空調の効きが悪く室内が暑いのは換気棟の施工不良？！点検を行います

M様邸にはケイミューの換気棟が取り付けられていました。
両サイドにある隙間から空気を通して換気するタイプの換気棟です。（通常の棟板金にはこのような隙間はありません。）
高い断熱性を売りにしている住宅という事で期待していたそうですが、冷房の効きが悪いので『もしかすると施工不良なのではないか』とご不安に思われていたようです。

換気棟とは

換気棟は屋根裏換気を行う事ができる棟板金です。
普通の棟板金には通気する穴が開いていない為、屋根表面の熱が屋根裏にこもってしまい、夏は室内が暑くなる、冬は結露が発生する原因になります。

換気棟を仮撤去して点検します

内部の点検を行う為、換気棟を固定しているビスを抜き、下部に打っているブチルテープを切った上、換気棟を仮撤去しました。

内部にカメラを入れて点検

開口部からカメラを入れて、内部も点検を行います。
内部も空気の通り道を妨げる物はなく通気できる状態で、換気棟内部として特に問題がありませんでした。

仮撤去した換気棟を再取り付けしました

空調の効きが悪いのは換気棟以外に原因がありました

室内も確認させていただいた所、中は吹き抜けになっていました。
同じ面積でも、吹き抜けであるとやはり空調効率は比較的悪くなります。
また、エアコンのサイズも部屋の面積に比べて少し小さい物であった為、十分に空調を効かせる事ができなかったと考えられます。
断熱性が高い住宅で換気棟を取り付ければエアコンのサイズも小さくできると思われるかもしれませんが、やはり部屋の畳数に合った空調を使わないと、性能が十分に発揮できません。
もちろん、普通の住宅と比べると断熱効果はあるのですが、あくまでも補助的なものと考えていただくといいでしょう。

M様にお写真を見ていただき、点検の結果換気棟には問題がなかったことをご報告し、空調が効きにくい原因についてもご説明させていただいたきました。
『特に問題が無い事が分かって安心しました。細かくご報告いただきありがとうございます。』とご安心いただきました。