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熊本市西区で割れたアーバニーの差し替え補修と浮いた棟板金の貫板交換|施工日数や費用をご紹介
熊本市西区 棟板金工事
【工事のきっかけ】
熊本市西区、築30年のスレート屋根住宅にお住まいのY様より、「大和ハウスの住宅診断で屋根に20箇所ほど不具合があると言われた」とご相談をいただきました。
現地へお伺いして屋根の点検を行ったところ、確かに屋根のスレートに多数のひび割れや欠けが見られました。
さらに、使用されていた屋根材はすでに廃盤となっているクボタの「アーバニー」であることが判明しました。
大和ハウスからはカバー工法(既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる工法)が提案されていたそうですが、お客様は「費用を抑えて最低限の補修で対応したい」というご希望でした。
スレートが寿命を迎え、さらに廃盤品ということもあり、当店としても屋根カバー工法がおすすめです。
今回はお客様に以下の3点をご了承いただいたうえで、スレートの差し替え工事をご提案しました。
①廃盤商品のため同じ形や色は手配できないこと
②屋根材全体が寿命を迎えているため今後すぐ別の場所に割れが起きる可能性があること
③本来であればカバー工法がおすすめであること
また、調査時に棟板金の釘浮きや浮き上がりも確認されたため、同時に棟板金の貫板交換もご提案し、工事のご依頼をいただきました。
基本情報
- 施工内容:棟板金工事
- 施工期間:3日
※1日目:足場設置、2日目:スレート・貫板交換工事、3日目:足場解体 - 築年数:30年
- 使用材料:グラッサ600、シリコンコーキング、木製貫板、ステンレスビス
熊本市西区のY様より、「大和ハウスの住宅診断で屋根に20箇所不具合があると言われた」とご相談をいただきました。
Y様邸の屋根には多数のひび割れや欠けが発生していました。
現状雨漏りは起きていないものの、放っておくと室内の雨漏りにつながります。また、割れた屋根材が落下する危険もありました。
こちらの屋根材を確認すると、「アーバニー」という旧クボタの廃盤スレート材でした。
廃盤品であるため、同じ商品に交換することができず、築30年が経過して既に寿命を迎えています。
そのため、大和ハウスの住宅診断では、屋根カバー工法(古い屋根の上に新しい屋根を重ねる工法)を提案されたそうです。
【関連記事】地震に備えるなら軽い屋根を!スレート屋根へのカバー工法と種類をご紹介
Y様はカバー工法ではなく、最低限の補修で費用をできるだけ抑えたいとご希望されていました。
そこで私たちは、お客様に以下の3点をしっかりとご説明し、ご承知いただいた上で差し替え工事を行うことになりました。
1. 本来であればカバー工法がおすすめであること
2. 廃盤商品のため同じ形や色は手配できないこと
3. 今後すぐ別の場所に割れが起きる可能性があること
これらの点をご理解いただき、「今は最低限の補修で対応したい」というお客様のご要望に沿って、割れた部分のみを差し替える工事を進めることになりました。
【関連記事】スレートの欠けや割れは補修が必要?レベル別補修方法
まず初めに、安全に作業を行うための足場を設置しました。
お客様宅の屋根はどちらかというと急勾配で、作業中に職人が滑落する危険性があります。
足場の設置には費用がかかりますが、当店では工事見積書に足場費用を明記しており、お客様に費用の内訳が分かりやすいようにしています。
安全第一で工事を進めるためにも、足場は必要不可欠な設備です。
まずは割れたスレートを撤去していきます。
スレートを外す際に活躍するのが「スレーターズリッパー」という専用工具です。
スレーターズリッパーは先端に釘を引っ掛ける爪があり、上部のスレートで隠れている釘も引く抜くことができます。
周辺のスレートも割ってしまわないよう、慎重に作業を進めました。

差し替えを行うスレートをすべて撤去しました。
撤去すると、下地のルーフィング(防水紙)が見える箇所もあり、剥がしたままで放っておくと雨漏りのリスクが上がります。
撤去が完了したら、新しいスレートを差し込んでいきます。
差し込んだスレートは釘で固定することができないため、コーキング材で固定しています。
廃盤品のアーバニーは現在入手できないため、今回はケイミューの「グラッサ600」という商品を使用しました。
グラッサ600はスリットがなく、アーバニーとは形状が異なりますが、横幅がアーバニーと同じ寸法であるため、差し替えに対応できました。
全く同じ色ではありませんが、悪目立ちしないよう、なるべく近い色の商品を使用しました。
割れたスレートすべての差し替え作業が完了しました。

アーバニーとグラッサ600では色や形状が異なるため、近くで見ると違いは分かりますが、遠目から見れば目立ちにくく、屋根としての機能は十分に回復しています。
今後も同様のメンテナンスが必要な可能性は高いですが、カバー工法よりも費用を抑えることができました。
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現地調査時に棟板金の釘浮きと浮きが見られ、下地の「貫板」が劣化・腐食していることが原因であると判明しました。
そこで、スレートの差し替えとともに、棟板金の貫板交換も行うことになりました。
まず初めに、棟板金を仮撤去します。
棟板金をはがすと、変色した貫板が出てきました。
貫板には棟板金を固定する釘やビスを留める下地の役割がありますが、劣化すると木が痩せて柔らかくなり、釘を留めておく力が弱くなります。
実際に、貫板の劣化により、強風で棟板金がはがれてしまった事例もあります。
【関連記事】熊本市中央区で劣化して強風で飛散した棟板金と貫板の交換工事
幸い、このお客様宅の棟板金自体には錆や損傷がなく、再利用できる状態でした。
棟板金は金属製で耐久性が高いため、下地の貫板が劣化していても、棟板金そのものに破損がないケースもよくあります。
棟板金は貫板交換後に再度取り付け直すため、形が崩れないように慎重に保管しておきました。

古い貫板を撤去し、新しい貫板をビスで取り付けました。
新しい貫板と古い貫板を並べて比較すると、その劣化具合が一目瞭然です。古い貫板は黒く変色し、表面も荒れていますが、新しい貫板は明るい色をしており、木の質感もしっかり保たれています。
仮撤去していた棟板金を、元の位置に戻していきます。
棟板金は、上から釘を打つのではなく、貫板に向かって横方向からビスを打ち込むのがポイントです。
また、今回はパッキン付きのビスを使用しているため、雨水の侵入を防ぐことができます。
棟板金同士のつなぎ目にはコーキング材を打ち、防水処理を行いました。
コーキングには防水効果があり、つなぎ目のわずかな隙間から浸入する雨水も防ぐことができます。
差し替え工事をした後、すぐにまた別の場所が割れることはありますか?
はい、可能性はあります。特に築30年前後のスレート屋根は、全体的に劣化が進んでいるため、今回補修しなかった箇所でも近い将来割れが発生する可能性が高いです。そのため、工事前に「今後すぐ別の場所に割れが起きることもある」という点にご注意いただく必要があります。何度も差し替え工事を繰り返すことを考えると、やはりカバー工法がおすすめです。
うちの屋根材は何が使われているかわからないのですが・・・
当店で無料調査を行い、使用されている屋根材も確認します。廃盤屋根材が使用されている場合でも、最適な工事をご提案しております!
棟板金の釘が浮いているのですが、しばらくは放置しても大丈夫ですか?
できるだけ早い対応をおすすめします。通常時は問題がなくても、台風や突風で急に剥がれが進行するケースも多いです。落下事故や大きな被害になる前に、当店までご相談ください。
街の屋根やさん熊本店では、屋根工事が初めてというお客様でも安心してお願いしていただける体制を整えております!
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電話 0120-989-742
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くまさんホーム株式会社
〒861-2234
熊本県上益城郡益城町古閑88−8

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