福山市にて納屋の外壁補修工事

福山市にお住まいのお客様より、「納屋の外壁に車がぶつかってしまい、その修繕をお願いしたい。」とのご相談をいただきました。

築年数約80年の納屋の外壁に車の衝突事故が起こったそうです。

大変心配された様子でしたので、調査を行い御見積書を提出後、外壁の補修工事を行うこととなりました。

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納屋の外壁調査

こちらの納屋の外壁に車がぶつかったようです。

車の衝突があった納屋の外壁は、50年前ほどにはよく使用されていた工法の竹で組んだ小舞土壁（こまいつちかべ）でした。

竹小舞土壁とは、柱と柱の間に竹を格子状に組み、わらを混ぜた土を何重にも重ね塗りした壁のことをいいます。

土壁は、自然素材であり調湿性をもち、また土が熱を吸収して断熱性ももっています。
また、竹で組んだことにより、揺れに柔軟性を持ち耐震にも効果があるのです。

車が衝突した箇所をよく見てみると、外壁にはへこみが出来ていました。
土部分が剥がれて竹組みが大きくへこんで曲がっているようでした。

そして、へこみのある箇所の反対側にも影響がでていました。
室内に使用されている聚楽（じゅらく）※が押されて割れていることが確認できました。

※聚楽（じゅらく）とは土壁の材料をいいます

外壁補修工事内容

自動車保険を利用して修繕を行うため、保険会社より「現状復旧の補修として仕上げをすること。」とのことでした。

現状復旧ということですので、まず割れた部分を撤去し、車がぶつかって曲がった竹組を組み直し補強としてモルタルで下地を作ります。
そして、仕上げにわらを混ぜた土壁で仕上げ塗りを行うという外壁補修工事を行うこととなりました。

また、納屋の室内の聚楽壁も破損していますので、同じように竹組を組み直して仕上げに聚楽を塗る工事も行います。

納屋の外壁補修工事（外側）を行います

壁の破損部分を撤去

まずは、車がぶつかり破損してしまった部分を撤去します。

この後モルタルで補強をしますが、その前に曲がってしまった竹組を組み直しました。

モルタルで補強

現状復旧としての修繕を行っていますが、車が衝突した箇所周辺は補強としてモルタルで下地を作りました。

モルタル補強した上に、下塗り・仕上げ塗りをしていきます。

シーラー（下塗り）

仕上げ塗りを行う前に、シーラーを塗布していきます。

シーラーとは下塗り材のことで、塗装面の細かいひび割れを補修したり、塗装面が上塗り材を吸い込むことを抑制する役割ももっています。

材料作り

そして、仕上げ材の準備をします。わらを混ぜた土壁で仕上げ塗りを行います。

仕上げ塗り（３度塗り）

シーラー塗布後、仕上げ塗りを行っていきます。この仕上げ塗りは３度の重ね塗りをしていきました。

仕上げ塗り（１回目）→乾燥→仕上げ塗り（２回目）→乾燥→仕上げ塗り（３回目）→乾燥という手順で行っていきました。

納屋の外壁補修工事（外側）完了

仕上げ塗りを３度行い、しっかりと乾かし、外壁の外側の補修工事が完了です。

納屋の外壁補修工事（内側）を行います

モルタルで補強

そして、先ほど補修工事を行った真裏の部分の補修も行います。
納屋の内側部分ですが、こちらは屋外です。

こちらも先程と同じように補強としてモルタルで下地を作り、しっかりと乾燥させます。

シーラー（下塗り）と仕上げ塗り

モルタルがしっかりと乾いたら、シーラー（下塗り）→仕上げ塗り（重ね塗り）を行いました。

納屋の外壁補修工事（内側）完了

納屋外壁の内側の補修工事も完了しました。

最後は、納屋の室内部分の修繕を行います。

室内の聚楽（じゅらく）塗装

聚楽補修工事前

こちらは納屋の破損があった箇所の室内部分です。室内の聚楽（じゅらく）もひび割れが起きていました。

部屋の内部の聚楽も同じように割れた部分を撤去後竹組を組み直して、補強後の仕上げに聚楽を塗っていきます。

下地つくり・仕上げ塗り

納屋の外壁補修工事を現状復旧で完了しました

納屋の外壁（外側）

納屋の室内側

納屋の壁補修工事後

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