更新日:2023年05月24日
折半屋根とは?
折半屋根とは文字通り、金属製の板を折り曲げて加工した屋根です。横から見ると波型になっていることが見た目上の特徴で、工場や大型の商業施設などで良く用いられます。誰しも一度は見たことがある屋根ではないでしょうか?本記事では、折半屋根についての解説とメリットやデメリットの紹介、リフォーム方法などを説明していきます。
折半屋根の特徴
折半屋根には、以下のようなメリット・デメリットが存在します。
メリット
・耐久性が高い
優れた耐久性を発揮することが魅力の一つです。素材自体は薄い鋼板ですが、波型に加工することによって非常に高い耐久性を獲得しています。耐用年数は20~30年程と言われます。
・軽量
素材が軽量であり、建物に負担をかけません。
・施工の自由度が高い
施工する際の自由度が高く、屋根の形状をあまり選びませんので、直線的な形状だけではなく、湾曲した屋根にも施工することが可能です。なんと、東京ドームの屋根にも折板屋根が採用されています。
・短期間で施工可能
折半屋根は下地を敷設せず、タイとフレームと呼ばれる固定用金具を用いて施工することが一般的ですので、他の屋根に比べて施工が早く済みます。工期が短くなりますので、その分費用も安く抑えられるでしょう。
デメリット
・錆が発生する
金属素材を用いる折半屋根は、どうしても錆の問題がつきまといます。そのため、適切なタイミングで塗装工事を行って錆の浸食を防ぐ必要があります。錆が酷くなると、穴あきや亀裂ができてしまいます。
・断熱性が低い
下地がない上、熱を伝えやすい金属製ですので、そのままでは夏は暑く、冬は寒くなりやすいです。屋根材を2重にして、間に断熱材を設置するなどの対策が可能です。
折半屋根の種類
折半屋根には、主に以下の素材が用いられます。
・亜鉛メッキ鋼板
・ガルバリウム鋼板
・ステンレス
など
亜鉛メッキ鋼板はいわゆる「トタン」で、だんだんと採用される数が少なくなっています。ガルバリウム鋼板は高耐久・軽量・錆に強いといった特徴があり、近年主流になっている素材です。ステンレスは圧倒的な耐久性と錆への強さを誇り、その耐用年数は50年とも言われますが、高価であるためそれほど数は多くありません。
折半屋根の施工方法
折半屋根の施工方法は、大きく分けて3種類あります。
ハゼ締め
屋根材の端と端をタイトフレーム(屋根材を固定するために梁に取り付ける構造材)に取り付けた金具に巻き込んで折込み、屋根材を折り曲げ加工して固定する方法です。屋根材に穴を開けずに固定できるため、防水性が高くなります。
重ね
ボルトとナットで締めて固定する方法です。固定力が強く、耐風性が高くなります。
嵌合
屋根材と屋根材の重なり部分を吊り子でタイトフレームに固定する方法です。金具がキャップで隠れるのでスッキリとした見た目になります。
折半屋根のリフォーム方法
折半屋根のリフォーム方法は、以下の3つが一般的です。
屋根塗装
塗膜によって、屋根材を錆から保護します。屋根材の劣化が少ない場合に用いられるリフォーム方法です。遮熱塗料や断熱塗料を用いて塗装することで、折半屋根の弱点である暑さや寒さへの対策になります。
屋根カバー工法
既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる工法です。屋根材が劣化し、塗装だけでは保護しきれない場合に用いられます。屋根材が2重になることで、断熱性や防音性の向上も見込めます。
屋根葺き替え
既存の屋根材を撤去してから新しい屋根材を設置する工法です。屋根材の破損や重度の錆により、屋根材の耐久性が低下している場合に用いられます。
まとめ
今回は、工場や商業施設で用いられることが多い折半屋根について解説しました。金属屋根の弱点である錆への対策をしっかり行うことで、長く安心して使うことができます。そのためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。錆はどんどんと広がって屋根を劣化させてしまいますので、少しだからと放置せず、こまめにメンテナンスを行うようにしましょう。
街の屋根やさんでは、屋根の無料点検を行っております。経験豊富なスタッフが伺い、屋根を隅々まで丁寧に点検します。その上で、必要であれば最適なメンテナンス・修正等をご提案いたしますので、せび一度ご利用になってみてください。
記事内に記載されている金額は2023年05月24日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。