壁際の平瓦を一部取り直し工事

壁際にある『のし瓦』と『平瓦』にズレが生じている為、ズレた箇所の一部葺き直しを行います。

ズレていた壁際瓦の一部葺き直しが完了しました。
既存の瓦はズレた事で瓦同士の間に隙間ができており、雨漏りや瓦が外れる原因になっていましたが、葺き直す事で解消できました！

別の壁際瓦も正しい位置に戻しました

別の壁際にある瓦も、流れてしまったようにズレが生じていましたが、正しい位置に直しました。

棟瓦の一部取り直し

棟の漆喰が劣化している事で、棟の瓦にもズレができ、鬼瓦が剥がれかけていました。
棟の瓦を一部取り直し、鬼瓦の固定も行います。

ズレていた先端付近の棟瓦を仮撤去の上、正しい位置に戻して銅線で固定し、鬼瓦との間になんばん漆喰を詰めました。
なんばん漆喰には従来の漆喰の原料に加え、特殊なシリコンや防水剤が含まれている為、防水性・耐久性が高い特徴があります。
瓦そのものは寿命が長い屋根材ですが、瓦を固定する漆喰や銅線などは瓦ほど耐久性がない為、棟取り直し工事や漆喰詰め直しなど、定期的なメンテナンスは必要です。

もう一方の鬼瓦付近も同様に一部積み直しを行い、なんばん漆喰を詰めました。
漆喰や固定銅線が経年劣化し、万が一瓦が外れてしまえば大きな被害に繋がります。特に棟先端に取り付けられた鬼瓦は屋根の中でも最も大きくて重い為、劣化が軽微なうちに補修を行っておくことをおススメします！

瓦の隙間をなんばん漆喰で補修

屋根には瓦ズレによる隙間が数か所あり、なんばん漆喰を詰めて隙間を埋めました。
なんばん漆喰に含まれる防水剤の効果で、雨水が内部に染み込むのを防ぎます。簡易的な補修ではありますが、しばらくは安心して過ごしていただけると思います。

他の瓦ズレやひび割れにはシリコンコーキングを使用しました

隅棟は瓦がズレた事で棟に隙間ができている状態だった為、正しい位置に戻してコーキングで固定しました。
コーキング材には防水剤の他に接着剤としての役割もある為、雨水が内部に入る事と瓦がこれ以上ズレる事も防ぎます。
瓦を一旦剥がして正しい位置に積み直す『棟取り直し工事』は工事規模も費用も少し大きくなりますが、コーキングによる簡易補修であれば費用も少し抑えられます。
※但し、強度や耐久性の面ではやはり棟取り直し工事の方が有利になります。

隅棟付近の平瓦にもズレが生じて穴が開いている状態だった為、正しい位置に戻してコーキングで固定させました。

壁際の瓦に詰められていた漆喰も割れていた為、コーキングでひび割れを埋めておきました。
漆喰は長年紫外線・風雨にさらされる事で痩せや割れ・剥がれが起きる為、１０年周期くらいでメンテナンスをおススメします。

ひび割れができていた壁際の瓦にもコーキングで補修しておきました。
瓦と同系色のコーキング材を使用している為、補修跡が目立ちにくくなっています。

屋根のズレ補修工事はこれで完了です。
今回の工事では、ほとんどなんばん漆喰やシリコンコーキングなどの補修剤しか使用していませんが、お客様がご心配されていた屋根瓦のズレや歪み・隙間などを直す事ができました。
Ⅰ様にも『そこまで大きな工事をせずに不良箇所を直してもらえてよかった』とお喜びいただけました♪
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