こんにちは。『街の屋根やさんいわき店』です。
双葉郡広野町のお客様より、雨樋交換のご依頼を頂き現地調査へお伺いしてきました。
今回は現地調査時の雨樋の状態についてご紹介させて頂きます。

今回、雨樋交換のご依頼いただきましたお客様は、先代の頃よりお付き合いのあるリピーターのお客様です。
雨樋が詰まってしまって雨が降ると屋根からの雨水が滝のように落ちてきてしまい、
ずっと気にはなっていたそうですがしばらくそのまま様子を見ていたとのことでした。

年末も近づき、そろそろ修繕をとのことで今回ご依頼を頂きました。
こちらのお客様のご自宅の雨樋は、銅雨樋で施工されている状態です。

建物の雨樋全体に、経年劣化による不具合が発生していました

銅雨樋は施工時には、銅メダルのようにツヤツヤと光沢を放っていますが、
経年劣化に伴い緑青色（ろくしょういろ）に変化していきます。

この緑色は、膜のような役割をし銅を守る働きをします。
そのため耐久性がとても高く、瓦屋根の谷板金と呼ばれる瓦と瓦の取り合いの雨水を排水するための役物として使用されることも多いです。

また、社寺仏閣工事にもよく採用されています。
見栄えが立派になるだけではなく、耐久性が高く長持ちするため風格ある建物では採用されることの多い素材です。

しかし、ずっと持つわけではないため今回のように雨樋交換を行う必要が出てきます。
建物の立地条件などにも耐久性は左右されます。

今回の現場は山林が多い山間部のため、枯れ葉が詰まりやすい立地にありました。

軒樋が変形し、斜めになってしまっており雨水が正常に流れずに雨水が溜まったままになりヘドロ状になってしまっています。

雨樋を施工する際には傾きを計算して取り付けを行っています。
集水器と呼ばれる軒樋にたまった雨水を縦樋にながすために雨水を集めるところへ雨水が
スムーズに流れるように職人の感覚と知識を駆使して微調整を行い取り付けています。

そのため変形などが起きると、雨水が正常に流れずに溜まってしまうのです。

軒樋に穴あきが多箇所に見られます。

軒樋のあちらこちらの箇所に穴あきが見られました。
これには実は原因があります。
陶器瓦屋根で屋根が施工されている場合には、陶器瓦から雨水とともに出る成分が影響し、
銅製雨樋や銅製谷に穴が開きやすくなります。

そのため経年劣化とともに、屋根からの雨水が垂れてくる場所に穴あきが発生しやすくなってしまします。

穴があいてしまいますと、その穴から雨水が滴り落ちてきてしまい、雨の量によっては地面に水溜りができ地面が削れてしまったり、跳ね返った雨水で外壁を痛めてしまう可能性があります。

他の箇所まで修繕することにならないよう、早めに修繕を行うことをオススメ致します。

集水器は枯れ葉が詰まっていました

続いて軒樋から縦樋へと通じている集水器のチェックです。
縦樋へと繋がる穴いっぱいに、枯れ葉が詰まってしまっています。

地上からはなかなか見ることのできない箇所で気づきにくい部分ではありますが、
雨樋の不具合のご依頼を頂きお伺いしてみると、「実は枯れ葉が詰まっていただけだった！！」
なんてこともしばしばございます。

山間部へお住まいの方などは、年に1～2回雨樋清掃を行い雨樋の詰まりを解消しておくと
大雨の際などには安心です。

梅雨時期前などには、雨樋の清掃のご依頼がとても多くなります。
料金は建物の広さにより多少変動しますが大体15000円～25000円程度で行うことが可能です。

枯れ葉と雨水が溜まってしまうと、もう最悪の状態になります。
地上から見上げても、なんの変哲もない雨樋ですが、
実はこんな状態になってしまっているケースが多いです！！

枯れ葉とともに雨水が停留し、ドロッドロの状態です。
この状態になってしまうと、雨水が全く流れていきません。
むしろどんどんひどくなっていきます。

別な箇所の軒樋のお写真です。
茶色くなってしまっているのがお分かりいただけるでしょうか。

全ての箇所で詰まりが発生していました。

陶器瓦の影響を考慮し、塩ビ雨樋への交換をご提案

今回は雨樋の全交換となるのですが、陶器瓦が銅雨樋へ影響してしまうということを
お客様へご説明をさせて頂き、今回は塩ビ雨樋への交換をご提案させて頂きました。

和風建築の建物には、銅雨樋がとてもマッチするのですが、
現場ごとの施工の状態によりご提案内容も変わってきます。

もちろんご希望があれば銅雨樋での施工も可能です。

お客様のご要望・ご希望・ご予算により様々なメーカーの雨樋をお選び頂けます。

不具合箇所が少ない場合などは、一部分のみの修繕も可能ですので、
建物の状態にあったご提案させて頂いております。

『街の屋根やさんいわき店』ではお見積り・現地調査は無料で行わせて頂いております。
ほんの些細なお困りごとでも構いません。お悩みの際にはぜひ一度お問い合わせください。