国道添いにあるテナントビルの4階部分から長い間雨漏りがしていて天井に穴が空いてしまいました。
全面葺き替え工事となり現地に調査に伺いましたが写真でもわかるように屋根の現状を見るにも上ることができません。
しかも工事するにあたり、歩道の半分くらい占領してしまいますので許可申請も必要になります。
何とか許可もおり工事に着手しました。全面葺き替えなので建物周りの足場工事に2日かかりました。
瓦を撤去処分するためにはしごを設置しなければいけないのですが、4階部分まではしごをかけると危険ですし、歩行者通路を占領してしまうので3階のいけるところまで設置しての作業になりました。

足場が完成して初めて屋根に上りました。勾配がきつく写真のような屋根足場が無くては作業できません。
大体雨漏りの箇所を聞いていましたのでビビりながら瓦をめくってみると下地が腐っているのが確認できました。

既存の瓦を解体していきます。
勾配がきついので瓦の落下には十分注意しながら、ある程度めっくてはみんなで並んでバケツリレーのように瓦リレーをして下におろしていきました。桟かけ工法で屋根の葺き土はなかったのが幸いでした。
先程の雨漏り箇所も50センチ四方の穴が空いていましたが慎重に解体していきましたので部屋の中に瓦が落ちることもなく良かったです。

次の日の工程は下地工事です。
葺き替え前は陶器瓦のS瓦でしたが、今回はカラーベストになるのでまず初めに35角で下地をまっすぐに仕上げるかさ上げ工事をしました。
その後12mmの構造用合板を貼っていき最後に下葺き材のゴムアスルーフィングを貼り雨が降っても大丈夫なようにして完了です。

本格的に屋根工事です。
始めに軒先板金と建物の端のケラバ捨て板金を取り付けてから瓦を解体したときの逆バージョンになりますがみんなで並んで瓦リレーをしていきカラーベストを釘で固定していきました。
カラーベストの端は切断しなければなりませんので、材料を切るために足場を組み変えて専用のステージを作りました。

葺き工事2日目です。
朝から材料を上げていきカラーベストを並べては釘を打ち、気が付けば本体工事が完成していました。
左の写真でもわかりますが結構な急角度なので、明日取り付ける棟の板金の角度を測り加工するためにこの日は帰りました。

屋根勾配に合わせて曲げてきた棟板金をヌキ板に板金ビスでしっかり固定していきました。
4階建てで屋根には上れないし、風が結構強く歩行者や車が多いため30センチ間隔でビスを施工しました。
手前側の三つ又部分もしっかり施工済みです。

完成です。
後は事故がないことを祈りながら足場の解体だけです。
街の屋根やさん大阪門真店ではこのような工事も安全にお客様に喜ばれるように日々取り組んでおります。
些細なお困りごとでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございました。