更新日：2021年05月15日

国立市谷保にお住まいのお客様よりお住まいの無料点検を承りました。築17年程度が経過したことで、屋根は特に塗装だけではなく劣化に応じたメンテナンスをご提案してほしいとのことでした。そこで今回は築年数が経つごとに表れやすくなる劣化や補修方法、足場仮設を行った際に同時に補修しておきたい雨樋をご紹介したいと思います。

国立市谷保で屋根と雨樋点検

今回調査を行ったのはスレート屋根材と呼ばれる厚さ0.5㎜程度の薄いセメント系屋根材です。セメントは吸水で傷んでしまいますので、塗装による塗膜保護は欠かせません。屋根材が吸水と太陽光による乾燥を繰り返し続けることで、屋根材自体が浮きや反りを起こすようになります。矢印の重なり部分は本来紙が差し込める程度の隙間しかありません。劣化が酷く隙間が大きく出来てしまうと雨水や強風が入り込み、雨漏りや屋根材の破損を引き起こすことがあります。

屋根材の割れ＝雨漏りではありません

このようなひび割れ・割れは多くのお住まいに見られますが、すぐに雨漏りを起こすような問題ではありません。しかし屋根材が破損したことで防水紙が露出してしまうと、雨漏りを起こすリスクも高まりますので注意しましょう。メンテナンスの際にはシーリング材での補修をしてから屋根塗装を行えば十分綺麗に仕上がります。

棟板金の釘浮きも経年により目立つようになります。築10年が経過したお住まいで台風時に棟板金が飛散するトラブルが多発しますので、補修時にしっかりビスの増し打ちや棟板金交換等を行っていく必要があります。新築時はほとんどが釘で留められていますのでビスよりも抜けやすい状態になっています。必ず数年に一度は浮きや抜けがないかを確認しましょう。

雨樋の詰まり確認

屋根点検時に雨樋に落ち葉が溜まり雑草も繁殖してしまっていました。これでは雨水が流れず雨樋の役割を果たせない状態になってしまっています。この状態が続くと雨樋に負荷がかかり破損する恐れがありますので、早めに対処していく必要があります。

雨樋が破損していなければ清掃するだけで問題なく使用することが出来ます。更に今後雨樋の詰まりを起こさせないようにするには落ち葉除けネットを取り付け、草花や落ち葉による詰まりを防いでいきましょう。