ベランダのトップコート仕上げ状況です!この工法は今までと少し違い水性での仕上げとなっています!
弊社では外壁以外は水性塗料は使わないようにしていますが防水のトップコートのみ使用しております!この記事から見た方は分からないと思いますが私自体バリバリの職人上がりなのでその辺は私が
材量は判断していきます!
勿論、暴露試験はしてからキチンと判断して販売店と協議してから判断しました!数年前からこの材料での仕上げをしておりますがクレームや不具合はなしです!
少しFRPについて説明します!
FRPとは、繊維強化プラスチックで、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などにガラス繊維や炭素繊維などの繊維を
複合して強度を向上させた強化プラスチックのことを言います。
プラスチックは防水性があって、軽量でかつ加工が容易なのがメリットなのですが、建物の構造に使用するには強度が低いのが難点でした。
そこでガラス繊維の様に弾性率の高い材料を複合して、高い強度を実現したものがFRPになります。
難しい話ですがガラスマットがあり樹脂とサンドイッチにして密着させていく工法です!
FRPは浴槽やユニットバス、プール、浄化槽、小型船舶の船体、自動車の内外装など、身近なところでよく使われています。
そしてFRPの特徴を活かして防水材として利用し、耐久性の高い防水層としたのがFRP防水です。
出来上がった防水層は継ぎ目のないシームレスな構造になります(メチャクチャ硬い材料です)
さらにFRP防水では、紫外線や雨風などから防水層の表面を守るため、防水層の上にはトップコートと呼ばれる保護仕上げ材を塗って仕上げていきます。
軽量であって耐久性が高く、小さな面積の場所に使用すると費用対効果が高くなるので、住宅においてはベランダに最適な防水工法です。
少し間違えれば良かれと思った下地と上塗り材料がマッチしないと剥離します!
塗り替えにはかなりの手間が必要です!一旦、全部 サンダーで表面を落としてからアセトンというシンナーで全体に拭き取ってその上から
仕上げ材料を塗っていきます!アセトンのふき取りを怠ると捲れの原因となりますので最新の注意が必要となります!
*メリット
軽量でかつ防水性が高いFRPは軽量(3~5㎏/㎡程度)なので構造への負担が少なく、地震の際にも建物の揺れを軽減できるといえます。
そのため耐震性に優れていて浴槽やプールや船体等にも使用されるほどの防水性(中に水をためても漏水しない)を備えています。
また、繊維強化プラスチックのため衝撃に強く、人が歩行しても全然大丈夫な商品です!。
そのため、バルコニー、ベランダの防水材として最適といえます。
耐候性、耐久性に優れている為薬品にも強く腐食しにくいため、プールや浄化槽、下水道施設などにも良く使われています。
工期が早く塗膜の硬化時間が短いため、施工は何度か重ね塗りをしても1~2日前後で終了します(大きさにもよりますが( ´∀` )
他の防水工法と比較すると、工期は半分程度となりますし強いと言えます!
因みにFRP防水の工期が約1~2日ほどなのに対して、ウレタン防水は約3~5日かかることが多いです。酷い業者ですとウレタンマットをひかずに施工している業者もいるほどです!
塗装屋さんは大概はウレタン防水を勧めてくると思います!塗装屋さんはウレタン防水鹿出来ない方もいるからです!弊社も相見積もりで比較されますが外注ではなくて
弊社自体が工事しますので・・・
デメリットとして費用が高いと言えます!
ウレタン防水やシート防水などの他の防水工法と比較すると、費用が高くなります(ウレタンと比較してあまり変わりませんが・・・)
そして施工面積が大きくなるほどその差が大きくなり、費用が2倍ほどになってしまうことがあります。
紫外線に弱い傾向があります!どんな防水でもそうですが野ざらしや雨が直接かかる面は仕上げ材は傷みます!
下地のガラスマットの上に樹脂を流し固まったところでトップコートで仕上げていきます!その仕上げが長持ちしません。
したがって基本的に5年に1度は表面の防水層を保護しているトップコートの塗り替えが必要になります。
FRP防水独特の臭いがして凄く臭いです!救急車を呼ぶくらい臭いです((´∀`*))ヶラヶラ
FRP防水施工中にはラッカーシンナーよりも強いといわれるほどの独特の臭いがします。
そのため、近隣への配慮が必要になります。このシンナーは臭いですけど直ぐに気化して匂いは消えます!
心配するほどではありませんが・・・