今回は江南市での漆喰工事の様子を紹介します。

和型屋根の現地の様子

今回の和瓦屋根の特徴

今回のお家は和瓦を使用されていました。
和瓦は屋根材自体の耐久性が高く、非常に長持ちする屋根材なのですが、隙間を埋める漆喰を定期的に直す必要があります。
漆喰というのは、石灰などを主成分とした、セメントに近い使い方をされる物で、半固体の状態で該当部に詰め、しばらく時間が経つと水分が抜けて硬化するという物です。
これを屋根の隙間に塗り付けていくことで、屋根の隙間を無くしていきます。
漆喰は通常の場合だと水分を吸う機能があるため、屋根の中の水分を吸着させることで雨が入る事を防ぎます。
しかし、時間が経過してきてもっと硬化してしまうと、石のようになってしまい、水分を吸着させることもできなくなってしまいます。
また、水分を吸う機能があるため、苔などが生えやすく、漆喰の劣化を加速させてしまう事もあります。

今回の和瓦屋根のお家の現地調査の様子

今回のお家では漆喰に苔が生えて、割れてしまっていました。
苔が生える状態の漆喰は詰め直し工事をする時期になっているため、
漆喰の割れや苔、漆喰が黒ずんでしまっているなどの状態が見られたら点検を行う事をお勧めします。

今回の和瓦屋根のお家に漆喰詰め直し工事のご案内

今回は漆喰の工事を施工させていただきます。
和形の屋根は漆喰など、施工面積が少ない工事が多いため、メンテナンス性にも優れています。

和型屋根の漆喰工事の施工中

漆喰の解体と棟の組み直し

漆喰の詰め直しを行うためには既存の漆喰を解体する必要があります。
悪い漆喰が中に残っている状態だとすぐに劣化してしまう上、今回は苔も生えているため、
必ず取り除く必要があります。
また、今回は歪んだ棟の調整もさせていただきました。

漆喰工事の施工後の様子

今回の工事はこれで完工となります。
漆喰は20年ぐらいから様々な不具合が見られるようになるため、
和形の屋根で定期点検をしていない方はこれを機に点検と漆喰の工事を行いましょう。