今回は江南市での漆喰詰め直しと谷板金交換工事の様子を紹介します。

和形屋根の調査の様子

今回の和形屋根の特徴

和瓦屋根は瓦というイメージが強いですが、実際には様々な素材が使用されています。
例えば屋根の隙間に詰める漆喰などがありますが、
その中に谷板金という場所があります。
和形屋根の山折り部分にあるのが棟なのに対して、谷折り部分にあるのが谷板金です。
谷板金は簡単に言うと、雨が途中でとどまらないようにする坂道です。
谷折り部分なので必然的に雨が集まりやすい箇所なので、谷板金に問題があるとそれが雨漏れの原因になる事があります。

今回の和瓦屋根のお家の状態

今回のお家では、漆喰が経年劣化によって形が崩れている事に加えて、谷板金に穴が空いてしまっていました。
谷板金は錆びにくいとは言え板金ですので、放置してしまうと錆が発生し、更に年数が経過すると穴が空いてしまいます。
谷板金はおおよそ20～30年ほどでこのように穴が空いてしまうのですが、アンテナからのもらい錆びを受けているケースも多いです。
金属の特性として、錆びている物が触れている場所は錆びが移ってしまうという物があります。
外装材として使用されている素材はだいたい錆に強いのですが、この貰い錆びに関しては対処できません。
また、この貰い錆びは雨などを伝う事があります。
錆びたアンテナを伝った雨水が谷板金に流れ、その過程で少しずつ錆びていってしまうという状況です。
勿論すぐに錆びてしまうわけではありませんが、注意が必要です。

今回の和瓦屋根のお家への漆喰と谷板金交換工事のご案内

今回は漆喰と谷板金の工事をさせて頂く事になりました。
特に谷板金に関しては早めの工事をする必要がありました。

和瓦屋根の工事施工中の様子

漆喰の解体

今回は漆喰の工事をするため、既設の漆喰を一度解体します。棟のゆがみも見られたので、組み直しも行います。

棟板金周りの解体

棟板金は周りが瓦で覆われていますので、周囲の瓦を一度移動させる必要があります。

漆喰詰め直しと谷板金交換後の様子

今回の工事はこれで完了となります。
今回は穴が空いてしまっていましたが、錆びが見え始めた時点で交換をするのが一番屋根にとって良いので、
そのようなタイミングで工事ができるよう定期点検を心がけましょう。