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松本市屋根工事|重いセメント瓦から軽いガルバリウム鋼板へ葺き替え
松本地域 屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
平屋の建物で、屋根裏からポタポタと雨が落ちる音がするということでお問い合わせいただきました。押し入れの点検口から屋根裏を覗くと、2カ所ほど雨漏りのあとを発見しました。屋根に上ると割れた瓦が数枚・・・雨漏りの原因はここだと思いますが、瓦を剥がすとルーフィング(防水シート)の劣化も目立っていました。雨漏りを止める方法は瓦を一旦外してルーフィングを敷き直し、割れた瓦を新しくして外したセメント瓦を葺きなおすか、屋根全体を吹き替えるかです。打ち合わせを重ねながら葺き替えるという選択をされました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(金属)
- 施工期間:2週間
- 築年数:40年
松本市で行った屋根工事の様子をご紹介します。
既存の屋根はセメント瓦、若干の雨漏りが小屋裏にあり、数枚割れている瓦がありました。雨が入っているのはこの割れている瓦のところだと思いますが、瓦を一部剥がしてみると中のルーフィング(防水シート)が破れて、その下の野地板に隙間がありました。小屋裏を覗いた際に外からの明かりが漏れているのが見えましたが、この野地板の隙間、破れたルーフィング、割れた瓦が合わさってもれていた日光だと思います。工事内容を何度か打ち合わせして、セメント瓦を剥がして新しいガルバリウム鋼板の屋根材に替える葺き替え工事をすることになりました。
朝日を浴びる瓦おろしの精鋭部隊です。このほかにもう一人と、下にダンプを運転して撤去した瓦を運搬してくれる職人さん、大して役に立たない撮影者の私、合計7人での作業です。全員ヘルメットを着用して安全対策もばっちりです。けがのないように作業しましょうという現場朝礼の後、屋根に上りました。
屋根面積は約128㎡、セメント瓦葺きの屋根です。瓦の総重量はおよそ5トン。精鋭5人プラス役に立たない私の6人で5トンの瓦の撤去をしました。下で待機してくれているダンプのオギさんに2トンダンプで瓦だけで3回ピストン輸送してもらいました。幸い廃棄場が近くにあったので、行って帰ってきて30分ほど、順調に撤去作業が進みました。この日のうちにルーフィング(防水シート)を敷くところまで終わらせたいので、安全には十分配慮しつつ、迅速に作業していきます。瓦おろしは2時間ほど、お昼前に終了しました。
瓦をはがすと瓦桟という瓦を止めている桟木があります。この瓦桟も撤去します。細い角材なのですが釘で止まっているのでこの撤去もなかなかの作業です。この角材の処分も行います。
裸になった屋根ですが、数10年経っているので瓦の下は落ち葉や砂ぼこりがたまっています。このごみの掃除ももちろんします。ほうきチリ取りで掃除した後、ブロアで残った細かいごみを吹き飛ばします。隣近所が離れたところにあるので吹き飛ばすことができました。密集地では近隣からクレームになってしまうので飛ばすことはできません。
瓦を撤去すると野地板のいたるところに穴が開いていました。今回の工事のきっかけが雨漏りなので、こういったところから漏れたものと考えられます。でも今回の工事では、この上に新しい野地板(構造用合板厚さ12mm)を敷くので、この穴は完全にふさがります。雨漏りの心配はなくなるはずですので、ご安心ください。
屋根の形状が少々複雑だったので、合板をカットして張らなければなりません。大工の竹内君の出番です!パッと寸法を出して丸ノコで切ってくれます。1日でルーフィングまで終わらせたかったので大工の竹内君に入ってもらって助かりました。
スタートの水平、垂直もきちんと出して合板を張っていきます。水平、垂直だけでなく、合板を止める釘が効くところに合わせなければいけません。古い野地板の下には根太という角材が入っていまっす。その根太に合わせます。その結果きれいに直角に交わる交差点ができました。こういった細かいところも職人の技といえるのではないでしょうか。
ルーフィング(防水シート)を貼り始めました。弊社では標準仕様のチャンピオンルーフィングです。樹脂が入っている破こうとしても破けない丈夫なルーフィングです。一般的に使うアスファルトルーフィングは比較的安価で済むのですが、破けやすいのが弱点のルーフィングです。弊社ではずいぶん前からアスファルトルーフィングに替わり、チャンピオンルーフィングを採用しています。
敷いている途中に雪が舞ってきてしまいました。ここで終わってもブルーシートを敷かなければならないので、ルーフィング敷きを続行です。日没までにルーフィングまで終わりました。
次に遮熱シートのサーモバリアを敷設します。
まずよく聞く断熱材とこの遮熱シートの違いですが、断熱材は屋根や壁に入っていて、屋根材や壁が太陽に熱せられ熱くなった熱を遮断する、熱伝導を遮断するという効果があります。一方遮熱材は同じく屋根や壁に入っていて、太陽からの直接的な熱線を反射させることによって遮断する、輻射熱を遮断するというものです。室内が熱くなる原因は熱伝導よりも、後者の輻射熱の割合が高いといわれています。従って断熱材よりも遮熱材のほうが効果が高いといえます。
遮熱材のメリットは熱光線を反射させるだけでいいので断熱材のように厚みが必要ありません。サーモバリアはわずか4mmの厚みです。どこにでも施工できて、弊社では屋根のほかに浴室の壁内にも入れています。外からの熱光線だけでなく、室内の暖まった空気が外に流れるのも遮断してくれるので、長野県のような寒暖差の激しい地域にはもってこいの商品です。
サーモバリアはエアキャップなどが5層、それを純度99%のアルミシートで挟んだ7層構造になっています。
サーモバリアを貼り始めました。1.2m幅 40m巻きのロールを転がして隙間なく張っていきます。
ジョイント部分もこの通り隙間はありません
こちらは棟下地工事です。写真は本棟という屋根の頂上にあたる部分です。ここに下地を打ってこの後棟板金をかぶせます。下地は貫(ヌキ)という角材を使用します。一般的には木製の角材を使用することが多いのですが、木製だと長い年月で角材自体が雨で腐ってしまい、棟板金を止めるビス、もしくは釘が抜けてしまい、棟板金が風で飛んでしまうということがよくあります。弊社ではこれを防ぐために樹脂製の貫を使用します。樹脂製なので腐ることはなく、芯にアルミが入っているので丈夫で、棟板金を止めるビスはステンレスを使うのでサビることもありません。見えなくなるところですが10年、20年先を見据えて施工するのが弊社です。
こちらは屋根の先端の軒先に付ける軒先唐草という板金と、傾斜になっている先端のケラバ唐草という板金を取り付けている様子です。屋根面から側面へL字の板金をかぶせることにより、側面から雨が入らないようにという目的で付ける部材です。軒先もケラバも板金の下は木製です。この唐草は木材を雨から守り、屋根の寿命を長くする大切な部材です。
予定通り材料が届きました。屋根材本体SGL鋼板製タフワイド40ケースです。おおそ120㎡分あります。128㎡の屋根なので足りないのですが、ロスを少なくするために敢えて最初は少なめに発注します。特に細かいところが多い複雑な形状の屋根なので正確な数量が出しにくい現場です。ある程度使っていって追加発注というのがいつもの流れです。必要最小限で材料の無駄を省きます。元々廃材が少ないというエコな工事がカバー工法のメリット、こういったところにもエコを意識しています。
そのまま屋根に材料を上げました。私も手伝いましたがかなりの重労働です。
谷板金の取り付けです。すべての屋根ではありませんが屋根には谷と呼ばれる場所があります。傾斜の方向が違う屋根がぶつかるところです。新しい屋根材を葺くときにここを何の処理もせず屋根材をぶつけるとうまくかみ合わず隙間になってしまい、雨が入り放題になってしまいます。傾斜方向が違う両方の屋根から雨が流れてくるので、谷は一番雨が通る道です。そこで谷板金という部材を入れて雨が入るのを防ぐのです。これはどの屋根やさんも必ずつける部材です。形や角度が違うのでほとんどが特注になります。
本体の取り付けです。軒先から上へと付けていきます。まずは軒先唐草に一枚目をビス止めします。上下左右ともガチっとはめ込む形(篏合式)になっているので、ジョイント部分から水が入ることはありません。
途中ウィング対応の雪止めを45cm間隔で上下互い違いに取り付けていきます。雪止めはステンレス製なのでサビることはありません。
谷の部分は谷の形に合わせて斜めにカットして、谷に折り込んで取り付けます。
壁際の瓦をはがした際、もともとの瓦の防水のための雨仕舞も剥がします。雨仕舞を剥がすとモルタル壁のガラ板という下地木材が出てしまいます。もちろんここも工事対象ですのでしっかり施工いたします。
屋根と壁に合わせてL字に折った板金を屋根材の下に差し込み、壁側は20cmほど立ち上げています。これを捨て水切りといいます。その上に壁水切りという箱型に折った板金をかぶせて、二重防水にします。最後にコーキングを周りに打てば雨水が入ってくることはまずありません。
勾配の方向が違う屋根がぶつかるとこのように谷ができます。写真のように谷を納めます。V字に折った板金を止めて屋根材を織り込んでいます。谷の真ん中が一番低くなっているのでよっぽどの大雨でない限り屋根材のほうへ水はいきませんが、仮に行ったとしてもここからも水が入ることはありません。
細かいところを仕上げて完成しました。
この後足跡が残ってしまっていたので、塗装用の高圧洗浄機できれいに洗ってお施主様に引き渡しました。瓦の下の野地板が剥がれていたり、ルーフィング(防水シート)がボロボロだった屋根でしたが、新しい野地板として12mm厚の合板を重ね張りし、新しくて丈夫なルーフィング、その上に暑さ対策の遮熱シートを敷いて、サビにくく軽量なガルバリウム鋼板を葺いて、新しい屋根に生まれ変わりました。軽い屋根になったので耐震性も上がっています。お施主様も大変満足されています。
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