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貝塚市の雨漏り修理で棟瓦の積み直し工事を行いました!
【工事のきっかけ】
貝塚市の雨漏り修理で棟瓦を積み直すことになりました。
M様邸は木造・2階建ての住宅で、2階の和室の天井に雨漏りが発生し、調査と修理のご依頼をいただきました。
小屋裏を確認すると、棟木(むなぎ)が濡れていて、そこから雨水が伝って内部に浸入した形跡が残っていたので、雨漏りを止めるために棟瓦を積み直すご提案をさせていただき、工事に至ります。
基本情報
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貝塚市にお住いのM様より雨漏りのご相談をいただき、雨漏り修理を行ったので、
その様子を施工事例でご紹介します!
雨漏りに気づき、業者に相談して調査をしてもらったそうですが
「瓦の下地が悪いかもしれないので、屋根やさんに相談してください」と言われたということで
街の屋根やさん岸和田店にご相談をいただきました。
「街の屋根やさんって、どんな会社?」と、心配されている方へ

貝塚市M様邸の基本情報
■ 築約28年
■ 木造・2階建て
■ 2階の和室の天井で雨漏り発生!
■ 雨漏り調査後、棟瓦お積み直すことになりました
この施工事例では、室内への雨漏り状況から始まり、屋根の現況、
棟瓦積み直し工事までの様子を一気に大公開します!
棟ののし瓦を美しく7段積み上げた熟練の屋根職人による棟瓦積み直しをご覧ください!

雨漏りしているのは2階の和室の天井です!
天井に雨染みがつき、雨漏りに気づかれたそうです。

雨漏りの形跡があったので、部屋中確認すると、押入れの中の天井も雨漏りしていて、ひどい状態で驚かれたそうです。

天井に雨染みがついていたり、ポタポタと雨水が落ちてくるととても心配になりますし、驚かれますよね・・。
雨水はあなたの大切なお住いに様々な悪影響を与えてしまいます!
雨漏りによる被害について
■ 雨水の影響で木部が腐食する
■ 木部が腐食することでカビが発生して健康に悪影響を与える
■ 柱や梁などの構造部分の腐食が進むと建物の耐久性が低下する
■ 木部濡れることで白蟻の被害に発展する
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雨水は建物にとって大敵です!!

押入れの天井から小屋裏を確認すると、棟木(むなぎ)から雨水が浸入した形跡がありました!
棟木ってどこの部分??
屋根の頂部の三角になった接合部分を「棟」と言い、棟に渡す横木が「棟木」になります。
棟は屋根面同士がぶつかる取り合いで、瓦を積み上げたり板金を取付けるなどして
雨仕舞(あまじまい)されています。
棟は屋根の頂点なので、棟木が濡れているということは雨漏りの原因は棟にあるということです!!
雨仕舞とは・・雨水が内部に浸入しないように工夫すること

室内の雨漏り箇所を確認した後、屋根の上に上がって調査を進めました!
M様邸は土葺きの瓦屋根で、棟にはのし瓦(四角くて平らな瓦)を7段積み上げた豪華な仕上げです。
(棟瓦を高く積み上げるほど豪華で立派に見えます)
上品ないぶし瓦を葺いた美しい屋根で、一見どこにも問題が無いように見えます。
ですが、雨水は確実に建物内部に浸入しているのです!!
雨水が浸入している可能性が高い棟を確認しました。
のし瓦がきちんと7段積み上げられています。
一般の方が見られても「どこから雨水が入ってるの?」と思われるかもしれませんが、プロの目線で見ると棟の中に雨水が入っている形跡があることが分かります。
それは黄色い矢印部の「黒い筋」です。
これは棟の内側に入った雨水が漆喰の下から出てきている様子を表しています。
棟の外側を雨水が流れているとこのような筋は出ません。
この黒い筋は、雨水に葺き土の成分が混ざって流れ出てきたアクの跡なので、棟の中に水が廻らないと筋が残らないのです。
これは土葺きの瓦屋根によくみられる症状です。
入る雨水の量で、部屋内に雨漏りするか、屋根の下地や小屋裏で止まるか分かれます。
雨漏りしている和室の上の棟を確認すると、雨水が入った形跡(アクの跡)があり、漆喰には苔が生えていました。
漆喰とは・・瓦を葺いたり固定したり、隙間を埋めるためのもの
水分と少しの日光があると苔が生えます。すなわち、日当たりが悪い部分に苔が生えるということです。
漆喰の表面が濡れても日光で乾燥しますが、棟の内側は日光に当たらないので、水が廻るとその湿気の影響で苔が生えることがあります。
苔は水分を含むので、汚れが付きやすくなり屋根にとっていい影響を与えません!

ここで、瓦葺きの棟の構造を分かりやすくお話したいと思います。
棟に落ちてきた雨水は、一番上に葺いている丸瓦にあたり、下に流れます。
その時に、下に控えているのし瓦によって雨水が屋根面の方に
流れる仕組みになっています。(黄色い矢印のように)
のし瓦は雨水が屋根面の方に流れるように勾配を付けてハの字になるように葺いていますが、
その勾配が狂うとたちまち棟の内側に雨水が流れ込んでしまいます!!
のし瓦の勾配が、棟の内側に傾くと、棟に落ちてきた雨水が内部に浸入します!
M様邸の棟はのし瓦を7段積み上げていて、勾配を付ける際に技術が必要です!
そして、のし瓦の重量があるので、その重みにより経年で葺き土が下がってのし瓦の勾配が狂った可能性がありました。
M様邸の雨漏り修理のご提案内容
棟瓦の勾配が狂い、棟の内側に雨水が流れ込んでいる可能性が高いので、棟を解体して積み直す工事のご提案をさせていただき、後日雨漏り修理を行いました!
貝塚市M様邸の雨漏り修理に伴う棟瓦積み直し工事の様子をご紹介します!
● 既存の棟を解体すると雨水が廻った跡が残っていました!!

貝塚市M様邸で行う棟瓦積み直し工事の様子を順番にご紹介します!
M様邸は土葺きの瓦屋根で、見るからに立派です。瓦のズレなどはなく、
屋根の上を歩いてもしっかりとしていました。
ですが、棟を解体すると、やはり雨水が入った跡がありました!!
それでは工事の様子をご覧ください。

棟瓦を1枚1枚めくって解体しました。
M様邸の棟にはのし瓦を7段積み上げているので、瓦をめくる作業にも時間がかかりました。
瓦を復旧する時にどの部分の瓦か分かるようにめくる際に順番に並べて保管しています。
既存の瓦をめくってもう一度葺き直すので、見た目はほとんど変わりません。
ですが、雨漏りを止めるために必要な工事です!!

M様邸の棟にはのし瓦が7段積み上げられていたので、めくる瓦も相当な量になりました。
瓦が落下したり破損させることが無いように、順番にきちんと整頓して保管しています。

のし瓦は棟の両側にそれぞれ葺いているので、2つの屋根面に並べて保管しました。
のし瓦は少し反った形状と、少し内側に丸まっている瓦があるので、交互になるように葺かないといけません。
棟瓦を解体すると雨水が浸入した跡が残っていました!!

瓦をめくると、棟には葺き土だけが残ります。
その状態で、雨漏りしている和室の上の棟を確認すると、葺き土が濡れていました!!
そして、葺き土が濡れている箇所の漆喰には苔が生えています。
葺き土は瓦の下地ですので、普段は瓦で隠れています。そのため、雨水が入って濡れるとなかなか乾きません!
この状況から、棟から雨水が浸入したことが立証されました。
続いて、葺き土と漆喰を撤去していきます。
葺き土は経年で乾燥して固まっているので、金づちで叩いて撤去作業を進めます。
棟で使用する漆喰を「面戸漆喰」と言い、漆喰と葺き土は別々に袋詰めしないと、産業廃棄物処分できません!
葺き土・面戸漆喰の撤去作業を進めると、棟の中から竹の棒が出てきました。
この竹は棟瓦固定するために中に埋め込まれたものです。
竹に銅線をくくり付けて上に立ち上げておき、棟瓦を葺くときに瓦の穴に銅線を通してくくり付け、棟瓦を固定していました。
この工事では竹を使用せず、銅線を埋め込んで使用する方法を取ります。
葺き土・漆喰を撤去した後、刷毛できれいに掃除しました。
屋根面に乾燥した葺き土が散乱していると、足元が滑ってとても危険です。
この後、棟瓦を葺き直す際にも、きれいな状態で作業を進めます。

棟の解体完了です!
中央の葺き土は、屋根面の一番上の瓦を固定する役割があるので、少し残しています。
この日は屋根職人が2人で作業しましたが、瓦のめくり、棟の解体だけで1日かかりました。
急に雨が降るといけないので、棟にブルーシートをかけて養生(ようじょう・保護すること)し、次の日に使用するシルガード(漆喰)を上に載せて重しにして作業を終えました!

次の日に、棟の養生を撤去して棟瓦の積み直しを行いました。
一番下にシルガードを敷いて、面戸部分をコテで美しく整えました。
シルガードって何??
シルガードは屋根の漆喰工事で用いる材料です。
漆喰に特殊な防水材を加えているので吸水率が抑えられ、漆喰よりも防水性・耐久性があります。
面戸部分(のし瓦と屋根面の瓦の取り合い部)は表から見えるので、美観性を踏まえて美しく仕上げないといけません。
また、面戸で使用するシルガードは見た目だけでなく、瓦を固定するとともに下地の土が流れ出るのを防止する役割があります。
一番下にシルガードを敷き、その上にのし瓦を2つの屋根面それぞれに葺いていきます。
シルガードは葺き土としても使用できるので、一番下に敷くことで面戸と下地が一体化して崩れにくくなりますし、葺き土や漆喰よりも耐久性・防水性があるので安心です!
次に新しく用意した葺き土を載せて、のし瓦を順番に葺いていきます。
のし瓦の間に葺き土を挟んで以前と同じようにのし瓦を7段積み上げます。
棟に落ちてきた雨水はのし瓦の継ぎ目を通って屋根面に流れるので、継ぎ目が揃わないように葺かないといけません。(継ぎ目が揃うと雨水が内部に浸入します)

のし瓦は、棟に落ちてきた雨水が屋根面に流れるように勾配を付けて葺かないといけません。
のし瓦の勾配が悪いとM様邸のように棟の内側に雨水が入って雨漏りするので、とても重要な作業になります。
街の屋根やさん岸和田店は、屋根の工事の実績が数多くある熟練の屋根職人が作業していますのでご安心ください!
上の段を葺くときに棟の内側に少しずらして葺くので、上の段に進むごとに棟の隙間が少なります。
ここがポイント!!
面戸漆喰が手前に出過ぎていると、漆喰に直接雨水があたりますし、のし瓦の継ぎ目から流れてきた雨水の影響を大きく受けてしまいます。
そうすると、雨水を吸い込む量が増えて雨漏りすることがあるので、のし瓦よりも3cm奥に控えて仕上げました。
黄色い点線部分が既存の漆喰のラインです。
M様は雨漏りで大変お困りでしたので「雨漏りを止める」「雨漏りさせない」ことはもちろん、
以前よりも耐久性・防水性が向上するように施工させていただきました!
漆喰の劣化が大切なお住いや屋根に悪影響を与えることがあります!

のし瓦は四角くて平らな瓦で、端が揃っていないと仕上がりが雑然としてしまいます。
そのため、のし瓦を葺くときは、木の定木をあてて、のし瓦の端が揃うように作業を進めています。

のし瓦を積み上げる時に、間に銅線を渡して埋め込みました。
この銅線は棟瓦を葺いた後、瓦を固定するためのものです。
銅線を上下に交互に仕込むことで、棟が強風を受けた時に瓦がバラバラに飛散するのを防ぐことができます。
のし瓦を既存の通りに7段積み上げて、一番上に冠瓦を葺きました。
のし瓦を葺く時に仕込んでおいた銅線を冠瓦の穴に通し、最後に頂部でくるくると巻いて固定します。
鬼瓦(おにかわら・棟の端に葺く装飾の瓦)の取り合いなどに漆喰を詰めてきちんと防水しました。
鬼瓦の取り合いは隙間が大きくあくので漆喰を詰めて処置しないと雨漏りしてしまいます。
また、今後の台風などに備えて冠瓦とのし瓦の取り合いにシーリングを充填し、瓦を繋いで補強しました!

棟の積み直し完了です!!
棟に落ちてきた雨水が屋根面に流れるようにのし瓦に勾配を付けて葺き、
シーリングや銅線でしっかりと固定したので以前よりも耐久性・防水性が向上しています!
棟瓦の積み直しは、既存の瓦を再利用するので見た目が劇的に変わるわけではありません。
ですが、雨水からお住いを守り、屋根を長持ちさせるための大切な工事です。
工事完了後、何度か雨が降り、雨漏りの様子を確認させていただくと、
雨漏りしておらず安心してお過ごしいただいていました。
「雨漏りしたので、雨漏り専門の業者に相談したら、屋根の下地が悪いかもしれないので屋根工事の業者に相談してくださいと言われて困っていました。ネットで検索すると街の屋根やさん岸和田店が出てきたので、すぐにお願いしました。雨漏りが無事止まり良かったです。工事中も職人さんが丁寧に作業してくれていたので安心でした」
M様のお力になれて嬉しく思ってます。
雨漏りはいつどの場所で発生するか分かりません。
また何かお困りのことがありましたらお気軽にご相談下さいね!
「急な雨漏りで困っている」
「屋根を葺き替えを検討している」
など、屋根のことでご検討されていることがありましたらお気軽にご相談くださいね!
貝塚市・M様邸の棟の積み直し工事の様子を詳しくご紹介しています!



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