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塩尻市|セメント瓦から軽量金属屋根へ葺き替え工事の事例
塩尻市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
以前からお付き合いのある顧客様からのご依頼でした。
セメント瓦の褪色や変色で見栄えが悪くなったこと、何枚か割れているのが確認できたことが工事をご依頼いただいたきっかけです。当初塗装でお考えでしたが、割れているセメント瓦は簡易的な補修しかできないこと、重いセメント瓦では地震の際に建物が耐え切れないことなどをご説明し、葺き替えを決断していただいました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:2週間
- 築年数:35年
- 使用材料:大屋根
天然石コーティングジンカリウム鋼板
【メリッサ】
下屋根
ガルバリウム鋼板
【横暖ルーフ】

塩尻市で屋根の葺き替え工事を行いました・
既存の屋根は厚型セメント瓦、セメントを瓦状に成型して表面を塗装した屋根材です。ちなみに薄型セメント瓦がスレートと呼ばれるシェアの高い一般的な屋根材です。色あせや変色が目立ってきたこと、何枚か割れている瓦があったことで今回の工事となりました。その工事の様子をご紹介します。
工事の概要
屋根面積 大屋根90㎡ 下屋根35㎡
①セメント瓦を大屋根、下屋根全て撤去
②下地の12㎜厚針葉樹構造用合板(野地板 のじいた)を張る
③下葺き材(ルーフィング 防水シート)を張る
④屋根材を葺く
大屋根 天然石コーティングジンカリウム鋼板【メリッサ】
下屋根 断熱材付ガルバリウム鋼板【横暖ルーフ】

工事の様子です。まずはセメント瓦を撤去していきます。
最初に棟瓦を外します。見えている木材はヌキといって棟瓦の下地となる木材です。その両脇に盛られているのがモルタルで、屋根材本体と棟瓦の隙間を埋めて防水するためのものです。しっかりモルタルが入っていたので水の侵入がなく、木材の腐食はほとんどありませんでした。
本来葺き替えの現場は足場を立てて作業するのですが、足場を立てることができない立地だったので、安全と効率を配慮しながら足場なしで瓦を下ろしています。脚立を立てたところに窓があったため、ガラスを割らないようにブルーシートで養生しています。
一番遠いところから脚立まで距離があるので6人体制でバケツリレーをして瓦を運びました。

セメント瓦は1枚3㎏くらい、1㎡で17枚使うので大屋根90㎡、下屋根35㎡、合計で125㎡、総枚数は2100枚余り、重量は6500㎏(6.5t)近くになります。2t車3台分と余った瓦と他の廃材を入れて4台分の廃材が出ました。

瓦を外すと桟木(さんぎ)という角材が出てきます。瓦をひっかけて止めるための角材で、瓦は釘やビスを使わ宇この桟木に引っかかっているだけなので簡単に外れます。桟木も撤去する場合もありますが、今回は桟木を生かして下地材を止めます。桟木の高さ1㎝程ですが空気層ができ、断熱、遮音の効果が期待できます。

桟木と直角に45㎝間隔でこの後取り付ける野地板(のじいた)の下地材を取り付けて行きます。
屋根材の下地となる野地板を取り付けます。昔は藻に通り板を使っていましたが、最近では新築でもリフォームでも9㎜もしくは12㎜厚の針葉樹の構造用合板を使うようです。カットしていない状態で長手で180㎝ある構造用合板、45㎝間隔で野地板の下地があるので、1枚の構造用合板で4カ所しっかりととビス止めします。

野地板の上に新しくルーフィング(防水シート)を貼ります。職人の足元に見える薄いベージュのものがルーフィングです。以前は紙にアスファルトを染み込ませたアスファルトルーフィングが主流でした。屋根のリフォームをする際にもほとんどの場合がこの旧型のアスファルトルーフィングが出てきます。破れやすいので穴が開いているルーフィングをよく見かけます。近年はルーフィングもいいものがたくさん出てきていて、どれも丈夫で長持ちするルーフィングに進化してきました。弊社では樹脂シートを芯材にしたチャンピオンルーフィングを標準的に使っています。樹脂なので簡単には破れません。劣化することもほとんどありません。屋根材が超寿命のものになるのでルーフィングも長持ちするものを使いたいですね。

屋根材本体を取り付ける前に軒先にスターターを取り付けます。これは野地板の断面が軒先で露出していて、このまま屋根愛を取り付けるとそこから水が浸入して野地板が腐食してしまいます。その断面をカバーするための板金です。

屋根材本体は軒先の一番下から棟方向に上へと張っていきます。屋根材同士が重なって見えなくなるところは上から野地板に向かってビス止め、上下のジョイントは正面からパッキン付きの専用ビスで止めます。パッキンが付いているのでビス穴からの水の侵入もありません。

今回大屋根で使った屋根材は表面に天然石を特殊コーティングしたジンカリウム鋼板の屋根材【メリッサ】です。ジンカリウム鋼板は鉄の基板にマグネシウム、亜鉛、シリコンをメッキ加工した鋼板です。ガルバリウム鋼板とその組成はほぼ同じ、ジンカリウムもガルバリウムもともに登録商標になっているので、商品名の違いと考えていいと思います。
ジンカリウム鋼板は表面に天然石をコーティングしたものを指すことが多いです。天然石の効果で塗装によるメンテナンスが必要ない、断熱性、遮音性に優れている、天然石が付いているのに1㎡あたり6㎏と軽量というメリットがあります。セメント瓦の1㎡あたりの重量が50㎏なので8分の1くらいの軽さです。初期費用が少々高くなりますが、長い目で見ればコストパフォーマンスの高い屋根材です。
大屋根の工事が終わりました。
次に下屋根です。
下屋根は面積があまりないので裏に断熱材が付いているガルバリウム鋼板の屋根材【横暖ルーフ】を使いました。
野地板、ルーフィングを同じように貼って、これも大屋根と同様に軒先にスターターを取り付けて、屋根材本体を取り付けて行きます。軒先から上へと張っていき、途中羽型の雪止めを野地板に固定しました。この上に屋根材を張るので、少々の雪の負荷でも雪止めが外れることはありません。

下屋根の工事も終わり、今回の工事は完了です。
下屋根は15年位あとで塗装のメンテナンスが必要になってくるかと思いますが、大屋根は30年以上メンテナンスなしでいいと思います。
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