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忠岡町の屋根修理で落ちた瓦を修復し漆喰も詰め直しました
忠岡町 台風 台風
【工事のきっかけ】
「台風で屋根の瓦が落下して、とりあえず応急処置はしたんですが、きちんと修理してほしいんです」とのご相談があり、被害箇所の修復工事を行うことになりました。屋根の被害に加えてカーポートやテラスの波板も飛散したので同時に張り替えました。
基本情報
- 施工内容:台風 台風
- 施工期間:8日間
- 築年数:築約45年
- 施工費用:約80万円(税込み)足場代、カーポート・テラス波板張替え及び塗装費用含む
忠岡町の屋根修理です。台風の強風で降り棟の一部が崩れて地瓦(屋根面の瓦)も数枚割れてしまいました。また、各所に詰められている漆喰もポロポロと剥がれてきていたので、この工事で詰め直します。
棟とは屋根の頂部の取り合い部のことで、降り棟とは軒先方向に向かって流れる棟のことです。使用されている屋根材によって棟の雨仕舞(雨水が内部に浸入しないようにすること)は異なり、T様邸は和瓦でしたので、のし瓦という四角い瓦を数段積み上げている形状でした。棟の瓦は高く積み上げる方が豪華だとされていますが、高く積み上げるほど風や地震の揺れの影響を受けやすくなってしまいます。その積み上げた棟瓦が崩れてしまったので修復します。
現地調査にお伺いした時は、屋根にブルーシートをかけて応急処置されている状態でした。
ブルーシートをそっとめくると、瓦が飛散して下地の葺き土が露になっていました。
台風の後、雨漏りされている住宅もあり、調査にお伺いした時はすでにシートで覆われて被害状況が見えないことがよくありました。その場合、シートを完全にはめくらず、見える範囲で調査することになります。できれば、被害状況をカメラで撮影していただくと後の調査で役立ちます。
こちらは、屋根修理を着工し、ブルーシートを完全に撤去した時の様子です。
棟の上のほうの瓦は飛散していませんでしたが、ズレが生じていました。
棟は屋根面よりも高く積み上げられており、風や地震の揺れを受けた時に被害に遭いやすいので、葺き土に加えて、銅線を通して固定されていますが、その銅線が切れて瓦が動いてしまったようです。他、地瓦の割れもいくつかありました。
瓦の被害の他に、漆喰の剥がれも見受けられました。
漆喰は瓦の隙間を埋めたり、瓦を密着させて固定する重要な役割があります。また、瓦の内側にある葺き土が直接雨水に当たるのも防いでくれています。その漆喰が剥がれると、隙間から雨水が浸入して雨漏りしたり、瓦を固定する力が低下して動きやすくなってしまいます。
写真は棟の「かき合い」部分の様子で、取り合いに詰められている漆喰がほとんど剥がれていました。(かき合いとは、数本の棟が合流する地点のことです)
鬼瓦の取り合いに詰められている漆喰も剥がれていました。
漆喰は永久的に使用できるわけではなく、経年でこのように必ず剥がれてきてしまいますので、定期的なメンテナンスが必要です。
漆喰が傷んできているところに台風の強風に晒されると一気に剥がれることもあります。どちらにせよ、漆喰が剥がれると屋根にとって悪影響を与えてしまいますので、必ず処置しましょう。
屋根の修理で必要な足場を部分的に設置しました。
降り棟の修復は、屋根の軒先まで範囲がありますので、作業が危険で必ず足場が必要です。被害に遭った降り棟の前に部分足場を建てました。
屋根の修理では、職人が安全に上り下りするため、また墜落防止の意味合いで足場が必要になることがほとんどです。
T様邸で使用するいぶし瓦をご用意しました。
いぶし瓦は粘土瓦の一種で、粘土を瓦の形に形成した後、そのまま窯に入れて焼いた後、密閉して蒸し焼きにした瓦のことです。蒸し焼きにすることで瓦の表面に炭素膜ができ、瓦の裏と表両方が渋い銀色に仕上がります。対して、瓦の表面に釉薬をかけてガラス質で覆ったツルツルの瓦を釉薬瓦と言います。
台風被害に遭った降り棟の修復を行います。
棟は屋根面同士の取り合いになり、棟瓦はその隙間から雨水が浸入しないように工夫されて積み上げられています。そのため、棟をすべて解体して積み直すとなると費用がかさんでしまうため、被害に遭った部分のみ修復することになりました。
ズレていた冠瓦はすべてめくり、その下にあるのし瓦も動いている部分は仮撤去しました。
のし瓦のうち、2段はしっかりしていたのでそのまま再利用します。
棟ののし瓦は屋根面の瓦と同様に葺き土に瓦を密着させて固定しています。ですので、瓦を積み上げる際にも新しい葺き土を間に挟んで固定しながら葺いていきます。
のし瓦は棟に落ちてきた雨水が軒先に流れるように勾配を付けないといけません。その勾配が狂うと、棟の内側に雨水を呼んでしまい雨漏りすることがありますので、非常にデリケートな部分です。
のし瓦を積み上げて、一番上に冠瓦をのせて降り棟を復旧しました。
先ほどもお伝えしましたが、棟は屋根の高い位置にあるため、風や地震の揺れを受けるとズレたり崩れることがあります。ですので、被害をできるだけ少なくするために太い銅線を通してきちんと固定させていただきました。
近年、想像を超える大型の台風が上陸することがあり、その度に心配になります。
棟への被害を防止するために、銅線に加えてコーキングを用いて補強させていただきました。
コーキングを瓦の継ぎ目に充填し、繋げて補強する方法です。
被害箇所以外の棟や降り棟も今後のことを踏まえてすべてコーキングで補強しました。
これでT様の心配が軽減されると嬉しいです。
屋根面の瓦で割れている箇所がありましたので、すべて新しい瓦に差し替えました。下地の葺き土が乾燥していると、瓦を固定できません。先に霧吹きで乾燥している土を濡らして湿らせ、不足している葺き土を足して瓦を固定しました。
屋根面の瓦が割れると、流れてきた雨水が内部に入り込んで雨漏りする危険性がありますので、必ず差し替えないといけません。雨漏りは部屋内の目に見えるところに出ていなくても、小屋裏に水が浸入していることがあります。
剥がれた漆喰の詰め直しも行いました。
こちらは棟のかき合い部分です。かき合い部分は複数の棟が合流する部分ですので形状が複雑で、きちんと雨仕舞しないと雨漏りしてしまいます。取り合いの隙間が埋まるように多めに漆喰を詰めさせていただきました。
鬼瓦の取り合いの漆喰も詰め直しました。
古い漆喰の上から新しい漆喰を塗ると、見た目はきれいに仕上がりますが、下に残っている漆喰と一緒に新しく詰めた漆喰が剥がれてくることがありますので、既存の漆喰を剥がしてから新しい漆喰を詰めました。これで、重量のある鬼瓦もきちんと固定されたので安心です。
今回の修復工事で、被害箇所はもちろん、今後のことを踏まえて棟と降り棟すべてをコーキングで繋げて補強させていただきました。また、鬼瓦の取り合い部などの漆喰も詰め直したので見た目もきれいになりました。何より屋根を応急処置していたブルーシートを撤去したので、屋根を見上げるたびに心配になることが無くなり良かったです。
カーポートの波板は台風の強風ですべて飛散してしまいました。この工事で波板を丈夫なポリカ波板に張り替え、鉄製の錆びついた本体も塗装してメンテナンスさせていただいたので、見た目もきれいに仕上がりました。
同じく、2階のベランダに設置されているテラスの波板も飛んでしまったので、ポリカ波板に張り替え、鉄製の本体も塗装しました。
ベランダの手すりも鉄製で、錆が進行していたので錆止めを塗布して塗装させていただきました。鉄部の錆を放置するとどんどん進行して穴があき、強度が低下してしまいますので危険です。この機会に塗装したので劣化を遅らせることができました。
【工事完了後】
今回の修復工事で、被害箇所はもちろん、今後のことを踏まえて棟と降り棟すべてをコーキングで繋げて補強させていただきました。また、鬼瓦の取り合い部などの漆喰も詰め直したので見た目もきれいになりました。何より屋根を応急処置していたブルーシートを撤去したので、屋根を見上げるたびに心配になることが無くなり良かったです。
カーポートの波板は台風の強風ですべて飛散してしまいました。この工事で波板を丈夫なポリカ波板に張り替え、鉄製の錆びついた本体も塗装してメンテナンスさせていただいたので、見た目もきれいに仕上がりました。
カーポートの波板は台風の強風ですべて飛散してしまいました。この工事で波板を丈夫なポリカ波板に張り替え、鉄製の錆びついた本体も塗装してメンテナンスさせていただいたので、見た目もきれいに仕上がりました。
同じく、2階のベランダに設置されているテラスの波板も飛んでしまったので、ポリカ波板に張り替え、鉄製の本体も塗装しました。
ベランダの手すりも鉄製で、錆が進行していたので錆止めを塗布して塗装させていただきました。鉄部の錆を放置するとどんどん進行して穴があき、強度が低下してしまいますので危険です。この機会に塗装したので劣化を遅らせることができました。
ベランダの手すりも鉄製で、錆が進行していたので錆止めを塗布して塗装させていただきました。鉄部の錆を放置するとどんどん進行して穴があき、強度が低下してしまいますので危険です。この機会に塗装したので劣化を遅らせることができました。
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