更新日:2023年05月25日
スレートとは?
スレートは日本で最も普及している屋根材です。スレートは、天然石や合成材料から作られ、その特性から耐久性や美しさに優れています。一般的には、屋根材としてよく知られており、建物にエレガントで高級感のある外観を与えるために使用されます。
こちらの記事では、スレートの特徴や魅力について詳しく説明していきます。
スレートのメリット
軽量で耐震性が高い
スレートは、屋根材の中でも軽量な部類に属します。そのため、建物の構造に負荷がかかりにくく、高い耐震性を発揮します。
美しい外観と多様なデザイン
スレートはデザイン性も高い屋根材です。基本的に塗装した上で使用されるため好みの色に塗装することができますし、形状も様々なデザインの製品が多く販売されていますので、建物の雰囲気に合わせたり、お好みのデザインから選ぶことができます。
費用が安い
一般的な化粧スレートであれば、瓦などの屋根材よりも費用が安くコストを抑えることができます。また、比較的簡単に施工できることから工期も短く、施工費用も安く済ませることができます。
スレートのデメリット
メンテナンスが欠かせない
表面を塗装で保護することで防水性を発揮するスレートは、定期的なメンテナンスが欠かせない屋根材です。塗装が劣化してしまうとスレートに水が浸み込みこんでヒビ割れやすくなり、雨漏りの原因になります。
苔やカビが繁殖しやすい
表面の塗装が劣化してしまうとスレートに水分が滞留しやすくなるため、苔やカビが繁殖しやすくなります。特に、日当たりが悪い面は顕著に症状が出ますので、一層の注意が必要です。
スレートの種類
天然スレート
天然スレートは、その名の通り天然素材(天然石)から作られたスレートです。美しい外観と高い品質を持っていますが、価格が高価なこともあり、日本ではあまり普及していません。天然スレートは地域によって産出される石材の種類や色合いが異なり、産地や鉱山の名前が付けられていることがあります。化粧スレートと違って塗装を必要としないため、メンテナンスもあまり必要ありませんが、一方で取り扱いや施工には専門知識と経験が必要とされます。
化粧スレート
日本で「スレート」と言えば、一般的にはこちらの化粧スレートを指します。定期的な塗装メンテナンスは必要になりますが、天然スレートに比べて安価で、デザインも豊富です。また、普及率が高いこともあり、業者を選びません。何かトラブルがあった際にもすぐにメンテナンスしてもらえるでしょう。
スレートの注意点
定期的なメンテナンスが必要です。
何度か触れてきましたが、スレートは定期的なメンテナンスが欠かせない屋根です。特に注意したいのが塗装の劣化と棟板金の劣化です。
塗装の劣化
スレートは、それ自体に防水性能が無く、塗装によって防水性が保たれています。塗装の劣化=防水性の低下となりますので、様々な不具合の原因となります。スレート自体が劣化して耐久性が低下したり、雨漏りといった被害が起こる可能性がありますので、色褪せてきたり苔やカビの繁殖が確認できた場合には、なるべく早くメンテナンスされることをおすすめします。
棟板金の劣化
スレート屋根の頂上には、棟板金と呼ばれる役物が設置されています。こちらの棟板金は屋根で最も風雨の影響を受けやすい部位に設置されていますので、その分劣化も早くなります。劣化してくると板金の固定力が弱まり、強風によって捲れたり、飛散してしまう可能性があります。塗装のメンテナンスと併せて、棟板金のメンテナンスも忘れずに行いましょう。
縁切りされているかチェックしましょう
スレート屋根を施工したり塗装する際に欠かせない工程として「縁切り」という作業があります。スレートは、屋根材と屋根材が重なる部分に、内部に侵入した雨水を排出するための「隙間」を設ける必要があり、その作業を「縁切り」と言います。一般的にはタスペーサーと呼ばれる小さな部材を屋根材と屋根材の間に挿入することで隙間を確保するのですが、知識のない業者や屋根専門ではない業者に施工を依頼すると、縁切りを行わず、屋根材の隙間を埋めてしまうことがあります。中には縁切りしないばかりか、わざわざシーリングなどを使って隙間を埋めてしまう業者もいるほどです。
縁切りをせず雨水の逃げ場が無くなってしまうと、屋根材の内側にどんどん雨水が滞留してしまうので、雨漏りの原因となります。スレート屋根が雨漏りを起こす、よくある原因の一つですので、スレート屋根を施工・メンテナンスされる際は、縁切りが作業工程に含まれているかを業者に確認するようにしましょう。
まとめ
本記事では、日本で最も普及している屋根材「スレート」について、詳しく解説してきました。
価格の安さやデザインの豊富さで人気を博しているスレートですが、定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、とたんに耐久性が低くなってしまいます。被害が出てしまってからでは、屋根カバー工事や屋根葺き替え工事といった大がかりな工事が必要になってしまいます。定期的に状態をチェックすることで、屋根材としての性能を十分に発揮し、長く安心して暮らせるお住まいとなりますので、メンテナンスとまではいかなくても、点検だけは欠かさず行うようにしてください。
街の屋根やさんでは、無料で屋根の点検を行っておりますので、どうぞお気軽にお問合せください。
記事内に記載されている金額は2023年05月25日時点での費用となります。
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