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和歌山市で散水試験を行い金属防水の上からウレタン防水を施工
【工事のきっかけ】
和歌山市在住I様より「縁側の天井に雨漏りのシミができていてどの場所から雨漏りしているか調べてほしい
。
」
とご相談頂きました。
雨漏りしている天井から
は雨水が落ちては無く
、知らない間にシミが発生していたようで、
まずは無料調査を行いました。
無料調査の結果、
縁側の上にはベランダが設置されて
いましたので、
ベランダが雨漏りの原因の可能性があるとお伝えしました。
するとI様は
「雨漏りしている場所を特定してから、ベランダ防水工事を行ってほしい。
」
とのことでしたので、
散水試験を行ってからベランダ防水工事を行うことになりました!
今回は現場調査の様子と、散水試験の様子、ベランダ防水工事の様子をご紹介したいと思います。
基本情報
- 施工内容:防水工事
- 施工期間:7日間
- 築年数:約29年
- 施工費用:ウレタン防水工事(天井板復旧を含む)✱約38万(税込み) 散水試験✱5.5万(税込み)
- 使用材料:ウレタン樹脂、金属用プライマー、トップコート、コーキング、ジョイントテープ、マスキングテープ、プリント合板
和歌山市在住I様邸 無料調査の様子をご紹介します★
I様邸は築約
29年
で縁側(えんがわ)
の天井に雨染みが発生しているのを最近知ったそうです。
縁側の天井からは雨水がポタポタを落ちてくることが無かったので、気づくのが遅くなったそうです。
雨漏りは台風などが接近しすぐに雨漏りが発生する事もありますが、
気づかない間にどこからか雨水が侵入し、ある日突然雨染みが発生することもあります。
また雨水が侵入している箇所では、普通の雨の時は雨水は侵入しないが、
風を伴う横殴りの雨の時だけ雨水が侵入するパターンもあり、
雨漏りの原因を見つける事はとても難しいです。
なので、雨漏りが発生した時は一度専門の業者に見てもらうことをおススメします。
縁側とは、
部屋と外を繋ぐ板張りの空間のことを言います。
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縁側に発生した雨染み
は、縁側の角と天井の端に発生していました。
雨漏りしている場所の寸法を測り、その付近で何か雨漏りの原因になりそうな箇所を確認しました。
すると縁側の丁度上にはベランダが設置されていることがわかりましたので、ベランダの
調査を行うことにしました。
ベランダは雨漏りを引き起こしやすい場所
の一つです。
ベランダは建物の外に設置されているので、雨水が直接当たりやすい場所となります。
なのでベランダ自体に防水加工がされているのですが、定期的なメンテナンスは必要となり、
メンテナンスを行わないでいると、経年劣化で防水の効果が弱まり雨漏りを引き起こす原因となります。
I様邸では29年間一度もメンテナンスを行ったことが無く
メンテナンス時期を過ぎていましたのでベランダ防水工事をご提案しました。
またI様は「雨漏りしている場所をしっかりと特定してから、ベランダ防水工事を行いたい。
」とのご要望でしたので、
ベランダ防水工事を行う前に散水試験を行うことになりました。
散水試験とベランダ防水工事のお見積もりをお渡しした後、工事のご依頼を頂きました。
ベランダ防水工事を行う前にスタッフ5人ほどで散水試験を行いに、ご自宅へお伺いしました。
散水試験とは?
★
確実な漏水箇所の特定のため散水試験
I様は雨漏りの原因を突き止め
、雨漏り修理を行った後に天井板も張り替える予定です。
なので、天井板を撤去させていただき、天井裏のどの部分から
雨水の流れてくるのか
調査
させていただくことになりました。
天井板を外さないと散水試験ってできないの?
➡天井板は必ず外さないといけないことはありません。
天井板を外して散水試験を行う方が雨水が侵入してきた時にすぐに気づけるといる利点はあります。
しかし、天井板を全部外さなくても一部切り取って、
切り取った部分に点検口を設置したり、雨染みができている箇所をよく観察して、
雨水で湿っていないかを確認しながら散水試験を行うこともあります。
お住まいの状態によってはご希望に沿えない場合もありますが、
なるべくお客様のご希望の方法で
散水試験を行っていきますのでご安心くださいね。
天井板を撤去する時に
、木くずや埃が飛散したり
、散水試験中に水
が流れてくることがあります
ので、養生作業
(ようじょう作業
)
を行います。
養生作業後、天井板を撤去しました。
カッターで天井板の周囲をカットし取り外し、処分します。
天井板は雨水を吸っていたので、一部腐食していました。
ベランダでは、床に敷かれていた人工芝を撤去し処分させていただきました。
人工芝を撤去して気づいたのですが、I様邸のベランダ床は【金属防水
】
と言って板金(板状の金属
)
を加工してベランダから雨水が侵入しないように設置されています。
ベランダに残った人工芝のゴミや砂をしっかりと掃除してから、散水試験を行っていきます!
散水試験は防水の職人が
雨漏りしそうな場所を先に予想し
、順番に
ホースで水をかけていきます。
水をかける順番は必ず下から上へと行っていきます。
(例:
床⇨
壁⇨笠木⇨
サッシ周り
)
上から下へと
水をかけてしまうと
、天井裏から水が流れた時、
どの部分から流れてきたのかがわからなくなります。
今回は天井板に雨染みがあった場所が、ベランダと
掃き出し窓の取合いからでしたので
ベランダと掃き出し窓の取合いを3分割にして
水をかけていきます。
(掃き出し窓を出て左側⇨掃き出し窓の下⇨掃き出し窓を出て右側
)
掃き出し窓の両サイドに水をかけていると、天井裏からすぐに水が流れてきました。
散水試験では水をかける担当と水をかけた時に、水が流れてくるか確認する担当がいます。
なので、散水試験を行うときは数名の職人がお伺いし、連携を取りながら散水試験を行っています。
水が侵入している場所の特定ができましたので、
その場所を
調査しなぜ水が侵入したのか?を考えていきます!
ベランダ床の立ち上がりには、雨水が侵入しないよう
水切りを設置して※雨仕舞(あまじまい)
しています。
なので、外壁や掃き出し窓から流れてくる雨水は、水切りの上を流れて排水されるのですが、
I様邸のベランダの場合、ベランダ床の立ち上がりの先と、
水切りの先の取合いに小さな隙間ができている形状となっていました。
風を伴わない雨では、雨水が侵入することはほとんど無いですが
強風で横殴りの雨の時には、この隙間から雨水が侵入している可能性があります。
散水試験の結果、ベランダ床の立ち上がり
の先と
水切りの先
の取合いから
雨水が侵入し雨漏りし
ているのでは無いかという結果となりました。
なので雨漏りの原因となっている部分
と、今後雨漏りする原因となりそうな部分に
コーキングを充填して
防水していきます!
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雨漏りの原因となっている場所にコーキングを充填していきます
ベランダの立ち上がりと水切りの取合いは、奥の方にあるので
コーキングを充填した時に、ついて欲しくない部分にマスキングテープを貼って養生します。
マスキングテープを貼ることで、もしコーキングがついても汚れる心配がありません。
養生後は、充填する部分とコーキングをしっかりと密着させるために
プライマー(接着剤)をしっかりと塗って乾燥させます。
プライマーが乾燥したら、いよいよコーキングを充填していきます。
コーキングはボンドのような糊状で充填して乾燥するまで
は、ねばねば
しています。
ねばねばしている間に、ヘラで押さえて空気を抜いてしっかりと密着させます。
コーキングは乾燥すると、ゴム状となり水をはじく効果があります。
しかしコーキングも寿命がございますので、定期的にメンテナンスを行う必要があります!
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雨漏りの原因となりそうな部分にもコーキングを充填します
和歌山市在住I様邸のベランダは金属防水で加工されており、
板金の取合いには目地材が取り付けられていました。
目地材の取合いから雨水が侵入し、板金の目地に雨水が入り込んでしまうと
雨漏りしてしまう可能性があるので、目地材を撤去しコーキングを充填しました。
他にも、掃き出し窓と外壁の取合いからも雨水が侵入する事があるので、
既存の劣化したコーキングを撤去して、新しく充填し直しました。
1ヵ所外壁にクラック(ひび割れ)が発生していましたので、その部分にもコーキングを充填し防水しました。
建物
にクラックが発生していると雨水が侵入し、雨漏りを引き起こす事もあります。
外壁は雨水や紫外線等で劣化し塗膜が剥がれたり、クラックを生じ
たりしますので、
定期的に塗装工事
や防水工事などのメンテナンスを行うようにしましょう!
外壁塗装工事
では、外壁にクラックがあればしっかりとコーキングで防水してから塗装を行っていきます。
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I様邸の手すり壁の天端には
金属の
笠木(かさぎ)
が取り付けられていました。
笠木
同士の継ぎ目にも雨水が入らないようにコーキングが
充填されていたのですが
、コーキングが劣化していましたので、既存のコーキングを撤去し、プライマーを塗布した後、
コーキングを充填し防水しました
。
笠木から雨漏りする事例もたくさんありますので、気をつけましょう!
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意外と多い笠木が原因のベランダ・バルコニーからの雨漏り
和歌山市在住I様邸のベランダ床は金属防水で表面がツルツルしていました。
表面がツルツルしていると…?
ウレタン
防水で使うウレタン樹脂
をそのまま
塗装しても
下地(板金
)に密着しませんので
、
プライマーを塗布してからウレタンを
樹脂を塗装していく必要があります!
ウレタン防水について詳しくはこちら★
➡バルコニー・ベランダや陸屋根(屋上)のメンテナンスに選ばれるウレタン防水
今回使用するプライマーは金属用のプライマーです。
金属用ですので、密着させるだけでなく錆止めの効果もある塗料となります。
立ち上がり部分や床面など隅々まで塗装します。
塗り残しが無いよう、ローラーやハケを使って塗っていきます。
金属用プライマーを塗装し、乾燥したら
板金同士
の継ぎ目に「ジョイントテープ
」を貼って隙間を無くします。
これでウレタン防水を施工する準備が完成しました!
いよいよウレタン樹脂を塗装し、防水層を施工していきます★
水色の塗料がウレタン樹脂です。
ウレタン樹脂は
リイソシアネートを主成分とする
主剤と、
ポリオールを主成分とする
硬化剤を撹拌して作ります。
硬化剤は塗装する場所によって粘度の違うものを使っています。
例えば、塗装して塗料が垂れやすい立ち上がり部分には、
粘度の濃い硬化剤、
広い面積(床
)
には塗料が伸びやすく塗りやすい方がいいので粘度
の薄い硬化剤を混ぜています。
ウレタン樹脂は防水層となりますので、塗膜が薄いとすぐに破れる可能性があります。
なのでたっぷりとウレタン樹脂を塗っていきます!
1回目のウレタン樹脂を塗装後、乾燥させてからもう一度ウレタン樹脂を塗っていきます
。
ウレタン樹脂は乾燥したら、ペタペタとした粘着性のあるゴム状となります。
しっかり乾燥させることで強度のあるゴム状の防水層が形成されるのですが
、
2回
塗装する事で更に強度を高めて、塗りムラを防ぐことができ
ます。
ウレタン樹脂を塗装後、表面を保護するためにトップコートを塗装します
2回
ウレタン樹脂を塗って
乾燥させた後は、
ウレタン樹脂の防水層をトップコートで保護していきます。
ウレタン樹脂
は粘着性があるので、ゴミや汚れが付きやすく、
ウレタン樹脂の上を歩くとペタペタとくっついて防水層を傷つけてしまいます。
また、
紫外線にも弱いので、トップコートで保護してあげないといけません。
表面がペタペタして粘着があることを「タック現象
」と言うのですが、
タックがあるとプライマー無しでも
塗料が密着するので、
プライマーを塗らずにそのまま防水層の上から
トップコートを塗装していきます。
トップコートもウレタン樹脂と同様
2回に分けて塗装を行います。
トップコートは紫外線に強い塗料ですが、
一生ものではありませんので定期的にメンテナンスを行う
必要があります。
トップコートにひび割れや、コケやカビが生えているなどの症状がある場合
は
なるべく早くトップコートを塗り直すようにしましょう!
雨漏りが止まっている事を確認してから天井板を復旧しました
和歌山市在住I様邸の天井板は、元々木目の柄のプリント合板で仕上げられていましたので
復旧工事でも
、元々の天井板に似た柄のプリント合板を使って復旧しました。
プリント合板とはベニヤ板を張り合わせた板の表面に、印刷した紙を貼ったものです。
印刷した紙を貼っているので、様々な柄のものがあります。
雨漏り被害でお悩みの方は街の屋根やさん和歌山店へお任せください★
街の屋根やさん和歌山店では、雨漏り修理はもちろん!屋根の修理や外壁、屋根塗装工事など
様々な工事を行っています!
雨漏り後の雨染みが気になる方は、内装工事も行っていますのでお気軽にご相談くださいね(*^^*)
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