上伊那郡南箕輪村で行ったポリカ波板交換をご紹介します。
農作業スペースの屋根に張ったポリカ波板で、老朽化で一部剥がれや割れが見られ、雨漏りがあったそうです。コケも生えていることから交換することになりました。
ポリカはポリカーボネイトの略でベランダ屋根やストックヤードの屋根などちょっとした屋根や壁に使われている、よく見かける素材だと思います。以前は塩ビ製のものが使われていましたが、最近は20倍の強度があるポリカーボネイト製が使われています。一般的には幅655㎜で長さは6尺（約1800㎜）から10尺（約3000㎜）まであります。
今回は8尺と9尺を縦にジョイントして各8枚、合計16枚の交換です。

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〇今回の現場の南箕輪村ってこんな街
長野県南部に位置する上伊那郡の人口1.6万人の村です。県内の村では一番人口が多い村で、人口推移でも県内で唯一人口増加が予想されています。

古い波板を撤去していきます。波板は複数設置する場合、波の部分を重ねて取り付けますが、古い波板は横のジョイントが一山、縦のジョイントも10㎝ほどしか重なっていませんでした。これでは強度も不安定で雨も入りやすかったと思います。

波板はベランダやストックヤードなど様々な屋根や壁に使われます。骨組みに合わせて止め金具もいくつか種類がありますが、今回はCチャンというCの字をした鉄骨の骨組みでした。Cチャンの場合は写真のフックというパッキン付きの金具をCチャンに引っ掛けて止めます。パッキンは金具を通す穴から水が入らないようにするためです。

新品の波板は当然穴など開いていません。インパクトドライバーのビットをドリルに替えて穴をあけます。そのあとフックを通してドライバーで回してCちゃんに引っ掛けます。1枚につき5本、約250本のフックで止めました。

今までの波板は7尺と9尺を縦につなげ各7枚づつを、横のジョイントは一山を重ねて、縦のジョイントも10㎝ほど重ねて設置されていました。重なりが不十部だったので雨漏りするのも納得です。
今回は横のジョイントは2山を重ねその分1枚増やして各8枚、縦の重なりは1尺長い8尺と9尺用意しました。充分な重なりをとったため雨漏りの心配もありませんし、強風でパタパタするようなこともないと思います。

作業時間は半日で終了しました。
今まで劣化で白く濁ってコケも生えていた波板の屋根でしたが、明るい屋根に変わりました。作業場も明るくなって作業しやすいとお施主様も喜んでいらっしゃいました。

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