大型店舗の雨漏り調査です。屋根材は折板屋根なのですが、増築改築を行っている為、かなり複雑な形状で、雨漏り箇所の特定が難しそうですね。室内の雨漏り箇所を確認し、まずは屋根上に登って見ていきましょう。

大型屋根でよく見られる折板屋根です。この部分は壁との取り合い部ですが、見ての通り雨水が通る部分を塞ぐ台形形状をした「エプロン面戸」がなくなっています。奥の止水面戸と同時に止水には重要な部分です。止水面戸に到着する雨水を手前で止める役目を果たします。屋根上を見まわしたらありました。強風で外れて飛んでしまったのでしょう。強風時の降雨では雨漏りの危険がありますね。内部の止水面戸の状態を確認して、復旧することとなります。

こちらもべつの部分ですが同様にエプロン面戸がなくなっていました。写真では見ずらいのですが、止水面戸は問題ないみたいです。全体的に点検していきましたが、5カ所はなくなっていました。完全に止水が要求される止水面戸とは違い、内部に侵入した水が排水されるよう取付をしなければなりません。固定も甘くなっているのでしょう。

こちらはバルコニではないのですが、箱状の屋根部分です。板金の平板を張っています。当然、勾配を取ってドレンを設置しているのですが、かなりの腐食ですね。本日は晴天でしたが、ドレン周辺には水が溜まってました。多分ドレンが詰まっているのでしょう。そのことによって、全面に水が溜まり、腐食が進行したみたいですね。室内から窓越しに確認できるのですが。

腐食により穴が開いています。ドレン排水を確認し、全体的にやり替えですね。

水上部分です。永く水が溜まっていたみたいですね。この部分も室内から確認できるのですが、店舗と言う事もあり、放置されていたのでしょう。自宅であれば、気になるのでしょうが。箱状の屋根部分については一度撤去し、下地確認後新設したいと思います。排水ドレンも定期的な点検が必要です。不具合の早期発見で補修費用も削減できます。気になる現象等あればご相談ください。