宇治市にお住まいのお客様から、廃盤になった瓦の修理依頼がありました。お客様の屋根には、松下電工ニューウェーブという瓦が使用されていました。松下電工ニューウェーブは、1980年代に発売された瓦で、現在では製造・販売されていません。そのため、廃盤になった瓦の修理は、困難な場合があります。

 

以前応急処置で工事してもらい防水テープやブルーシートで破損箇所を落ちないように止めていました。

特にケラバの瓦が今にも落ちそうになっていて非常に危険な状態です。ここまでひどい状態ですが、室内には雨漏りはしてないとの事でした。
ケラバの部分は瓦を撤去して下地を作り直し、ガルバリウム鋼板を成型して取り付ける提案をさせていただきました。
隅棟の三叉部分も瓦が欠損している状態で、ここは類似の商品がないため、防水シートなどで二次防水をして、柔軟性の高い鉛シートで隙間が開かないように補修をします。

問題は複数箇所ある地瓦の破損の修繕です。ニューウェーブは廃盤になっていて、新品の瓦を入手する事はできません。
画像のように、防水テープ補修だけでは数ヶ月も保たせるのがやっとです。曲面なのでガルバリウム鋼板で補修しても大きく隙間が開いてしまいます。

あまり知られていませんがニューウェーブ補修専用のガルバリウム鋼板です。　　これを破損している場所にコーキングを充填して貼り付けて補修する事で雨漏りの心配はなくなります。


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