まずは既存の平板を全て撤去します。
平板を撤去した後にフレームの清掃も行っておきます。
普段屋根が付いている状態だとフレームの清掃を行うのが難しい為、こういった張り替え工事の際には必ず清掃もセットで行います。

綺麗になったフレームに新しいポリカ平板を取り付けます。
フレーム枠内に平板を差し込み、専用のビスでしっかり固定します。

屋根張り替えをDIYでされる方もいらっしゃいますが、ベランダ屋根は手摺より外にせり出している為、非常に不安定で危険です！
高所作業の場合は専門業者に依頼される事をおすすめします！
▶高所作業はとても危険、間違った施工をしないためにも屋根のDIYは行わないでください

既存のシート防水は劣化が進行しており、捲れや破れなど様々なトラブルが見られました。

シート防水は比較的安価で工期も短く、屋上などでよく使用される防水です。しかし、毎日の紫外線などにより劣化が進み、今回のような塩ビシート防水は１０～２０年で寿命を迎えてしまいます。
▶シート防水について
こちらの建物が築２０年程という事で、メンテナンスを行うタイミングだと言えます。
今回はシート防水から防水性・耐久性の高いFRP防水に変更して施工します。

まずは既存の防水シートを捲ります。

捲った後はゴミやホコリを清掃し、高圧洗浄と研磨作業で下地調整を行っておきました。

『アセトン』という揮発性の高い強溶剤で床面を拭いていきます。

FRP防水は塗膜防水である為、下地処理の工程が非常に重要です。
アセトンには下地に残った油膜を取り除く効果があり、この工程を省くと数年で剥がれてしまう原因になります。

下地調整を行った床面と立ち上がりにプライマー（下地材）を塗っていきます。

防水塗料を塗布する前にプライマーを塗る事で、上塗り材が下地に吸収されるのを防いだり、密着力が向上するなどの効果があり、下地の補強にも繋がります。

プライマーを塗った後にガラスマットを敷き、FRP樹脂を付けたローラーで貼り付けていきます。