ご依頼宅の全景

強風被害を受けた築35年のセメント瓦屋根です。勾配がきつく、はしご調査は危険なため、安全最優先でドローンを用いて屋根全体の状態を把握しました。

また、周辺道路と隣家との距離も確認し、足場計画や資材搬入経路を事前に検討。近隣への落下リスクの配慮として作業エリアの養生計画も同時に立てました。

高所作業はご自身で無理をせず専門店へ依頼することをお勧めします！

真上からの屋根全体

ドローンで全体の歪みや欠損を確認しました。

ドローンによる全体写真では、効率よく被害範囲を特定でき、把握できていなかったような劣化や被害も発見することが出来ます。

上空からの静止画を保存し、谷部・ケラバ・下屋取り合いなど雨仕舞いの弱点もチェックします。

結果をお客様にモニターで共有し、優先補修箇所を分かりやすくご説明しました。

棟の紐丸瓦が1枚飛散

矢印部が欠損箇所で、飛散により下地が露出しています。

放置は厳禁で、雨水の回り込みや下地木部の劣化を招く恐れがあるため、周辺瓦の浮き・緩みも合わせて入念に点検します。

被害状況は保険申請用写真として時系列で記録しました。

廃番品につきリユース品を色合わせ塗装が必要

既存屋根材は廃番製品のため、状態良好なリユース品を選定し、既存屋根に違和感なく馴染む仕上がりを目指します。

屋根の塗装をされており、既存の屋根色に合わすため、色合わせ塗装も必要となりました。

光の当たり方で色差が出やすい素材のため、複数色を現地で見比べてベストな色を選択。

また、必要に応じてタッチアップも行い、道路側からの景観にも配慮しました。

番線切れを確認

固定用の番線が強風で断裂しており、この部分の紐丸瓦が飛散したようです。

周辺の瓦に対しても影響を及ぼすため、同時に点検していきます。

リユース品で色合わせ取付

形状・色味の合う紐丸瓦を仮置きで見え方を検証後、本設しました。

既存との段差や通りに違和感が出ないよう慎重に位置決めします。意匠性と耐久性の両立を意識した工程です。

重なり代へシーリング充填

風の巻き上げ力が集中する重なり代へ、高耐候シーリングを適量充填して止水性＋飛散防止を強化しました。

施工前の清掃・乾燥・必要時のプライマーで密着を高めます。

見た目を損なわないよう仕上がりラインも整えます。

ヘラで圧着・成形

余剰シーリングをヘラで圧着し、隙間なく成形しました。

これにより雨水の回り込みや振動による緩みを抑制します。

乾燥時間や天候条件を守り、品質のばらつきを防ぐのが長持ちのコツです。

仕上がり確認

棟の直線性・納まり・止水を最終チェックします。

目視に加えドローン上空確認で全体の通りを再検証し、施工記録とあわせてお客様へご説明します。

ご承認後に最終片付けと撤去工程へ移ります。

意匠も自然な仕上がりに

既存色に自然に馴染む仕上がりで、補修跡が目立たなくなりました。

番線再緊結＋シーリング補強により耐風性も向上しました。

完了写真と使用部材の記録をお渡しするとともに、季節風前の定期点検もご案内しました！

屋根のお悩みは街の屋根やさん加古川店へ！

今回の加古川市の工事では、強風で欠損した棟瓦を適切に復旧し、重なり代の耐候シーリングで耐風性を高め、既存と馴染む色味で意匠も自然に統一いたしました。

棟部の欠け・浮きは雨漏りの前兆であり、放置すれば二次被害や再飛散、近隣への落下リスクにつながりますので、強風後は早めの点検が肝心です。

また本件は風災に該当し、火災保険の適用を見据えてドローン写真・被災箇所図・お見積書など申請書類の準備から提出まで当店がサポートしました（※適用可否は保険会社の判断・各社規約および認定が必要です）。

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街の屋根やさん加古川店には屋根診断士・自然災害鑑定士が在籍しているため、急勾配や高所でもドローン調査で安全・正確に診断いたします。

屋根のお悩みはどうぞお気軽にご相談ください。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました！

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