神戸市垂水区で、塗装済のスレート屋根に2回目の塗装は有り？無し？
更新日：2024年3月11日
築年数は28年で、10年前に初めての外装リフォームとして屋根と外壁を塗装されております。
当時は築18年ですので、屋根・外壁ともに塗装を行う最適な時期だったと思いますね。
そこから、塗装工事を経て10年となりますが外壁に感じてはまあまあキレイな状態を保っております。
問題はこのお家に施工されているスレート屋根（カラーベスト）の状態が良くないという事ですので、調査していきましょう！！
※雨漏りはしていません。
天窓が複数設けられているスレート屋根ですが、遠目で見ても施工済の塗膜が剥がれている様子がお分かりかと思います。
スレート屋根は撥水機能を失うとひび割れや雨漏りの原因となりますので、
問題は、その後塗装済のスレート屋根をどうするかです。
もう一度塗装することが有りか無しかですね！
スレート屋根の塗装工事にも使用する塗料や工法によって耐久年数にばらつきがあるので断定はできませんが、この剥がれ方は経年劣化と言うよりは「塗料の密着性」に問題があると思います。
本来、屋根や外壁を塗装する際は「下塗り材」を塗るのですが、この下塗り材を使用していなかったか、スレート屋根に適していない下塗り材だったことが想像できる状態ですね、、、
ですので、どこのお家のスレート屋根も塗装後10年でこの状態とは限りません。
スレート屋根（カラーベスト）は薄いので、そもそもひび割れしやすい屋根材です(>_<)新築当時から施工途中に割れることもあるくらいですからね、、、
このひび割れた部分が黒ずんでるのが分かりますか？
これは雨水がしみ込んでいる状態ですので、屋根としてはあまり良くない状態ですよ！！
スレート屋根が欠けている状態で塗装されております(>_<)
全てとは言いませんが、スレート屋根が割れているにも関わらず塗装されている現場は非常に多いです(>_<)
本来、この様な割れやひび割れがあれば「スレート屋根の差し替え」もしくは「コーキング補修」を行って塗装するべきなんですよ。
きちんと補修して塗装されている業者さんには申し訳ないですが、日々スレート屋根の点検をしている中で過半数がこの状態なのは事実です！
屋根はお客様が目視しにくい部分ではありますが、お家を雨から守る大事な役割を果たしているので塗装すれば良いってものではないと思いますね。
スレート屋根は表面の撥水機能が低下すると、湿気や雨水を吸い込んでしまい苔が発生します(>_<)
これを回避するために塗装メンテナンスを行うのですが、塗装後5年くらいで苔は再発してくるんですよ、、、（地域にもよりますが）
苔の発生はひび割れや雨漏りを促進させますので、放置するのは良くないです！！
という事で、2回目以降のスレート屋根塗装は有りか無しか？ですが、答えは無しですね！！
屋根塗装の目的は「撥水機能の向上」と「美観性を高める」この2点です。
遮熱塗料を用いて「断熱効果を高める」というご提案を受けた方も多いでしょうが、体感で感じれるほどの断熱効果を得ることは難しいでしょう(>_<)
ですので、初回（築10~15年）のスレート屋根塗装は当然ありですが、それ以降になると「屋根からの雨漏り」が気になりだす時期になりますので「屋根カバー工法」もしくは「葺き替え工事」に考え方を切り替えることが正解かと思います！！
最後までご覧いただき、ありがとうございました！
それではまた、次のブログでお会いしましょう(^^)/
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