更新日：2023年08月06日

　近年、屋根リフォームの現場では、金属屋根材の人気が高まっています。今回はそんな金属屋根のメリットやデメリット、メンテナンス方法について解説します。

金属屋根のメリット

　金属屋根材には、以下のようなメリットがあります。

1. 軽量である

　金属屋根は一般的な屋根材の中でもっとも軽量な素材です。建物への負担を軽減し、耐震性も向上します。

2. 耐久性が高い

　金属屋根は耐久性が非常に高く、長期間にわたって使用することができます。金属屋根材の素材として主流になったガルバリウム鋼板は、金属の弱点である錆に強く、耐候性にも優れています。

3. 防水性が優れている

　金属屋根は防水性に優れています。金属であるため、スレートやセメント瓦などと違って屋根材が水を吸うことがありません。屋根材のひび割れといった劣化も起こりませんので、雨漏りのリスクを低減することができます。

4. 加工しやすい

　金属屋根は施工性・加工性の高さも魅力の一つです。建物の形状やデザインに合わせて柔軟に取り付けることができます。

 

金属屋根のデメリット

1. 遮音性に劣る

　金属屋根は音を遮る性能が他の屋根材に比べて劣る場合があります。特に雨音や風の音が響きやすいという特徴があります。特に、工場や倉庫の折板屋根など、屋根下地がない場合に顕著です。

2. 断熱性に劣る

　金属は熱を伝えやすい性質がありますので、他の屋根材に比べて屋根の表面温度が高くなります。特に夏場には建物内部が暑くなりやすくなる可能性がありますので、気になる方は断熱材一体型の製品を選ぶなど、対策しましょう。

3. 塩害に弱い

　金属屋根は塩害に弱い傾向があります。海岸地域や塩害のある環境では、どうしても金属屋根の表面に錆が発生しやすくなってしまうでしょう。

 

金属屋根のメンテナンス方法

　金属屋根のメンテナンス方法には、主に屋根塗装や屋根カバー工法、屋根葺き替えがあります。金属屋根の表面は塗装が施されており、色褪せや傷がつくと塗膜が劣化し、金属に影響が及ぶ可能性があります。定期的な点検とメンテナンスを行い、劣化症状を確認したら適切な方法で修復する必要があります。また、強風時の飛来物やアンテナの倒壊による傷も注意が必要です。最悪の場合、雨漏りの原因にもなるため、定期的な点検とメンテナンスが重要です。

　街の屋根やさんでは、屋根の無料点検を実施しています。これから来る台風シーズン前に、ぜひ一度点検を行って台風被害に備えることをおすすめします。