今回は一宮市で施行した、洋瓦屋根の修繕の様子を紹介します。

洋瓦屋根修繕の現地調査の様子

洋瓦屋根の特徴

今回のお家では洋瓦を使用されていました。
洋瓦は、和瓦と比べて凹凸が大きい作りになっています。
曲線が多い屋根材になるので、洋風のお家によく合う瓦です。

瓦と名前がついているのですが、陶器ではない物もあります。
その場合はスレートなどと近い素材で作られているため、スレートなどと同様に、塗装によるお手入れが必要になります。

今回の洋瓦屋根の様子

今回の洋瓦はひびが入ってしまっている箇所が多くみられました。
今回のお家の洋瓦は陶器でしたが、陶器でもお手入れせずにいつまでも大丈夫というわけではなく、
経年劣化によって徐々に傷やひび割れが起き、最後には欠けてしまったり、割れてしまったりします。
とはいえ、陶器は他の屋根材などよりもずっと長持ちします。
30年ほど経過しても問題無く使える事も多いため、お勧めの屋根材です。

洋瓦屋根への修繕のご案内

上記の状態をお家に方にお伝えし、今回のお家では、3種類の修繕を行う事になりました。
・瓦の差し替え工事
ひび割れてしまった瓦は差し替えを行う必要があります。
シーリングなどで補修をする事もあるのですが、あくまで応急手当であるため、早急に新しい瓦に差し替える必要があります。
・瓦止めの工事
瓦同士をシーリングで繋げる工事です。
瓦の下には葺き土という、瓦の土台があるのですが、経年劣化によって葺き土が流れてしまうと瓦がズレてきます。
瓦がズレてしまうと風によって飛散しやすくなってしまうため、瓦同士を繋げて飛散を防ぎます。
・漆喰の工事
瓦屋根は、瓦の隙間を漆喰で埋めていきます。
漆喰は経年劣化によって黒くなり、最後には割れてしまいます。
ですので、定期的に漆喰を塗りなおす必要があります。

洋瓦屋根修繕後の様子

今回の洋瓦修繕はこれで完了になります。
瓦が自然にひび割れてしまう状況は、瓦も限界になっている事も多いです。
瓦が完全に割れてしまう前に、葺き替えの工事が必要になるため、
今後もしっかりとこのお家をメンテナンスさせていただきます。