箕輪町で行った外壁塗装の様子をご紹介します。
居抜きで購入された一軒家で、外装、内装の工事を承りました。そのうちの外壁塗装工事です。
外壁はモルタルで、触ると手に白い粉状の汚れが付くチョーキングが見られ、何カ所かクラックも発生していましたが、何よりも塗膜がこぶのように膨らんでいました。これが一番の問題でした。

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　〇今回の現場の箕輪町ってこんな街　　　　　　　　　　　　　　　　　

箕輪町は南アルプスと中央アルプスに抱かれた長野県伊那谷の北部に位置する田園工業都市として発展している町です。農業が発達しているほかにも箕輪ダムの紅葉など観光要素、産業分野の先端技術が集結し、ハイテクタウンとしての顔も持っています。

こちらが膨れが発生した塗膜です。
モルタルは外壁にセメントを左官仕上げし３回塗りで塗装します。現場で作られる外壁です。おそらくこの塗装の段階で1回目の塗装もしくは2回目の塗装で乾燥が不十分で上の塗装を重ねてしまったため、先に塗った塗料の乾燥時に出てくる水分等の気体の影響で膨らんでしまったものと思われます。
このままだと膨らんだ塗膜から剥がれなどの不具合が生じてしまうので、このふくれを剥がして塗りなおす必要があります。
またクラックもいくつか発生していました。モルタル外壁にクラックはつきものですが、多くの場合は建物の強度などには影響のないクラックです。塗装で消すことができますのでご安心ください

高圧洗浄をした後膨らんだ部分をお好み焼きのヘラのような道具、皮すきで剥がしていきます。
脆弱な部分は高圧洗浄の水圧だけで剥がれるところもありますし、強いところは皮すきを当ててハンマーでたたくところもあります。多くは皮すきを当てれば剥がれる塗膜です。外壁全体に膨れが発生していたのでこれだけで1日以上かかる結構労力のかかる作業です。ただこの作業をしっかりやらないとこの後の塗装に不具合が発生してしまうので丁寧な作業が求められます。

膨れが剥がし終わったら深いクラックは補修剤を入れます。浅いクラックはこの後の下塗りで補修することができます。
クラック補修の後塗装に入ります。多くの場合は外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りで仕上げます。
今回使用した塗料はAGCコーテックのフッ素樹脂塗料ルミステージ水性サンバリアです。メーカー10年保証の高耐久塗料で、サンバリアという名がついているように、遮熱塗料で外壁が太陽熱を吸収する吸収率が施工前が80％なのに対して、施工後は40％まで落ちるというものです。
まずは専用の下塗り塗料のボンHBサーフェーサーを塗ります。この下塗りで浅いクラックはふさがります。そのあとで水性サンバリアを中塗り、上塗りと2回塗りますが、その際マスチックローラー（砂骨ローラー）を使って模様を付けて塗装します。

こちらがマスチックローラーで仕上げた塗装面です。モルタル外壁の場合このような模様を付けて塗ることが多いです。
塗料には乾燥時間とか塗間時間と言われる次の塗装までの時間が設定されています。今回の塗料は気温23度で4時間以上という時間が設定されています。塗装の時期にもよりますが一晩は乾燥時間を設けたいです。工期や職人の手間賃を節約するためにこの乾燥時間を守らずに、乾燥不十分で次の塗装をしてしまう業者もいます。そうすると今回のようなふくれが発生してしまいます。
弊社では次の工程に入るまでに一晩おくようにしていますのでご安心ください
こぶのように膨らんで見にくかった外壁がきれいな外壁に仕上がりました

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