新潟市西蒲区にある社屋の工場が「屋根が先日の強風で折れ曲がって、剥がれてしまった」とご相談をいただいたことがきっかけで、現地調査を行ったうえで樹脂モルタル補修工事を行った事例をご紹介します。

街の屋根やさん新潟店では屋根や外壁工事以外でも住まいに関するご相談を承っております。

現地調査・見積は無料で行っておりますので、街の屋根やさんの無料点検でお住まい全体の不安も解消！までお問い合わせください！

折半屋根とは？耐久性が高いけれど風の影響を受けやすい一面も

今回の工場で使われていたのは「折半屋根」という、金属製の屋根材です。

波型に折り曲げられた鋼板を並べて設置することで、高い強度と排水性を実現するのが特徴で、工場や倉庫などの大きな建物によく使用されています。

ただし、築年数が経つと固定しているボルトや金具が緩み、強風によって屋根材がめくれたり、飛散してしまうことがあります。

被害状況とご提案内容

現地調査では、屋根の一部が大きく折れ曲がり、屋根材が剥がれてしまっている状態でした。

今回は既存の屋根材を撤去せず、上から新しい屋根材を重ねて施工する「カバー工法」をご提案しました。

カバー工法は
・工期が短い
・解体費用がかからない
・工場の稼働を止めずに工事できる
といったメリットがあります。

屋根材には0.8mm厚のガルバリウム鋼板を採用

今回のカバー工事では、0.8mm厚のガルバリウム鋼板を使用しました。

ガルバリウム鋼板とは、鉄にアルミニウムや亜鉛の合金をコーティングした建材で
・サビに強い
・軽量で建物への負担が少ない
・耐久性が高い
といった特徴があります。

一般住宅の屋根・外壁、工場や倉庫など、耐久性と経済性のバランスを求められる建物に非常に適している素材です。

折半屋根のカバー工事着手

まず折半屋根工事を着手するために仮設足場を架けます。

そしたら屋根下地の調整をした上で、新しい屋根材（ガルバリウム鋼板）を1枚ずつ既存の屋根上にカバーします。

既存と新しい屋根材を固定する方法として、「電動シーマー機」を使いますが、電動シーマー機を使用する前に『ガッチャー』という機器で仮止めを行った上で屋根材同士を3つのローラーによってきつく固定をします。

元々の屋根に雨水がまわらないよう、水切りを施工しますが、施工方法として既存の笠木板金の内側に水切り板金を差し込み、雨仕舞を行います。

板金同士は少し重ね合わせ、留め方はコーキングを充填した上にビスを留めますので、雨水が吹き込み雨漏れするリスクは低いです。

【水切り板金とは】
雨水が建物の中に侵入するのを防ぐために、屋根や外壁のつなぎ目・端部・接合部に取り付ける金属製の部材のことです。

新しい屋根材をカバーしましたら、軒先に穴をあけていきますが、穴をあける理由は、屋根上に溜まった雨水を軒樋に排水するためです。

そして軒樋を設置するために1ｍ間隔で吊り子を設置し、吊り子に軒樋をひっかけ設置します。

今回使用した軒樋は一般的に見る軒樋のサイズよりも大型のものです。

最後に雪止めアングルを軒先に設置しますが、今回使用した雪止めアングルは10本、長さは43ｍです。

これで工事は完了です。今回施工した屋根の面積は869㎡。

かなり大規模な工事でしたが、天候にも配慮しながら工期を調整し、8日間で施工完了となりました。

工場や倉庫の屋根に異変を感じたら、お早めにご相談を！

金属屋根は耐久性に優れる一方で、強風・積雪・経年劣化によって知らないうちに傷みが進んでいることがあります。

・屋根が浮いてきた
・ボルトが外れている
・雨漏りの跡がある
といった場合は、早めの点検と修繕が大切です。

「施工してから年数が経ち、そろそろ屋根を新しくしたい」「屋根上の点検をして欲しい」など気になることがありましたらお気軽に街の屋根やさん新潟店にお問い合わせください。