下塗り塗装が終わり、フィラーなどが素材の下地を整えた後、仕上げ用塗料を用いた最初の工程を一般的に「中塗り」または「上塗り1回目」と呼びます。写真では下塗りの様子が捉えられていますが、実際にはこれは上塗りの前に行われる２段階目の工程である中塗りの工程に該当します。

上塗りは、全行程の中で最も最後に行われる作業を指します。この工程は塗装の最終段階であり、仕上げにおける主要な役割を果たします。

下塗りと中塗りを丁寧に行った後、上塗りでは美しさや耐久性を確保するために、適切な厚みを持たせて仕上げを行います。上塗りの際には、先行工程で使用された塗料と同じ種類の塗料が一般的に使用されます。これにより、均一な仕上がりとカラーマッチングが実現され、全体の塗装が一貫して美しく仕上がります。

上塗りの役割としては、中塗りで発生した色ムラや気泡をなくし、雨風や汚れから外壁を守るといった重要な機能が挙げられます。上塗りは家の外観を最終的に決定づける工程であり、外壁の色やツヤがどのように仕上がるかは、主に上塗りで決まります。

上塗りによって表面が均一で美しい仕上がりとなり、建物全体の外観が整い、統一感が生まれます。また、上塗りは外壁に対する保護機能も果たし、気象条件や外部からの影響から外壁を守ります。そのため、上塗りは単なる美観向上だけでなく、外壁の耐久性や保護機能を高める重要なプロセスです。外壁の色合いや仕上がりの質感は、上塗りによって大きく左右される要素となります。