歪んでいた棟瓦

黄色で囲んである部分が棟瓦です。
コチラの瓦屋根には棟が棟瓦4箇所あります。

一番大きい屋根のてっぺんに設置されている「大棟」は大きく歪み、蛇行していました。

棟瓦の白い部分、漆喰が崩れてきています。

棟瓦の端に設置されている、鬼瓦も傾いていました。

隣の屋根の短い大棟も歪んでいることが分かります。

斜めになっている部分の「隅棟」も、大棟ほどではありませんが歪んでいます。

隅棟の漆喰も崩れており、瓦屋根の上にポロポロと落ちていました。

棟瓦の修理スタート！

棟瓦は雨水が屋根の内部に侵入するのを防ぐ重要な箇所です！！

棟瓦が歪んでいたり崩れていたり、漆喰が崩れたり剥がれたりしていると、雨水が屋根の内部に入り込み、雨漏りにつながることもあります💦

棟瓦4箇所(「大棟」2箇所と「隅棟」2箇所)の積み直し工事を行います！

まずは棟瓦を解体します。

棟瓦の瓦は再び設置するのでとっておきます。

強化棟金具と呼ばれる金具を屋根下地の部分に固定し、平瓦の凸凹に合わせて半月型の面戸瓦を置き、面戸瓦に白い漆喰を丁寧に塗ります。
南蛮漆喰を詰めて、のし瓦を固定していきます。向かい合って設置されているのし瓦は銅線で繋がっています。

棟の端には飾り瓦の鬼瓦を設置し、強化棟金具の上には芯木を乗せて固定しました。

更に南蛮漆喰を重ね、のし瓦を積み重ねていきます。

最後に冠瓦を被せて、強化棟金具の上に固定した芯木に、ビスで固定していきます！

棟瓦４箇所の「積み直し工事」　施工完了です✨

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