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【橿原市】苔で劣化したスレート屋根は塗装できる?カバー工法で施工
橿原市 屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
【工事のきっかけ】
「屋根の苔がひどく、家の傷みが心配。そろそろ屋根の塗装が必要なのか診てほしい。」
橿原市のお客様からこのようなご相談をいただき、現地調査へ向かいました。
築28年ということもあり、屋根材の寿命サインが複数出ている可能性が高い状態でしたので屋根のカバー工事をさせていただきました。
また、屋根上には古いソーラー温水器があり、「これも今回一緒に撤去したい」とのご要望もいただきました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
- 築年数:28年
- 施工費用:1,181,000円(税込み)足場の費用は別途
橿原市でスレート屋根に「苔が増えてきた」「色あせがひどくなった」「そろそろ塗装の時期かな…」と感じていませんか?実は、スレート屋根は劣化の進み具合によって“塗装で直せる屋根”と“塗装では逆効果になる屋根”に分かれます。
そして今回のご依頼のように、苔が広範囲に密着しているケースは、見た目以上に劣化が進んでいることが多く、正しい判断が必要です。さらに今回は、屋根上に古いソーラー温水器が設置されていたため
「撤去した後、どんな工事が最適なのか?」というお悩みもありました。
同じように、
-
苔が増えてきた
-
屋根がボロボロに見える
-
塗装できるかプロに判断してほしい
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ソーラーパネルもあって不安
-
できれば費用を抑えて長持ちさせたい
と感じている方には、きっと参考になる内容です。今回は “塗装では長持ちしない状態のスレート屋根” を、カバー工法で耐久20年以上の屋根に再生した実例 を詳しくご紹介します。
現場を確認すると、スレート屋根は予想以上に劣化が進んでいました。特に苔の密着と塗膜の傷みが激しく、“塗装では十分な耐久性が確保できない状態” であることが判明。さらに棟板金の釘が完全に浮き上がっており、台風時に飛散の危険があるレベルでした。
こうした複数の理由から、今回は 塗装ではなくカバー工法(重ね葺き) が最適と判断しました。

苔が屋根材の表面を覆い、指で触ると湿った感触が残るほど密着していました。苔がある屋根は常に水分を抱えているため、スレートが急激に弱ります。
苔による主な弊害は以下:
・屋根材の乾燥が妨げられ劣化加速
・塗装をしても密着不良が起こりやすい
・冬場は凍結→膨張→割れ(凍害)につながる
今回の屋根は、まさにこれらの症状が進行していました。

屋根をさわると白い粉がつく現象を“チョーキング”といいます。これは塗膜が完全に分解され、防水機能がゼロになったサインです。
この状態のスレートは、
・水を吸う
・乾かない
・内部から脆くなる
という悪循環に入り、塗装してもすぐ剥がれる可能性が高いです。
棟板金の釘が完全に浮いていました。
釘が浮く理由は、
-
貫板(ぬきいた)の腐食
-
屋根材の吸水膨張
-
釘の緩み
この状態で台風が来ると、棟板金が飛ばされる危険があります。塗装では絶対に直らない“構造の問題”であり、カバー工法または葺き替えが必要となる理由です。
現場調査の詳しい状態を知りたい方は下記をクリックしてね⇩⇩⇩
高圧洗浄しても“根”が残ります。この状態で塗装しても密着不良が100%起きます。
長期間の雨・紫外線でスレートの内部がスカスカになり、指で押すと割れてしまうこともあります。
脆化した屋根に塗装をしても、下地が弱いため塗膜を支えられません。
釘浮き・貫板の腐食・板金の変形。これらは塗装とは無関係です。むしろ塗装してしまうと見た目だけが綺麗になり、本当の劣化を隠してしまう危険があります。

まず最初に傷んでいる棟板金をすべて撤去します。棟板金は屋根の頂上部分を覆う金属部材で、今回のように釘が浮いている状態では再利用は絶対NG。
職人はバールを使って丁寧に持ち上げ、屋根材を傷つけない角度と力加減で貫板ごと外していきます。
💡 POINT
貫板が腐っている場合、釘が効かないため台風時に板金が飛ぶ大きな原因になります。
防水シート“改質アスファルトルーフィング”の重要性
カバー工法の“心臓部”と言える工程。屋根の防水性能は、この防水シートの品質で耐久年数が決まる と言っても過言ではありません。今回使用する「改質アスファルトルーフィング」は通常の防水紙よりも、
-
高い耐久性
-
高温・低温に強い
-
引き裂きに強い
-
長期間の防水保証
というメリットがあります。

防水シートの上から新しい屋根材を設置していきます。スーパーガルテクトは断熱材一体型の高性能ガルバリウム鋼板 で、
-
軽量(建物の負担が減る)
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錆びにくい
-
熱反射率が高い
-
釘穴が見えない防水構造
など、スレート屋根からのリフォームでは最も人気のある屋根材です。職人は屋根材を一枚ずつ互い違いに重ね、金属の“かみ合わせ”部分に確実にビスを打って固定します。
苔があるスレート屋根は必ずカバー工法になりますか?
必ずではありませんが、苔が厚く密着している場合は塗装が長持ちしないためカバー工法が適しています。
ひび割れ・反り・苔の密着・チョーキングの強さが判断基準です。劣化が重い場合は塗装が不向きです。
20〜30年が目安です。スレートより長寿命でメンテナンス回数も減ります。
既存屋根の形状によっては工事ができない場合があります。屋根が厚くなる点も注意です。
可能です。ただし先にソーラー温水器の撤去が必要です。
下地(野地板)が傷んでいなければカバー工法、腐食がある場合は葺き替えが適しています。
一般的な住宅で80万〜150万円ほどが目安です。屋根の形状で変動します。

今回の現場は、苔の密着や塗膜の劣化、棟板金の浮きなど、見た目以上に屋根の負担が大きい状態でした。
また、屋根上にソーラー温水器が設置されていたことで、「撤去後にどんな工事を選ぶべきか」という不安もお客様が抱えておられました。
現地調査の結果、塗装では十分な耐久性が確保できないと判断し、屋根全体をしっかり守れるカバー工法をご提案しました。既存の下地を活かしつつ、防水性・耐久性を大きく向上できたため、長く安心してお住まいいただける仕上がりになったと思います。
屋根はご自身で状態を確認することが難しく、「本当に塗装で良いのか?」「今の屋根はどこまで傷んでいるのか?」と不安に感じられる方がとても多いです。
当店では、写真付きの診断書と分かりやすい説明を大切にし、お客様のご希望やご不安に寄り添ったご提案を行っています。無理な工事をおすすめすることは一切ありませんので、屋根のことで気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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