工事１日目：ベスト捲り～防水シート

施工前の状態を確認すると、表面に浮きがあり、捲れている箇所がありました。
瓦と瓦の重なっている部分に雨水が溜まり腐食したと思われます。という事は…

ベストを１枚捲ったら釘頭が錆ていました。水はけが悪く湿気が籠っていました。
あと数年放置していたら、と思うと怖くなります。

最初に棟包み板金を、バールとハンマーで釘を抜き、取り外します。次に貫板をインパクト（電動工具）
でビスを抜いて貫板を取り外します。
後は上の段から順番に（下の軒先側へ）カラーベストの釘を抜き捲ります。

捲ったベストが屋根から落ちないようにある程度積み重ね、ウインチ（昇降機）に積んで下へ降ろします。
（降ろしたベストや廃材はダンプへ種類毎に分けて積みます。→廃棄も分別が必要です！）

抜いた釘は放置せずこまめに箒で取り除きます。
（踏んで滑ったり、靴裏を貫通して足裏に刺さったりします。）
ちなみに足裏に釘が刺さったら、ハンマーで靴裏を数回叩きます！屋根やさんあるある！

ケラバ板金を取り外し、掃除をします。

おなじみの防水シート(サマールーフィング）を貼付けたら、捨て谷板金を取り付けます。

下から順番に、軒先水切り、防水シート、タフモック、プラスチック面戸です。
プラスチック面戸の半月状にフレンチ瓦の丸い部分を合わせてハメるイメージです。

本体葺き（エアルーフ・フレンチ）

こんな感じです。フレンチ瓦の丸い部分の下に先ほどのプラスチック面戸の半月状がハマってます！

今日の本体葺きはこの面で終了です。
（この暑さ、こまめな水分補給の為休憩が多くなり、思ったより工事が進みません↘↘↘）

梅雨明けしたものの、例年ならまだまだ梅雨真っ最中なので、油断せずブルーシート養生します。

工事２日目：大谷板金～本体葺き（前日の続き）

ブルーシート養生を捲って工事２日目開始。
残りのケラバに捨て谷板金を取り付け、大谷板金を仕込みます。
大谷板金はとても重要です。文字通り谷なので雨水が集中して流れる場所です。
隙間、浮きが無いよう丁寧に取り付けます。

本体葺き終了！

工事３日目：仕上げ（板金系）、清掃

壁際の雨押え板金をしっかりと取り付けます。
（板金と壁の取り合い部分にシーリング仕上げをして雨水の侵入を防ぎます。）

最後に水拭き清掃。今回はホースが届く場所なのでバケツは不要です。雑巾でごしごしと！
（サンダーで切断した際の粉が周囲に付着し、足跡が付く為清掃は必要です。）
雨が降ったらある程度汚れは取れるから水拭き清掃をしないという業者も多いと聞きます！
街の屋根やさん姫路店は違います。それがリフォームの匠と言われる由縁なのです。

この上品な光沢、エアルーフ・フレンチ素晴らしいですね！