板橋区幸町でセメント瓦を点検|モニエル瓦との見分け方と必要なメンテナンス
更新日:2026年07月21日
板橋区幸町で撮影した複数の住宅写真をもとに、セメント瓦の特徴やメンテナンス方法をご紹介します。
写真の屋根には、厚みと立体感のあるセメント瓦が使用されていました。
セメント瓦は、セメントと砂などを主原料として成形した屋根材です。
重厚感のある形状から陶器瓦のようにも見えますが、表面を塗膜で保護している点が大きく異なります。
長期間紫外線や雨風にさらされると、表面の色あせや塗膜の剥がれ、苔やカビの付着が目立つようになります。
「瓦屋根だから塗装やメンテナンスは必要ない」とは限りません。
セメント瓦を長く使用するためには、瓦本体だけでなく、棟や防水紙、下地の状態まで定期的に確認することが大切です。
セメント瓦とモニエル瓦は、どちらもセメントを主成分としているため、遠くから見ただけでは判別が難しい屋根材です。
一般にモニエル瓦と呼ばれている屋根材は、乾式コンクリート瓦の代表的な製品として普及しました。
モニエル瓦には、瓦の表面を着色するための「着色スラリー層」が形成されています。
一方、一般的なセメント瓦は、成形した瓦の表面に塗装を施して仕上げられています。
見た目が似ていても、塗り替え時に必要となる洗浄や下地処理、下塗り材の選び方には違いがあります。
屋根材の種類を誤って判断すると、新しい塗膜が早期に剥がれてしまう可能性があります。
塗装工事を行う前には、セメント瓦なのかモニエル瓦なのかを正確に確認しなければなりません。
セメント瓦とモニエル瓦を見分ける際に確認したい部分が、瓦の端部にあたる「小口」です。
今回撮影した瓦は、小口が比較的まっすぐで、断面がすっきりしている様子を確認できました。
モニエル瓦では、表面の着色スラリー層が小口付近に残り、層状の跡やざらつきが見られる場合があります。
ただし、製品の種類や経年劣化の程度によっては、小口だけで判断できないこともあります。
表面の模様や瓦の寸法、裏側の刻印、施工された年代なども合わせて調査することが重要です。
小口の形状は有力な判断材料ですが、一部分だけを見て断定するのは避けましょう。
瓦屋根の点検では、瓦表面の色あせだけでなく、棟瓦の固定状態や内部の下地まで確認します。
写真では、棟部分の下地木材が露出し、腐食や劣化が進んでいる様子が見られました。
棟の内部へ雨水が入り込むと、木材が腐食して固定力が低下します。
そのまま放置すると、棟瓦のずれや崩れ、強風による飛散につながるおそれがあります。
また、棟から浸入した雨水が防水紙や野地板まで達すると、雨漏りへ発展する可能性もあります。
塗装では下地木材の腐食を直すことができないため、棟の取り直しや傷んだ下地の交換が必要です。
棟の補修工事を計画する際は、棟の全長だけでなく、使用されている棟瓦の寸法や重なり幅も測定します。
寸法を把握することで、必要となる棟瓦や固定金具、下地材などの数量を正確に算出できます。
セメント瓦は製造を終了している製品も多く、既存屋根と同じ形状の瓦が入手できないことがあります。
交換用瓦が見つからない場合は、保管されている中古瓦を探したり、別の材料で納まりを調整したりする必要があります。
破損範囲が広い場合には、部分補修ではなく屋根全体の葺き替えを検討した方がよいケースもあります。
写真のセメント瓦には、屋根からの落雪を抑える雪止め金具が設置されていました。
板橋区幸町のように住宅同士の距離が近い場所では、落雪が隣家の外壁やカーポート、通行人などへ影響する可能性があります。
雪止め金具が設置されていても、錆や変形、緩みが発生していれば本来の機能を十分に発揮できません。
点検時には金具だけでなく、取り付け部分の瓦にひび割れやずれがないかも確認します。
瓦に大きな割れがなく、下地も健全で、表面の色あせが中心であれば塗装メンテナンスを検討できます。
塗装では、瓦を傷めないよう適切な水圧で洗浄し、劣化した塗膜や汚れを取り除きます。
その後、屋根材に適合した下塗り材と上塗り塗料を使用して表面を保護します。
モニエル瓦の場合は、劣化したスラリー層を十分に除去し、適切な下塗り材を選ぶことが特に重要です。
瓦の割れが少数で交換品を確保できる場合は、部分的な差し替え補修が可能です。
棟だけに不具合がある場合は、棟瓦を一度取り外して下地を交換する棟取り直し工事を行います。
防水紙や野地板まで傷んでいる場合や、交換用瓦を確保できない場合は、屋根全体の葺き替えも選択肢となります。
セメント瓦とモニエル瓦はよく似ていますが、必要な下地処理や塗装方法には違いがあります。
屋根材の種類を正しく判定し、瓦表面、棟、防水紙、野地板を総合的に確認することが、長持ちするメンテナンスの第一歩です。
屋根へご自身で上ると、転落や瓦の踏み割れにつながる危険があります。
屋根の種類や劣化状況が気になる場合は、無理に確認せず専門業者へご相談ください。
街の屋根やさんでは、板橋区幸町の住宅状況に合わせて屋根を点検し、撮影した写真をお見せしながら必要な補修方法を分かりやすくご説明いたします。
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