本日のブログは以前雨漏り修理でお世話になりました神崎町郡のお住まいの様子です。。雨漏りを起こしてしまった際、屋根が今どのような状態にあるのか、またどのような補修方法が最適なのかを見極めることは非常に重要です。屋根とは一言で言ってもセメント系・粘土系(和瓦)、金属系等多くの種類がありますので、一度お住まいの屋根にどのようなメンテナンスが必要なのかをしっかり把握しておきましょう。今回は瓦だけど瓦ではない【セキスイかわらU】のご紹介です。

大屋根からの雨漏り調査

　

10数年前に一度雨漏りを起こしてしまい、現在の屋根材で補修を行われたようです。しかし何やら雨音が大きくなったような印象を受け調査のご依頼を承りました。小屋裏の様子から見るとじわじわと滲み出るかのように雨染みが広がっていましたので、このまま放置すれば更に酷く腐食してしまう事でしょう。

セキスイかわらUとは？

屋根に使用されていたのは瓦のような形状でありながら非常に薄いセキスイの【かわらU】と呼ばれる屋根材です。現在は既に販売されていませんが、一時期は瓦の形状を保ちながらも軽量で屋根カバー工法も出来る屋根材として話題になりました。主原料はセメントですのでスレート屋根材同様塗装は必要になりますが、その見た目から注目度は高かったのです。

しかし数年経つと塗膜も剥がれ屋根材も割れ…頻繁なメンテナンスが必要になってしまったのです。これらの原因は健康被害を与えるアスベストの使用を禁止し、屋根材の耐久性も劣化したからです。かわらUは1970～2007年に販売されましたが、2004年より前に施工されている屋根材の方が強度に優れているでしょう。このように施工年からセキスイかわらUのメンテナンスを考えるというのも大事ですね。

現在カバー工法をしている際の注意点

　

今回この屋根から雨漏りを起こしているため葺き替え工事を行いましたが、かわらUの下には赤色のスレート屋根材が葺かれていました。今回はスレートの上から金属屋根でカバー工法を行ったのですが、予算が許されるなら建物への負荷軽減のためにも傷んだスレートも一緒に撤去してしまったほうが良いです。近年は工期短縮・費用削減の為に屋根カバー工法を行われることが多いのですが、二度目の工事を行う際に既存屋根材はどうするのか、屋根材2層分の撤去・処分費はいくらなのか？等今後の事を考えて補修を進めていきましょう。屋根からの雨漏り補修やメンテナンスについて気になることがございましたら、お気軽に街の屋根やさんへご相談ください。