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岸和田市の雨漏り修理で銅板晒し葺きの屋根の棟を修理しました
【工事のきっかけ】
岸和田市H様邸の銅板晒し葺きの屋根の雨漏り修理の施工事例です。
H様邸は鉄骨造・2階建てで、小屋裏収納部に雨漏りしました。
雨漏り調査で、棟付近から雨水が浸入していることが分かり、雨漏り修理を行うことになりました。
H様邸の屋根は急こう配だったので、屋根に上がって確認することができず、修理することを前提に足場を設置してからきちんと調査し、修理に至ります!
それでは、H様邸の雨漏り修理の施工事例をご覧ください。
基本情報

- 施工費用:足場費用・・19.8万円 屋根修理費用・・24.8万円(すべて税込み)
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岸和田市の皆さまこんにちは!街の屋根やさん岸和田店の小南です。
皆さまは、銅板晒し葺き(どうばんさらしふき)の屋根のことをご存じですか?
主に神社や仏閣の屋根によくみられる屋根です。
現在でも、昔ながらの日本家屋の軒先などで銅板晒し葺きの工法を用いていることがあります。
さて、今回は岸和田市のお住いのH様より銅板晒し葺きの屋根からの雨漏りのご相談をいただき雨漏り修理を行ったので、その事例を参考に、銅板晒し葺きの屋根についてご紹介したいと思います!
銅板晒し葺きの屋根ってどんな屋根?詳しく教えてほしい!!

■■ 銅板晒し葺きの屋根について ■■
銅板晒し葺きとは、屋根を葺く際に、加工した銅板を用いて四方を組み合わせて葺く工法のことです。
銅板の端を折り曲げ、上下・左右に葺く銅板を折り曲げた部分(ハゼと呼びます)で組み合わせ、
更に細長く切った銅板をハゼに引っかけて、その部分を釘で固定することで葺いています。
釘で固定している部分が上に葺く銅板の下に隠れるので、雨水が入りにくく、見た目も美しく仕上がります。
☆ 金属の屋根材として昔から使用されてきた銅板は、加工がしやすく美しい曲線を
表すことができるので、現在でも神社や仏閣の屋根で用いられています。
銅板晒し葺きの屋根は劣化するの?だとしたら、どんな症状??

銅板は年数とともに緑青(ろくしょう)という緑色の錆で覆われて強くなります。
また、その銅板の色の変化を愉しむことも銅板の魅力のひとつです。
そんな、丈夫で美しい銅板ですが、残念ながら必ず劣化してしまいます。
銅板は「錆に強く耐久性がある」とされていましたが、近年の酸性雨などの影響で穴が開く事例が多数あります。
特に谷樋(屋根の谷に設ける雨樋)に銅板を用いている場合、雨水が同じ箇所を何度も打ち付けるので、
その衝撃により銅板が薄くなり穴が開いてしまいます。また、紫外線や温度差による影響で、
銅板が伸縮して変形し、力が集中した部分から割れることも!
⚠ 銅板に穴が開いたり割れることがあると、そこから雨漏りしてしまいますので、定期的に点検してもらいましょう!
それでは、岸和田市H様邸の雨漏りの事例を参考に、銅板晒し葺きの屋根の補修・修理方法をご紹介します!!

H様邸は鉄骨造の2階建ての住宅で、小屋裏収納があります。
普段、小屋裏収納には入ることが無いそうですが、台風の後に確認するとダンボールが濡れていて、
天井に雨水が入った形跡があったので雨漏りに気づかれたそうです。
● 雨水が入っているのは棟付近でした。
棟とは・・屋根の頂点の水平部分のこと
このことから、棟が何かしらの被害を受けているか、劣化して防水性が
低下している可能性があることが分かりました。
次に屋根を確認しました。

H様邸の屋根は急こう配で、屋根に上がって調査をすることができませんでした。
棟付近から雨水が浸入していることが分かっていたので、修理することを前提に足場を設置してからきちんと調査を行いました。
職人が屋根から落下しないように、足場を屋根の上まで立ち上げて設置しています。

写真で見ると、それほど勾配が付いていないように見えるかもしれませんが、軒先(屋根の流れの先端)に立つと屋根が反り上がって見えるほど急な勾配でした。
棟まで安全に上がれるように、屋根にも足場を設置しました。
屋根に直接設置する足場のことを「屋根足場」と言います。
雨漏りの原因の可能性がある棟を確認しました。
台風で破損しているなどの被害はありませんでしたが、
棟の形状そのものが雨水が浸入しやすいことが分かりました。
棟の頂部が平らで、その面が広いので雨水が溜まりやすい形状です!
棟を包んでいる銅板は何枚も繋ぎ合わせて施工されていて、そこから雨水が浸入しないようにシーリングを充填しているのですが、そのシーリングが傷んで割れてきていました。
棟を包んでいる銅板が経年で波打つと、水たまりができて継ぎ目から染み込む危険性があります!
棟の頂部の面積が狭いと、雨漏りのリスクが少なくなりますが、幅が広いので雨水の影響をまともに受けてしまいます。
棟の形状を変えるとなると工事が大掛かりになり現実的ではありません。そのため、継ぎ目に銅板を貼って防水するご提案をさせていただきました。
棟と屋根面との取り合いを確認しました。
屋根面に葺いている銅板は棟に差し込まれているので、雨仕舞(あまじまい・雨水が浸入しないように工夫すること)がいいのですが、屋根面に葺いている銅板を釘留めしている箇所がむき出しだったので、釘頭から雨水が浸入する可能性がありました。
釘頭から雨水が浸入するのを防止するために充填したシーリングも劣化して剥がれている状態です。
屋根修理の際は、この上に銅板を被せて釘頭を覆うことになりました。
銅板の劣化症状のひとつに「収縮」があります。
朝晩の温度差や、夏場・冬場の温度差により銅板が伸縮し、その影響で屋根面が波打っていました。
このように銅板が波打ってくると、その時の動きで亀裂が生じてしまいます。
銅板の伸縮の動きで、銅板に亀裂が入っていました。
僅かな亀裂ですが、毛細管現象(もうさいかんげんしょう)を引き起こして雨漏りの原因になることがあります。
毛細管現象とは・・細い隙間に水分が仕上げられる現象のこと
H様邸の屋根は波打っているので雨水が溜まりやすく、毛細管現象も引き起こしやすい状態でした!
この症状を改善するとなると屋根を葺き替えたり、銅板を一部交換しないといけないので、
費用が掛かってしまいます。
そのため、割れた部分にシーリングを充填して補修することになりました。

■ L字型に加工した銅板を、棟の銅板に差し込んで、屋根面の釘頭を覆います。
釘頭にシーリングを充填して防水することも可能でしたが、シーリングが傷むとまた防水性が低下してしまうので、銅板で覆う方法を取ります。

■ 加工した銅板です。
板金職人が事前に調査し、H様邸の棟の形状に合わせて銅板を加工しました。
現場で加工することも可能ですが、事前に準備しておくと当日の作業がスムーズに進みます。
■ 雨水が染み込んでいる可能性がある釘頭にシーリングを充填して防水し、新しく取付ける銅板もシーリングにて固定します。
新しく取付ける銅板を釘で固定してしまうと、以前と状況が変わらないので意味がありません。
■ H様邸の棟の形状に合わせて加工した銅板を棟の銅板の下に差し込みます。
このように、取り合い部の継ぎ目を覆うことで防水性が向上します。
■ 銅板を折り返した部分を屋根面の銅板に引っかけて固定します。
シーリングを併用して固定しているので、バタついたり、めくれる心配はありません。

■ 棟の銅板の継ぎ目から雨水が入りやすい形状なので、銅板で継ぎ目を覆います。
継ぎ目にシーリングを充填すると防水できますが、シーリングが傷んでくるとまた雨漏りする
危険性があるので、継ぎ目を覆うご提案をさせていただきました。
棟全体に新しい銅板を被せることも可能でしたが、周囲の銅板はまだ使えそうだったので、部分補修となりました。
■ 細長くカットした銅板を棟の継ぎ目に被せてシーリングで取付けました。
これにより、シーリングが銅板で隠れるので、シーリング自体が劣化するのを防止できますし、継ぎ目も覆われるので防水性が向上します!
■ 新しく取付けた銅板は、既存の銅板に引っかけて押さえているので、めくれにくくなっています。
■ 新しく取付けた銅板の取り合いから雨水が浸入する可能性があるので、シーリングを充填してきちんと防水しています。

■ 雨仕舞が悪かった棟の修理完了です!
雨水が入る危険性があった不具合部を銅板で覆い、防水性が向上しました。
新しく取付けた銅板は黄金色で光っていますが、日を追うごとに周囲の銅板に馴染んできます。
☆ H様邸の屋根は急こう配なので、足場がないと屋根を点検・修理することができません。
そのため、しばらくの期間、足場をそのまま設置しておき、
雨が降って雨漏りしていないのを確認してから足場を取り払いました。
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「修理方法をいくつか提案してくれたので、費用面も踏まえて検討でき助かりました。丁寧に、きちんと工事してくれたので安心です。ありがとうございました」
銅板の屋根は美しく、趣がありますね!
これからも定期的にメンテナンスして大事にされてくださいね (*^-^*)
また何かお困りのことがありましたらいつでもお声かけください。
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屋根面の銅板のひび割れ箇所にはシーリングを充填して防水処置しています!
【工事完了後】

屋根面の銅板のひび割れ箇所にはシーリングを充填して防水処置しています!



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