更新日：2021年07月06日

 皆様のお住まいの屋根材は何ですか？屋根材にも様々な種類がありますよね。現在、最も使用されている屋根材は化粧スレートです。化粧スレート屋根は、定期的に塗装をし防水性能を維持する必要があります。皆様の中には、瓦屋根のお家にお住まいの方もいらっしゃるかと思います。瓦屋根は、塗装でのメンテナンスが必要ないと聞くこともあるかと思いますが、実際どうなのでしょうか。瓦屋根の注意点やメンテナンス方法についてお話してまいります。

瓦屋根といっても種類がある

 実は、瓦屋根といっても、塗装が不要な瓦と必要な瓦の2種類あります。瓦屋根と聞いて皆様が想像する日本瓦は、塗装でのメンテナンスが不要です。日本瓦は粘土を焼成したもので、粘土瓦とも呼びます。特に、愛知県三河地方で生産されている三州瓦は、現在日本での販売数が多い瓦となっています。では、塗装でのメンテナンスが必要な瓦は何でしょうか。塗装でのメンテナンスが必要な瓦は、セメント瓦やモニエル瓦です。セメント瓦やモニエル瓦は粘土を焼成したものではなくセメントや砂、水を混ぜ合わせたもので、防水性がないため塗装が必要になるのです。

日本瓦の屋根の注意点は？

 日本瓦は塗装でのメンテナンスが不要ということがわかりましたが、もちろん瓦屋根全体のメンテナンスが不要というわけではありません。瓦は非常に厚く耐久性が高いですが、瞬間的な衝撃を受けると割れてしまいます。実際にお客様からも瓦が割れてしまっているというお問い合わせをいただくこともあります。瓦が割れてしまうと、雨漏りを防いでいる防水紙を傷めてしまう可能性もあるため、瓦の差し替えが必要になります。また、瓦屋根には固定や接着を目的に漆喰が塗られています。漆喰が剥がれてしまうと雨漏りの原因に繋がる可能性もあるため、漆喰の詰め直しが必要になるのです。その他にも、屋根の頂上部にある棟が地震や漆喰の劣化により歪んで崩れてしまうことがあります。こちらも雨漏りのリスクに繋がるため、棟瓦の取り直しが必要になってきます。  高耐久というイメージが強い瓦屋根ですが、雨漏りを発生させないようにするためにも定期的なメンテナンスが必要です。屋根のことで何かお困りの際には私達、街の屋根やさんにおまかせください。