ドーマーとは？その役割と特徴

※この画像は袖ヶ浦市内の住宅で撮影されたルーフドーマーの外観です。

ドーマーとは、屋根面に突き出す形で設けられた小さな屋根付きの窓構造のことを指します。

日本語では「屋根窓」「屋根突起窓」とも呼ばれますが、建築用語としては「ドーマー」と表記されるのが一般的です。

主に屋根裏部屋や2階の天井が低い部屋に光や風を取り入れるために設置され、意匠的にも可愛らしさや重厚感を演出できます。

ドーマーの主な種類

ドーマーには複数の種類があり、それぞれ構造や見た目、施工方法が異なります。

以下、代表的なドーマーの種類を紹介します。

● ルーフドーマー

屋根面に直接設けられる、最も一般的な形状です。

見た目も美しく、洋風住宅によく用いられます。

断熱性や防水性に優れた設計にしておくことで、快適性が向上します。

● フラットドーマー（箱型ドーマー）

屋根の勾配に対して垂直に立ち上がった箱のような形状をしています。

内部空間が広く取れるため、居住スペースの有効活用に最適です。

ただし雨仕舞（雨水を適切に排水する仕組み）が難しく、施工技術が求められます。

● アーチドーマー

半円形の屋根を持つデザイン性の高いドーマーです。

ヨーロッパ風の外観を好む方に人気ですが、曲線の加工が必要で施工費用は高めです。
　

採光と通風の効果で快適な屋根空間に

ドーマーは、屋根裏や天井近くの部屋に自然光を取り入れる「採光効果」と、窓を開けることで空気の流れを作る「通風効果」があります。

天井が高い室内でもドーマー窓があることで自然光が入りやすく、明るい空間を実現しています。

特に日照時間が短い冬場や、湿気がこもりやすい屋根裏部屋などに最適です。

雨漏りリスクと注意点

ドーマーは便利でおしゃれな要素ですが、設計や施工に不備があると雨漏りの原因となりやすい部位でもあります。

※棟板金の浮きや水切り板金の取り合い部分に隙間ができると、雨水が侵入しやすくなります。

雨漏りが発生しやすい部分とは？

実際にドーマー枠周辺から雨水が入り、クロスが剥がれたり、内部の木材が傷んだりするケースもあります。

特に以下の点に注意が必要です。

●　屋根との取り合い部分に確実な防水処理が施されているか
●　水切り板金の施工不良や経年劣化がないか
●　強風や地震によって棟板金が浮いたり変形していないか
●　窓枠部分のコーキング（シーリング）の劣化により隙間が発生していないか
●　窓枠が木材の場合、腐食などの劣化が発生していないか　

雨漏り対策におけるリフォームのポイント

ドーマーが原因の雨漏りを防ぐには、屋根工事のプロによる施工と定期点検が不可欠です。

カバー工法や葺き替え工事の際には、必ず雨仕舞の見直しが行われます。

※袖ヶ浦市の現場でも、カバー工法の際に取り合い部分にしっかりと防水処理を実施しています。

まとめ

ドーマーは採光や通風などの快適性向上に非常に有効な要素です。

一方で、雨漏りのリスクも伴うため、設計・施工段階での防水対策と、定期的なメンテナンスが非常に重要です。

袖ヶ浦市での施工実例からも分かるように、信頼できる屋根リフォーム専門業者 私たち「街の屋根やさん」による点検・工事を依頼することで、長く安心して暮らせる住まいづくりが実現します。