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高砂市 劣化が進んだスレート下屋根をカバー工事にて屋根修繕!
高砂市 屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
高砂市のお客様より「自宅1階部分のスレート屋根が変色して、金属の部材も錆びているため綺麗にしたい」とご連絡を頂きました。
ご自宅は築36年の2階建て住宅でカラーベスト(以下、スレート)屋根。
長年メンテナンスが出来ていなかったとの事で、経年劣化による褪色・変色が進んでいました。
屋根の状態的にも、塗装は難しいと判断し「福泉工業㈱ シルキーG2」を使用した「下屋根カバー工事」をご提案。
2階の窓から見える屋根面をカバー工事にて一新し、大変ご満足頂くことが出来ました!
基本情報
- 施工内容:屋根材(金属)
- 施工期間:1週間(大屋根・下屋根共)
- 築年数:築36年
- 保証年数:【塗膜保証】:15年 【赤さび保証】:20年 【穴あき保証】:25年
皆さん、こんにちは。
街の屋根やさん加古川店 営業の福山です!
本日は高砂市で行った「スレート下屋根のカバー工事」のご紹介となります。
こちらのご自宅は、前回大屋根のカバー工事をご紹介したご自宅で、今回は下屋根のカバー工事となっております。
➡大屋根施工のご紹介記事はこちらから
以前ご紹介した大屋根同様、下屋根もスレート葺きのご自宅です。
スレートは製品価格が安価で、製品重量が軽量であることが魅力の屋根材です。
ところが、定期的に塗装等のメンテナンスが必要で、製品としての寿命が短命いったデメリットもあります。
今回の事例を見て頂き、2階の窓などから見える1階部分の屋根状態に興味を持っていただくきっかけになれば幸いです!!
それでは、既存下屋根の状態から見ていきましょう!

こちらがカバー工事を進めていく下屋根となります。
屋根全体の経年劣化が進んでおり、棟板金類や谷板金にも錆の発生が見受けられます。
【下屋根劣化状況の一例】

こちらの写真は、他の角度から下屋根(げやね)を撮影したものです。
赤い矢印で示している箇所は、建物の形状や軒の影響で日光や雨水が直接当たりにくい場所となっています。
そのため、他の部分と比べてスレート屋根材の劣化が遅く進んでいるのがわかります。
このように、屋根の劣化は一律ではなく、日照や雨の影響を受けやすい部分から先に傷んでいくのが特徴です。
その為、屋根全体の寿命を判断する際は、こうした局所的な違いも考慮しながら診断することが大切です。
下屋根も全体的に確認しましたが、屋根塗装などの簡易なメンテナンスでは対応が難しい状態でした。
根本的な改修が必要な状態であったため、大屋根同様にカバー工事にて施工を進めて行くこととなっています。
こちらは、下屋根のカバー工事を着工した直後の写真です。
屋根カバー工事は新しい屋根材を既存屋根材に重ねる施工方法となりますが、重要な下準備として、以下の部材をすべて撤去しています。
【撤去した部材一覧】
- 棟包み板金(屋根の頂部にかぶせてある板金)
- 壁際の雨押え板金(外壁との接点にある板金)
- 内部の木下地(板金を固定していた木材)
下屋根は大屋根と異なり、外壁と接する「壁際」が存在します。
この壁際には「雨押え板金」という部材が取り付けられ、雨水の侵入を防いでいます。
ところがこの部分は、雨水が集中しやすく、建物の中でも特に雨漏りのリスクが高い箇所です。
そのため、既存の板金や木下地を一度すべて取り外し、防水層をしっかり作り直すことが非常に重要になります。
壁際・棟包み板金と木下地を撤去した後、防水紙を新たに敷設し、新しい板金でしっかりと雨仕舞いをしていきます。
スレート屋根のカバー工事において、屋根材を施工する前に最も重要な工程のひとつが「防水紙(ルーフィング)」の敷設です。
今回の工事では、耐久性・防水性ともに優れた「改質アスファルトルーフィング」を採用しています。
【改質アスファルトルーフィングの特徴】
-
✅ 高い耐久性(長期的に防水性能が持続)
-
✅ 柔軟性が高く割れにくい
-
✅ 釘穴からの浸水を防ぐ自己補修性
-
✅ 雨風や熱による劣化に強い
また、下屋根は外壁との接点部分が、特に雨水の侵入リスクが高いため、重要な防水ポイントとなります。
そのため、写真のように、ルーフィングを外壁側に向かって立ち上げて施工します。
さらに立上り部分を防水テープで隙間を完全に養生することで、万が一の雨水の逆流や吹き込みにも対応しています。
この「立ち上げ処理」を怠ると、仕上がりが綺麗でも、数年後に壁内部で雨漏りが発生する可能性があるため、特に注意が必要です!

防水紙(ルーフィング)の敷設が完了した後、屋根の雨水処理で重要な部分のひとつである「谷部」の施工を行いました。
写真は、新しい「谷板金」を取り付けた直後の様子です。
谷板金とは、屋根面と屋根面が交わる「谷」になっている部分を保護し、雨水を効率的に排水するための金属板です。
屋根の構造上、雨水が集まりやすく、最も雨漏りリスクが高い部位でもあるため、取付けする施工方法と、耐久性のある材料選びが非常に重要です。
今回設置した谷板金には、サビに強く耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」を使用しています。
【ガルバリウム鋼板の特徴】
-
✅ サビや腐食に強く、長寿命
-
✅ 軽量で建物に負担をかけない
-
✅ メンテナンスの頻度が少なくて済む
屋根部材として非常に優れた性能を持っており、近年の屋根リフォームでは定番の素材となっています。
また、谷板金はただ取り付けるだけではなく、両側に「吊子(つりこ)」と呼ばれる専用の固定金具を使って、しっかりと屋根下地に緊結しています。
この「吊子」によって、谷板金がズレたり浮いたりせず、台風や強風、長年の雨風にも耐えられる確実で安定した固定が可能になります。

写真は、スレート屋根のカバー工事において新しい屋根材を施工した直後の様子です。
今回の工事では、大屋根・下屋根ともに、福泉工業㈱の金属屋根材「シルキーG2」を使用しています。
「シルキーG2」は、ガルバリウム鋼板製の屋根材で、軽さと耐久性、そして美しさを兼ね備えた製品です。
【新設屋根材シルキーG2の特徴】
これらの特徴があるため、スレート屋根の上から施工する「カバー工法」に非常に適した屋根材となっています。

こちらの写真は、金属屋根材の棟(むね)部分を施工している様子です。
屋根の最も高い位置にあたる「棟」は、風や雨の影響を受けやすい重要な部位であり、施工の丁寧さが屋根全体の耐久性に直結します。
その為、弊社では写真にあるように、棟木下地を取り付ける前に、防水シーラーを屋根材との間に取り付けています。
この防水シーラーは、以下のような役割を果たします。
- ✅ 棟板金と屋根材の隙間から雨水が侵入するのを防ぐ
-
✅ 強風時の吹き込み雨への対策
- ✅ 万が一板金の下から水が入り込んだ場合でも、防水層として二次防御の役割を果たす
当社では、こうした見えない部分にも一切手を抜かず、確実な防水処理を行ったうえで棟包板金を施工しています。
棟部の木下地新設後、棟包板金取り付けを行っている写真となります。
棟包板金は、棟部からの雨水の侵入を防ぐうえで非常に重要な役割を果たしています。
今回のご自宅では、複数の棟が交差する三又(みつまた)部分がありました。
三又部分の棟包板金は、納まりを美しく、かつ確実に行うために「擦り合わせ加工(すりあわせかこう)」を丁寧に実施しています。
擦り合わせ加工とは、それぞれの板金部材を正確に切り取り・折り曲げ調整しながら、ピッタリと合うように加工して取り付ける技術です。
この加工が甘いと隙間ができたり、雨漏りの原因となるため、職人の技術が問われる非常に重要な工程です。
こちらの現場では、仕上がりをご覧いただければ分かるように、三方向が交差する複雑な納まり部分も、隙間なく美しく施工することが出来ています!
屋根の美観と防水性能の両立を図るため、細部にまでこだわった職人技となります!!

こちらの写真は、壁際部分に新しい木下地を取付けしている様子。
新設する木下地は、後に取り付ける金属製の雨押え板金をしっかりと固定するための基礎となるものです。
しっかりと真っ直ぐ水平に取り付けることで、仕上がりの美しさや防水性能にも大きな違いが出ます。
また、屋根と壁が交差する部分は形状が複雑で加工の難易度が高いため、現場ごとに合わせた丁寧な調整が必要です。
当社では、経験豊富な職人が一つひとつの工程を確認しながら、確実に施工を進めております。
下屋根工事の完工が近づいてきました。
各所の仕舞いに進んで行きます。
外壁と屋根が接する“壁際”部分には、新たな雨押え板金を施工しました。
冒頭にも説明しているように、外壁との取り合い部分は、雨水が溜まりやすく、雨漏りのリスクが非常に高い箇所です。
そのため、雨押え板金による適切な処理がとても重要になります。
また、写真でご覧いただけるように、雨押え板金の天端(てんば)部分にはシーリング材をしっかりと打設しています。
天端のシーリングのみで無く、雨押え板金の立上りと外壁との接点にもシーリングを仕込んでおり、水の侵入をしっかり防ぐ止水対策を行っています。
さらに、谷部分の板金との取り合い(小口見切り)もしっかりと納め、雨水の流れをスムーズに保てるよう仕上げました。
板金の形状や接合部の丁寧な施工が、長期的な雨漏り防止につながります!
【建物のお困り事は~街の屋根やさん加古川店~まで】

スレート下屋根のカバー工法工事が無事完了しました!
新しい金属屋根材を施工し、見た目の印象も一新されています。
下屋根部分は、壁際の取り合いなど、納まりの難易度が高い箇所が多いため、大屋根とは異なり細やかな施工技術が求められます。
しかしながら、外壁との取り合いである壁際などを丁寧に納めることが屋根面の耐久性と高い防水性を保つ鍵となります。
当社では、こうした部分も一切妥協せず、しっかりと防水処理・仕上げ施工を行っています!
今回のカバー工法により、美観性の向上と合わせて雨漏りの心配も解消され、施主様には安心して日々をお過ごしいただけています。
いかがだったでしょうか?
各所説明等含めて、少し長い事例となりましたが、読んで頂いた皆様へ今後の参考になれば幸いです。
弊社では、屋根をはじめとする戸建て住宅や大型建物等の様々な改修工事をサポートしております。
皆様が所有されている建物に、少しでも気になることがございましたら、何なりとご相談下さいませ!!
屋根診断士・自然災害鑑定士など、様々な資格を有する営業マンが駆けつけます💪
本日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!
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