みなさん、こんにちは！
街の屋根やさん加古川店です！

本日は、加古郡播磨町にお住まいのお客様よりご依頼いただいた、金属庇の補修工事をご紹介します。

築39年のご自宅の金属庇について、経年劣化でによる腐食や穴あきが発生していることをきっかけにご依頼いただきました。

現地調査の結果、庇の両側面が腐食し穴が開いている状態でした。
塗装だけでは改善できないため、庇の腐食箇所の下地処理とコンパネ（下地）補強を行ったうえで、耐久性の高いガルバリウム鋼板製の平板でカバーする補修工事をご提案しました。

金属製の屋根は、経年劣化による錆や穴あきなどが発生することがあります。
「長年問題なかったから大丈夫」「雨漏りはしていないし…」と放置してしまう前に、少しでも気になる箇所があれば、今回の記事を参考に点検や調査をご検討ください。

今回を補修工事を行った現場のご紹介

今回ご相談をいただいたお客様のご自宅は、築39年の戸建て住宅です。
現地調査の結果、金属製の庇には以下の症状が確認されました。

• 経年劣化による腐食、両側面に穴あき
• 全体的な色褪せの進行

すでに穴が開いてしまうほど劣化しており、塗装だけでは改善が難しい状況だったため、庇全体の補修工事をご案内しました。

現地調査を踏まえてご提案した工事内容

今回ご提案した金属庇の補修工事は、腐食や穴あきが進行した庇を、下地補強とガルバリウム鋼板によるカバー補修で改善する内容です。
腐食の進行を防ぎ、美観と耐久性を両立させることを目的としています。

金属屋根は、特に錆に注意が必要で、塗装が劣化してきたら錆が発生する前にメンテナンスを行うことがベストです。
しかし、今回のように全体的に色褪せが進んでいたり、腐食によって金属板に穴があいたりしている場合は、塗装だけでは改善できません。

ただ塗装するだけでは、見た目が不均一なうえ、早期に塗装が剥がれてしまう可能性も高く、耐久性も不十分です。
施工後、再び変形や破損、穴あきが起こるリスクもあります。

そこで今回は、下地をしっかり補強してから、ガルバリウム鋼板によるカバー補修を行うことで、腐食の進行を防ぎつつ、美観と耐久性を確保しました。

板金補修とカバー工事開始

腐食箇所下地処理・コンパネ補強

まずは、腐食や穴が開いた部分の錆や劣化した金属を除去し、表面を平らに整える作業からスタート。
次に、耐久性を高めるためにコンパネ（木質合板）を下地として取り付けます。
これにより、補修後の変形や破損を防ぎ、上から被せるガルバリウム鋼板の固定もしっかり行えます。

関連記事：屋根の内部の構造ってどうなっているの？

軒先およびケラバ部分唐草取り付け

続いては、「軒先」および「ケラバ」と呼ばれる庇の端部分に、金属製の板金部材「唐草（からくさ）」を取り付けます。

唐草には、以下のような役割があります。

• 屋根の保護
• 雨漏りの防止
• 建物の耐久性向上
• 美観の向上

唐草を設置することで、雨水を適切に流し、屋根材や木部を雨漏りや腐食から守ることができます。
庇の耐久性やお住まいの美観を維持する上で、とても重要な工程なんですよ。

関連記事：
屋根のプロが教える！破風板・鼻隠し・ケラバの役割と修理・補修方法
不具合は雨漏りに繋がる!ケラバの修理方法をご紹介

防水紙の敷設

防水紙とは、屋根材の下に敷いて、雨水の浸入を防ぐためのシート状の部材です。
今回使用したのは「改質アスファルトルーフィング」と呼ばれる防水紙で、従来のアスファルトルーフィングより耐久性・耐候性が高く、屋根の寿命を長くする効果があります。

施工にあたっては、庇全体に防水紙を隙間なく敷き詰めることが重要です。
ずれや歪みなくぴったり敷くことで、万が一屋根材の隙間から雨水が浸入しても、下地や建物内部への浸入を防ぎます。

関連記事：雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性と お薦めの「アスファルトルーフィング」をご紹介

ガルバリウム鋼板製平板の施工

上に被せる素材には、「ガルバリウム鋼板」製の平板を採用しました。
ガルバリウム鋼板は、金属屋根材の一種で、アルミニウム、亜鉛、シリコンの合金をめっきした鋼板のことです。

• 軽量で耐震性に優れる
• 高耐久で長寿命
• カバー工法での施工がしやすい
• コストパフォーマンスが良い

上記のような特徴から、住宅や倉庫など幅広い建築物に採用されており、現在では屋根材や外壁材として高い評価を受けています。

関連記事：ガルバリウム鋼板とは？屋根や外壁で人気の理由とメリット・デメリットを解説

壁際取り合いシール打設

庇と外壁が接する部分（壁際）は、どうしても隙間ができやすく、雨水が入りやすい場所です。
そこで行うのが「壁際取り合いシール打設」という、隙間にシーリング材（コーキング）を充填させて雨水の浸入を防ぐ作業です。
シーリング材をしっかり打っておくことで、屋根や外壁の腐食・劣化を防ぎ、建物の耐久性を高めるだけでなく、見た目もきれいに仕上げられます。

シーリング材はゴム状で柔軟性があり、建物の微妙な動きにも追従するため、長期間にわたり隙間をしっかり塞いでくれます。
中には、耐用年数が20年を超えるものもあり、しっかり施工すれば長く安心して使用できますよ。

補修工事を終えて

庇の補修工事が無事完了位いたしました。
下地から補強を行い、ガルバリウム鋼板の平板で全面カバーしたことで、耐久性と美観の両方を向上させています。

なお、今回の補修工事は、屋根の葺き替え工事と同時に施工しました。
一度にまとめて工事することには、お住まいの耐久性向上に加え、費用の節約や工事の手間軽減といったメリットがあります。

建物の高さや形状にもよりますが、ほとんどの場合、屋根や外壁の工事には足場が必要になります。
だからこそ、同じタイミングで複数の工事をまとめて行うと、効率的で経済的なんです！

屋根の劣化が気になる方や、そろそろリフォームを検討されている方は、どうぞお気軽に街の屋根やさん加古川店までご相談ください。
点検や調査、お見積もりはすべて無料で承っております。
専門スタッフが丁寧に現地を確認し、お住まいの状況に合わせて最適なご提案をさせていただきます。

地域密着の屋根工事専門店、街の屋根やさん加古川店にお任せください！

街の屋根やさん加古川店は地域密着で、屋根工事のトラブルに対し迅速サポート！
全日本瓦工事業連盟加盟にも所属しており、経験豊富な対応で問題を解決します！

【所有資格】
・日本屋根診断士　・自然災害鑑定士　・宅地建物取引士
・足場組立作業主任者　・ケイミューROOGA施工管理者
・石綿等取扱い作業従事者　・石綿作業主任者 ・一般建築物石綿含有建材調査者
・JUAVAC認定 UAVフライト技術証明書取得　・クレーン運転（5ｔ未満）特別教育受講済