今日の記事内容　/　下野市　/　屋根の全面張り替え工事

皆様こんにちは、街の屋根やさん栃木小山店です。

本日は、下野市でモニエル瓦屋根からSGL鋼板屋根材への全面張り替え工事（葺き替え工事）を行っていた現場が完了しましたのでご紹介いたします。

ダイワハウス竣工住宅の屋根はすでに廃盤となっているモニエル瓦で、交換が効かないためメンテナンス方法が限られます。
築年数が経ったお住まいでしたら、思い切って軽量の金属屋根に一新するのもひとつの選択です(*’▽’*)♪

葺き替えの過程をお届けするとともに、工事の際に重要な細部施工についても詳しくご紹介したいと思います。
屋根工事を検討中の方のご参考になれば幸いです(o^^o)

施工前のモニエル瓦屋根の様子

まずは施工前のモニエル瓦屋根調査のおさらいです！

モニエル瓦はセメントを主成分としており、日本瓦と違って塗装することで防水性を保っています。
築20年が経過したモニエル瓦は塗膜が剥がれて劣化が進み、カビや藻が屋根全体に繁殖していました(＞＜)

ひび割れや欠落した破片がいくつも見つかり、屋根のてっぺんの棟板金も釘が抜けて固定力が弱っていました。

お客様は当初から葺き替えを希望されており、軽量で高耐久のSGL鋼板製の新しい屋根に交換することになりました。

現場調査時の詳しい記事➤下野市　既に廃盤のモニエル瓦（乾式コンクリート）の葺き替え相談

屋根葺き替え工事スタート！

まずは仮設足場を設置します。
1階・2階部の全面に架け、飛散防止用のメッシュシートも設置しました。

作業員の安全対策はもちろんですが、屋根工事は高所作業のため、お客様の大切なお住まいを傷つけないためにも重要な工程です。

モニエル瓦を撤去

既存のモニエル瓦屋根を撤去します。

職人5人がかりで瓦を解体し、その下の瓦桟（かわらざん）もすべて取り外します。

瓦桟を撤去し、綺麗に清掃した状態がこちら。

屋根の下に敷かれている防水紙（ルーフィング）は、古い屋根ですと劣化してボロボロに破れていることもあります。
（そこから建物内に雨漏りして、屋根工事をすることに・・・というケースがとーっても多いです(^^;）

ですがさすがはダイワハウスさん竣工住宅。
築21年経っていても劣化はほとんどなく、まだまだ現役で使える状態です。

せっかくですので古い防水紙はこのまま温存し、新しい防水紙との二重体制で強固な防水機能を備えた屋根を構築することに(^O^)／

解体した瓦などの廃材は下で待機しているトラックの荷台に速やかに積載します。

大きなお住まいでしたので、今回はトラック5杯分程の廃材が出ましたL(·o·)」

防水紙施工

新たな防水紙（ルーフィング）には、日新工業さんの改質アスファルトルーフィング「カッパ23」をご用意しました。

屋根は、野地板という木製下地の上に防水紙を敷くことで雨水の浸入を防いでいます。

改質アスファルトルーフィングは、一般的に良く使われているアスファルトルーフィング（不織布にアスファルトを染み込ませて作られた防水材）をより性能を向上させたもので、当店では標準仕様建材として採用しています。

幅1m長さ16mのロール状の防水紙を、軒先（下）から棟（上）に向かって敷設します。
雨水の流れとは逆方向に敷くことで、防水性を高めることができます。

繋ぎ目には十分な重ね代を取り、棟部は各方向から葺いてきた防水紙を隙間なく被せていきます。

雨仕舞施工

雨仕舞(あまじまい)とは、建築用語で「雨水を建物の内部へ浸入させないための工夫」のことをいいます。
雨漏りリスクが高い角や隅部へ、工夫を凝らした雨仕舞をご紹介します( ´ ▽ ` )ﾉ

軒先唐草（のきさきからくさ）は軒先に設置する板金で、軒先に流れてきた雨水を雨樋に誘導したり、軒先の木材を雨水から保護したりする役割があります。

軒部分は雨水が溜まりやすい箇所なので、唐草が適切に機能することで雨漏りのリスクを低減します。

谷板金（たにばんきん）は、文字通り屋根の谷部に設置されている板金で、谷樋（たにとい）とも呼ばれます。
雨水や雪解け水が集まるのでこちらも漏水リスクが高い部位です。

谷板金を固定するための貫板（下地材）には、これまでの木製のものにかわり腐食しにくく耐久年数が長い樹脂製を採用しました。

樹脂製貫板に防水紙を二重に敷き込み、谷板金設置後に屋根本体部分に重ねて施工することで万全な漏水対策を施しました。

続けて棟板金（むねばんきん）の下地作りです。

谷部とは反対に傾斜した屋根の登頂部にあたる棟部は、お住まいのてっぺんで雨風をもろに浴びる箇所なのでここも強固な雨仕舞が必要です。
こちらも谷部と同様に下地材として樹脂製垂木を取り付け、更に捨て板金を垂木に向けてビスで固定していきます。

棟板金を捨て板金に入れ込むように施工することで、雨水を雨樋までスムーズに誘導できるようになり、棟内部への漏水を効果的に防ぐことができますヽ(*´∀｀)ノ
外側つなぎ目にもコーキング材を打設し、何重にも漏水対策を施しました。

こちらの屋根には天窓が1箇所あります。

今までは軒先側に設置していた柔らかな鉛製のエプロンにかわり、板金で新しく雨仕舞を取り直しました。
板金を天窓に合わせて立上げ加工し、側面は天窓よりも長く施工することで、雨水がスムーズに排水しやすくなります。

ついでと言っては何ですが、作業中窓枠のゴムパッキンが劣化で痩せてきているのが気になり隙間をコーキング材で充填し漏水対策を施しました。
お見積り外の作業ですのでこちらはサービスです(o^^o)♪

SGL鋼板での屋根張り替え

新たに施工する屋根は、金属建材のトップメーカー・アイジー工業さんの「スーパーガルテクト」。
お色はSSブラックをお選びいただきました(^^♪

防水紙と同様に軒先から棟に向かって敷設していきます。

従来のガルバリウムの次世代鋼板であるSGL（エスジーエル）を採用したスーパーガルテクトは、軽量でありながら非常に高耐久で、メーカー側も自信を持って長期保証をつけているとても人気の屋根材です。

棟板金をはじめ雨仕舞でさまざまな箇所に施工した板金も、すべて同様にSGL鋼板を使用しています(≧∇≦*)

換気棟施工

屋根の棟から換気するシステムを棟換気と呼びます。
最も高い棟部に換気用の換気棟を取り付けていきます。

屋根の頂部に空気の抜け道を作るという構造上、換気口からの雨漏りを防ぐため、換気棟には高い防水性能が要求されます。

通気口の上から捨水切（すてみずきり）とよばれる板金を2枚にわかれて開口を作って取り付け、その上から換気棟用の下地を設置後、排気用の孔のあいた換気棟を施工しました(*^^)v

すべての施工が完了した屋根を点検・清掃します。

屋根についた作業跡を拭き上げ、残っていた木くずや梱包材などのゴミも片づけました。
しっかりと綺麗に清掃してお引き渡しとなります(*^_^*)

SGL鋼板製の屋根葺き替え工事完成

スーパーガルテクトへの葺き替え工事が終了しました。
廃番品の重たいモニエル瓦から、軽量で耐震性や耐風性が向上した高耐久の屋根に生まれ変わりました。

雨仕舞は板金を施工してしまうと見えなくなる部分ですが、直接確認できない箇所だからこそ屋根工事のプロとして細部までこだわった施工を行っています(o^^o)♪

お施主様は「屋根がきれいになって、家全体が明るくなったみたい」と喜んでいただけました！

工事期間中はLINEで作業画像をお送りしてしていましたが、それについても「こまめに報告してもらえて安心できました」ともおっしゃっていただき、スタッフ一同嬉しい気持ちでいっぱいです୧(˃◡˂)୨୧(˃◡˂)୨

このたびは街の屋根やさん栃木小山店をご用命いただき、誠にありがとうございました₍₍ (ᴗ̤ .̮ ᴗ̤ )₎₎ෆ♡♪

まとめ

お住まいの屋根は長く使用していくものです。

工事を依頼する際には、屋根材の選定はもちろんのこと、下地作りや漏水対策なども含め、信頼出来る屋根業者に相談するようにして下さいね。

当店では、細部まで一切の妥協を許さず、お客様に安心して長く使用して頂ける屋根工事を行っています。

『どんな工事をすればいいの？』『予算はどの程度必要！？』など、お悩みの方はぜひ街の屋根やさん栃木小山店までお気軽にお問い合わせ下さい！

調査・診断からお見積りまで完全無料で対応させていただきます(*’▽’*)

この記事が、屋根工事をご検討中の皆様のお役に立てれば幸いです( ´ ▽ ` )ﾉ

屋根工事は、私達にお任せください！

現場に合った適正な工事内容・適正価格・高品質施工で、お客様の期待にお応えします(^o^)丿