更新日：2022年09月13日

　平塚市片岡にてお住いのお客様より、屋根塗装のお見積もり作成をご依頼いただきました。お住いの築年数は20年以上になり、以前には一度屋根塗装を行ったことがあるとのことです。屋根材は化粧スレートが使用されている場合、定期的な塗装によって劣化を防ぐことが可能です。スレートの状態によっては塗り替えよりも屋根カバー工事が最適である場合もありますので、しっかりと調査を行った上で判断をしていきます。

塗膜が傷んできているのが分かります

　まずは前回の塗装から時間が経ち、今の塗膜の状況を確認していきます。全体的に表面の苔が目立つようになっており、本来雨水を弾いて撥水性を高めている塗膜の機能が失われてきていることが伺えました。水分を好む苔や藻の繁殖は塗膜が傷んできているサインです。
　雨水が弾けなくなってしまうと、セメントが主材料として用いられているスレートではそのまま吸水をしてしまうことになりますので、反りなどの変形を起こしていずれは割れてしまいます。また、塗膜は紫外線の強い影響からも屋根材を保護していますので、傷んだまま塗り替えを行わないとスレート材の劣化もどんどん進んでしまうのです。雨水が浸透したスレートの内側で発生する湿気によって、防水紙や野地板なども腐食したり切れてしまう原因になりますので、やはり状況に合わせて屋根塗装工事を行うことが重要となります。

縁切りのためのタスペーサー設置

　スレート屋根を塗装する場合、気を付けなければならないのがタスペーサーを設置したりして屋根材の重なり部分に隙間を作る縁切りです。塗装を行うことでスレートの重なり合う部分を塗膜で塞いでしまうと、内側に入り込んだ雨水や湿気の逃げ道がなくなってしまい、屋根材を傷めたり下地を腐食させてしまうことになります。以前の塗装工事の形跡を確認しても、この縁切りを行った様子は伺えませんでしたので、今回は既存の苔や汚れを高圧洗浄にて落とした後での塗装工事を行い、その際にタスペーサーを設置して水分の逃げ道を作ることが必要です。
　屋根塗装工事につきましては60㎡のスレート屋根でおよそ382,800円～（税込）が目安の料金となっております。タスペーサーの設置もしっかりと行いますので、屋根塗装の際には工事前に縁切りを行うのか確認することも安心に繋がります。

　私たち街の屋根やさんでは、新型コロナウイルス対策としてオンラインツールを活用した額面での打ち合わせなども行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。