえて開けている隙間です。屋根裏からの換気のための隙間です。今は棟換気や軒裏換気など別の換気方法が確立されているため、野地板に板材を使って隙間をあける必要がなくなりました。今では新築もリフォームも野地板には9㎜もしくは12㎜厚の構造用合板を使います。屋根の強度も増します。

綺麗な下地になったところで、アスファルトルーフィングを貼り付けしていきます。最近のルーフィングの進化はすさまじく耐久性の高いルーフィングがたくさん出ています。今回は改質アスファルトルーフィングを使用しました。
アスファルトルーフィングは紙に道路で使っているアスファルトを含侵させた防水シートです。以前はルーフィング＝アスファルトルーフィングでした。ただ、寒暖差による伸縮や摩耗などによって劣化しやすいという弱点がありました。瓦を外して出てきた既存のルーフィングがボロボロだったのはこのせいです。それを合成ゴムやポリマーなどを混ぜて強度を増したのが改質アスファルトルーフィングです。これで対候性が飛躍的に伸びました。

ルーフィング取付後ニチハ横暖ルーフプレミアムＳを施工します。

工事が終わりました。瓦おろしからルーフィング敷設までを工事初日に終わらせ、合計4日間の工期でした。４日間雨には降られませんでしたが、ルーフィングまでを初日に終わらせる理由が、万が一工事期間中雨が降ってしまっても、ルーフィングが貼られていれば雨漏りの心配がないためです。

今回の工事費用
屋根面積：45㎡
屋根材　：横暖ルーフプレミアムS
工事費用：750,000円

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