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諏訪市屋根工事|塗装不可のスレート屋根にSGL鋼板を重ね葺き
屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
以前から大きな工事から細かいメンテナンスまでご依頼いただいているお客様です。以下お客様の声です。
日課にしている散歩の帰り、ふと我が家の屋根を見ると黒かったはずなのに白くなってきていました。早速街の屋根やさん(イトウ住建)に相談するとすぐに屋根に上って点検してくれました。相談に行ってから10分も経たないうちにもう屋根の上に職人さんが上っていました。こういうフットワークの良さもイトウ住建に長年お世話になっている理由のひとつです。点検結果はスレート屋根なのでそろそろ寿命、塗り替えもできそうだけど、長い目で見れば重ね葺きをしたほうが安心との事。長寿命、長期保証の屋根をかぶせることにしました。適切なアドバイス、丁寧な仕事、見栄えの良さ、大変満足しています。
基本情報
- 施工内容:屋根材(金属)
- 施工期間:2週間
- 築年数:20年
- 使用材料:屋根材:ビクトリアマテリアル
GMルーフ レッドブラウン
防水シート(ルーフィング)
チャンピオンルーフィング
諏訪市でスレート※1屋根にSGL鋼板※2の屋根材を重ね葺きするカバー工法の工事を行いました。建坪が大きい上に複雑な形をした建物なので、屋根もその分大きく複雑になります。
スレートとは・・・詳しくはコチラ>>>
セメントと木質繊維を混ぜて薄い板状に加工して、表面を塗装した屋根材。軽量、安価で施工が容易なので広く採用されています。定期的な塗装でのメンテナンスが必要、耐候性が短い、割れやすいなどのデメリットがあります
SGL鋼板とは・・・詳しくはコチラ>>>
GLがガルバリウムの略でガルバリウム鋼板を超えた金属という意味でSGL鋼板と呼ばれています。ガルバリウムの成分にマグネシウムを入れることによってガルバリウムの3倍の対候性を持つといわれています。
屋根にお悩みごと、お困りごと、不安、不満がありましたら一度街の屋根やさん松本諏訪平店までご相談ください。お問い合わせは下の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
スレートの変色褪色でよく見る光景です。スレートの原料はセメントと木質繊維なので防水性はありません。表面を塗装することで防水しています。塗膜の変色褪色は塗料の防水性が失われて来た証明です。こうなる前に定期的な塗り替えが必要です。新品の塗膜で10年+1回目の塗り替えで7年~10年+2回目の塗り替えで5年~7年=スレートの対候性20年~30年という計算になります。3回目以降の塗り替えは古い塗膜が弱くなっているのでお勧めできません。
スレートの小口(こぐち 断面)は塗装しにくいところです。毛細管現象で水はけもよくありません。水分と酸素があるのでコケが発生しやすくなります。特に水はけがよくない北側に多く見られます。
塗膜のはがれは原因はいろいろありますが、その一つに水分があります。防水性を失ったスレートが水を吸ってしまい、その水が氷る、融けるを繰り返すと塗膜は剥がれやすくなり、さらに水を吸いやすくなります。
スレートは割れやすいという弱点を持っています。割れの原因も色々ありますがこれも水分が影響していることもあります。剥がれと同様に水分が凍結、融解を繰り返すことによって割れることがあります。
スレートの劣化は塗膜の劣化から起きることが多いです。定期的に塗装をして劣化を抑える必要があります。塗装のメンテナンスができなくなると、今回のようにカバー工法でのメンテナンスになってしまいます。
カバー工法が始まりました。雪止めや棟板金などを撤去して、まずはルーフィング(防水シート)を全面に張っていきます。弊社ではほとんどの場合株式会社チャンピオンのチャンピオンルーフィングを使います。一般的にはアスファルトルーフィングを使うことが多いかと多いかと思いますが、経年劣化で敗れる可能性があります。チャンピオンルーフィングは樹脂シートを紙で挟んだ防水シートです。樹脂なので刃物を使わない限り劣化して破れる心配がありません。対候性が高い防水シートです。
関連記事 ルーフィングについて 詳しくはコチラ>>>
スレートのカバー工法の場合、ルーフィングは釘止めします。ルーフィングに直接釘止めすると、釘穴がどうしてもできてしまいます。ここから水が入る可能性があるので釘止めする際には板金を小さく切ったものをパッキン代わりに一緒に止めます。細かいところも手を抜かない職人のこだわりです。
屋根材は下から順に張っていきます。その一番下軒先にはスターター(軒先唐草)を取りつけます。これは軒先のスレートの小口(こぐち 断面)が露出していて何もしないとそこから雨を吸ってしまうので、小口をカバーするために取り付ける部材です。小口を巻き込むように取り付けます。
軒先1周にスターターを取り付けますが、屋根が入り組んでいるので出隅、入隅があり苦労しました。
棟(むね)とは
勾配方向が違う屋根面が交差する部分です。屋根の頂上を主棟(しゅむね)大棟(おおむね)といい、四隅に下がっている棟を下がり棟(さがりむね)下り棟(くだりむね)隅棟(すみむね)などといいます。
この棟は棟板金をかぶせますが、棟板金の下地を取り付ける工程です。通常下地にはヌキという木材を入れるのですが、木だと水が入りやがて腐ってしまいます。下地が腐ると棟板金も外れてしまいます。弊社ではこのヌキに樹脂製のものを使ってします。樹脂なので腐ることはありません。
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棟は屋根の傾斜が上がっていく面が交差するところですが、谷は傾斜が下がっていく面同士が交差する部分です。谷がある屋根の場合、降った雨が一番多く通る場所なのでしっかりとした防水処理が必要です。谷樋(たにどい)とか谷板金と呼ばれます。
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先に付けたスターター(軒先唐草)に引っ掛けるように1枚目を取り付け、上へ2枚目、3枚目・・・と取り付けていきます。上下は篏合式(かんごうしき)に引っ掛け、見えなくなるところでビス止めをしていきます。下がり棟があるので斜めに加工しながら張っていきます。
最後に棟板金を取り付けて工事終了です。
これまでは黒系のスレート屋根でしたが、今回は気分を変えたいということで茶系の色になさいました。対候性の高いSGLの屋根材、腐食することのない樹脂製の棟下地(ヌキ)、破れる心配のないルーフィング、これで当分は屋根のことで悩まれることはないと思います。
屋根北面
屋根西面
屋根南面
屋根のことで心配なことがあるけどどこに頼んでいいかわからない、という声をよく聞きます。
でも、屋根専門の私たちにご相談いただければお悩みも解決するはずです。
点検、調査、見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。
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