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上益城郡甲佐町にて工場の雨漏り修理事例|谷樋ウレタン防水工事とグラスウール断熱材復旧で工場内の環境を改善
甲佐町 屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
上益城郡甲佐町の工場担当者様より、「1年くらい前から雨漏りがあるので、修理見積もりをお願いします」とお問合せいただきました。
実は、こちらの工場では以前にも雨漏りのご相談をいただき、現地調査とお見積りを承っておりましたが、工事のご依頼には至りませんでした。
今回改めて工場の調査を行うと、雨漏りの進行により以前は問題なかった天井の断熱材が落下していたり、谷コイルが劣化しているなど、雨漏りの被害状況が悪化していました。
そのため、当初ご提案していた工事見積りの内容では対応できず、工事内容を変更・追加する必要がありました。
今回は「谷樋のウレタン防水工事」「断熱材の復旧工事」をご提案し、工事のご依頼をいただきました。
雨漏りは自然に直ることはなく、被害状況はどんどん悪化していきます。被害の規模や修理費用を最小限に抑えるためにも、雨漏りは早めに修理を行いましょう。
基本情報
- 施工内容:屋根材(金属)
- 施工期間:約1週間
- 築年数:約30年
- 使用材料:【ウレタン防水工事(160.5m)】ウレタンシールノンブリード、プライマー、ウレタン塗料「プルーフロンエコHG」、トップコート、ステンレス防塵ネット×22個
【断熱材復旧(143m)】東洋アルチタイト グラスウール断熱材、亀甲金網
雨漏りのご相談をいただき、上益城郡甲佐町の
M字屋根工場にお伺いしました。
こちらの工場では約1年前にも雨漏りのご相談をいただき、現地調査を行いましたが、その際は工事のご依頼に至りませんでした。
▶前回の現地調査の様子はこちら今回、改めてお問合せいただき現場確認を行うと、工場内は
雨漏りの被害が拡大していました。
断熱材が広範囲にわたって剥がれ落ちていました。
特に雨漏りの影響を受けた部分では、グラスウールの断熱材が水分を吸収して重くなり、千切れて落下していました。
これでは工場内の断熱性が低下するだけでなく、結露の原因にもなるため、機械に悪影響を及ぼす可能性もあります。
また、工場内の雨漏りも広範囲に広がっていました。
また、屋根に上って谷樋(屋根の谷部分で雨水を集めて排水させる所)を調査すると、谷コイルの劣化も進行していました。
錆が広がり、雨水も滞留しているため、工場内の雨漏りが悪化したようです。
雨漏りは放っておくと被害がどんどん進行し、工事が必要な箇所も増えてしまいます。雨漏りが勝手に直ることはありませんので、早めに対策することが修理費用を抑えるカギとなります。
【関連記事】被害が出る前!? 出た後!? 屋根工事はどちらがオトク
前回の調査では谷樋部のカバー工法をご提案していましたが、現状の下地状態が悪化したことを考慮すると最適な選択とは言えません。
雨漏りの被害状況が悪化しているため、改めて工事のご提案を行いました。
工場のM形屋根にある長さ160.5mの谷樋にウレタン防水工事を施工します。
ウレタン防水とは、液状のウレタン樹脂を塗布し防水層を形成する工法です。柔軟性や密着性に優れており、継ぎ目のない防水層を作ることができる防水方法です。
谷樋のような複雑な形状や、継ぎ目が多い箇所には特に適した工法であり、施工性と防水性能の点で高い評価を得ています。今回は「密着工法」と呼ばれる、下地に直接ウレタン防水材を密着させる方法で施工しました。
【関連記事】ウレタン防水とは?メリット・デメリットとバルコニー・ベランダや陸屋根(屋上)への施工工程
まず始めに谷樋部分の清掃とケレン作業を行いました。
ケレンとは、表面の錆や汚れ、古い塗膜などをヘラやスクレーパーで取り除く作業のことです。
これらが表面に残っていると、防水材の密着性や耐久性が低下してしまうのです。
大きな建物ではケレン作業も時間や手間がかかりますが、重要な工程ですのですべて丁寧に行いました。
清掃・ケレンにより汚れや古い皮膜が取り除かれ、表面がフラットになりました。
これで防水工事を行う下地面が整い、適切に工事ができるようになりました。
次に、漏水が心配される箇所にコーキング材を充填しました。
特に谷樋の継ぎ目やドレン(排水口)周辺は漏水の原因となりやすいため、重点的に防水します。
コーキング材には弾力性があり、金属の熱膨張・収縮にも対応できるため、長期的な防水効果が期待できます。
次にプライマーと呼ばれる下地材を塗布します。
プライマーには、主に下地とウレタン塗料を密着させる効果があります。
プライマーの工程を省いてしまうと、防水層が膨れたり剥がれる原因になります。
プライマーが乾いた後、ウレタン防水材を塗っていきます。1回目を塗った後、乾燥させてから2回目のウレタン塗布を行います。
1回目と2回目は同じウレタン塗料ですが、2回に分けて塗り重ねることで均一でしっかりした厚みを確保し、確実な防水層を形成します。
ウレタン塗料は乾燥後もゴムのような弾力性を保ち、屋根の動きに追従するため、ひび割れなどが発生しにくくなります。また、紫外線や風雨にも強い特性を持っています。
今回使用したのは「プルーフロンエコHG」という防水材です。
ウレタン防水層の上にトップコートを塗って仕上げます。
トップコート自体には防水性はないのですが、ウレタン防水層を紫外線や衝撃から保護し、耐久性を高めるための効果があります。
トップコートが剥がれてくるとウレタン防水も劣化しやすくなるため、5年を目安にトップコート塗り替えを行うと、防水層の耐久性も維持できます。
【関連記事】トップコート塗り替えで防水メンテナンス!時期や費用は?
最後に、22箇所あるドレン(排水口)にステンレス防塵ネットを取り付けました。
防塵ネットは水の流れを妨げることなく異物をせき止めるため、谷樋が詰まって雨水が溢れるのを防ぎます。今後は定期的にネットに詰まりがないか確認し、清掃することで防水層の劣化も最小限に抑えられます。
谷コイルの劣化による雨漏りがありましたが、ウレタン防水工事により谷樋の防水性が復活し、雨漏りの原因を解消できました。
確実に防水できるよう、それぞれの工程を丁寧に進めていき、1週間弱程度で防水工事が完了しました。
▶ウレタン防水工事の詳しい施工の様子はこちら
長期にわたる雨漏りにより、天井のグラスウール断熱材に水分が含まれ、重みで落下していました。
このままでは工場内の断熱性低下、空調費の増大、機械への悪影響、遮音性の低下などの原因になります。
今回は断熱材が落下した天井部分に、新しいグラスウール断熱材を復旧する工事を行うことになりました。
移動式足場で安全性・生産性を両立した作業を行います
今回は工場内での高所作業となるため、安全対策も万全に行います。
組み立て式の足場ではなく、足元にローラーが付いた移動式の足場(ローリング足場)を使用することで、工場の作業スペースを極力邪魔しないように配慮しました。
また、ご担当者様より「内部工事に関しては機械が動いている事もあるので、事前に施工スケジュールを知りたい」とのご要望をいただきました。
工場の稼働にできるだけ影響がないよう、事前に工程表をお渡しさせていただきました。
工場によっては安全管理の規定があることも多いため、お客様の会社の規定に沿って柔軟に対応させていただきます。

天井断熱材が落下した箇所に、新しい断熱材を取り付けました。
断熱材が落下した箇所は合計9箇所あり、すべて新しい断熱材を取り付けました。
断熱材がない部分は屋根からの熱や冷気が入り込んでくる隙間となっており、特に今回のような金属屋根は熱を伝えやすくなります。
新しい断熱材を設置して断熱性・遮音性を復活させました。
今回復旧作業に使用した断熱材は、東洋アルチタイトの断熱吸音材であるグラスウール(25mm厚)です。
参照:東洋アルチタイト販売株式会社
断熱材を設置した後、お客様のご希望で亀甲金網も取り付けました。(亀甲金網とは六角形の網目状になった金網です。)
金網は断熱材を復旧した箇所だけでなく、上部に谷樋がある天井(長さ約143m)に取り付けました。
これを天井に取り付けることで、万が一断熱材が再び水分を含んだりしても落下を防止する効果があります。
雨漏りで落下した断熱材の復旧工事が完了しました。
谷樋のウレタン防水工事と同時進行で、約1週間の工期で完了しました。
断熱材が一部でもなくなると、建物内の環境悪化や機械の稼働にも影響を及ぼします。今回のように部分的に復旧することもできますので、同じような症状でお悩みの場合はご相談ください。
▶断熱材復旧工事の詳しい様子はこちら
住宅だけでなく、工場も同じように雨漏りリスクにさらされています。建物の価値を保ち、生産性を維持するためにも、定期的な点検・メンテナンスを行いましょう。
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この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane-kumamoto@dune.ocn.ne.jp
くまさんホーム株式会社
〒861-2234
熊本県上益城郡益城町古閑88−8

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