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京都府相楽郡和束町で確認した塗膜剥離と補修跡が広がるセメント瓦屋根、廃盤瓦調査を踏まえた葺き替え検討
更新日:2026年8月26日
京都府相楽郡和束町のお客様から、「別の業者に古い瓦で同じものがないかもしれないと言われた。
本当に全部葺き替えしかないのか知りたい」とご相談をいただき、私たちが現地調査に伺いました。
屋根に上がってまず感じたのは、部分的な傷みというよりも、屋根全体で塗膜の剥がれと退色がかなり進んでいることでした。
表面の色がまだらに残り、過去に手を入れたような跡も点在していたため、見た目の問題だけではなく、屋根材そのものの保護機能や強度が落ちていないかを丁寧に見ていく必要がある状態です。
形状からはセメント瓦系、あるいは乾式コンクリート瓦系も考えられますが、写真だけで製品名や廃盤かどうかを断定することはできません。
だからこそ私たちは、いきなり葺き替え前提で話を進めるのではなく、まずは部分修理の可能性が残っているかをきちんと確認していきます。
表面の保護機能が落ちた屋根材が広い範囲に見られました
大棟まわりから屋根面を見渡すと、青い塗膜が広い範囲で薄くなり、下地のざらついた質感が目立っていました。セメント瓦系の屋根材は、表面の塗膜が防水性を直接担うわけではないものの、劣化が進むと水を含みやすくなり、乾燥と吸水を繰り返す中で傷みが進みやすくなります。特に棟際は風雨の影響を受けやすく、細かなひびや欠けが広がると不具合の起点になりやすい部分です。すでに見えている劣化が局所ではなく面で広がっているため、単なる色あせでは済まない段階に入っている可能性があります。この状態をそのままにすると、割れた箇所や浮いた部分から雨水がまわり、屋根材の下にある防水紙へ負担がかかり続ける心配があります。
軒先側まで確認すると、屋根面全体に退色が広がっているだけでなく、一部には補修材のような付着物や補修跡と見られる部分も見受けられました。こうした跡がある屋根は、過去にも割れや欠損などの不具合が起きていた可能性があります。ただし、現時点で製品名や補修方法の詳細までは断定できないため、瓦の裏面刻印や寸法を実際に確認し、同型瓦や代替品が流通しているかを調べることが大切です。もし同じ形の瓦が確保できず、なおかつ複数箇所で補修を重ねている状態であれば、今後もその都度直していく方法では追いつかなくなることがあります。補修跡が点在している屋根は、今後の修理方法を慎重に判断すべきサインといえます。
別の面から見ると、屋根材一枚一枚の表面が均一ではなく、色の抜け方や摩耗の出方にばらつきがありました。棟まわりも含めて長年の風雨を受けてきた様子がうかがえ、部分的な差し替えだけで済むのか、それとも屋根全体の耐用年数を考えるべき段階なのかを見極める必要があります。セメント瓦系の屋根は、見た目が似ていても製品ごとに寸法やかみ合わせが異なるため、合わない瓦を無理に使うと別の不具合につながります。しかも表面劣化が進んだ屋根材は、作業時の荷重や衝撃で割れやすくなることもあります。表面の傷みと残存強度は分けて確認することが重要で、見た目だけで部分補修の可否を決めるのは危険です。
屋根全体を見渡すと局所補修だけでは収まらない可能性があります
屋根面を広く見ると、塗膜剥離と退色が特定の一角ではなく全体に及んでいることがよく分かります。今回のように、欠損や補修跡が複数あり、さらに屋根材全体の表面保護機能の低下が疑われる場合、仮に一部の割れだけを直しても、別の場所で次の不具合が出てくる恐れがあります。雨漏りは屋根材の割れだけで起きるとは限らず、内部の防水紙が寿命を迎えていれば、表面をいくら直しても根本解決にならないこともあります。放置すると防水紙や野地板の傷みまで進み、修繕範囲が広がるため、今のうちに全体診断をしておくことが大切です。
部分補修の可否を確かめたうえで最適な工事を選びます
今回の和束町の屋根では、まず瓦裏面の刻印や寸法を確認し、廃盤瓦かどうか、同型瓦や中古瓦、代替品の入手が可能かを調べることが第一です。
そのうえで、破損が限られ、防水紙や野地板の状態にも大きな問題がなければ、必要な箇所だけの部分補修を検討できます。
反対に、同型瓦の確保が難しく、塗膜剥離・割れ・補修跡が屋根全体に広がっている場合は、既存のセメント瓦を撤去し、防水紙と下地を更新する屋根葺き替えが現実的です。
新しい屋根材としては、ガルバリウム鋼板系をはじめとした軽量金属屋根が有力な候補になります。
セメント瓦系がおおよそ40〜50kg/㎡、軽量金属屋根がおおよそ5〜7kg/㎡という目安で比べると、屋根の重量を80%以上軽くできる可能性があり、建物への負担軽減にもつながります。
「この瓦は廃盤なので、屋根を全部葺き替えるしかありません」と言われても、すぐに決める必要はありません。
廃盤になったセメント瓦でも、割れている範囲や瓦の下にある防水紙・木下地の状態によっては、在庫瓦や適合する部材を使った部分修理で対応できる場合があります。一方で、傷みが屋根全体に広がっている場合は、補修を繰り返すよりも葺き替えた方が、将来的な修理費を抑えられることもあります。
街の屋根やさん京都南店では、最初から大きな工事を前提にせず、「今必要な工事」と「将来を考えて選ぶ工事」を分けてご説明します。部分修理で守れるのか、葺き替えが必要なのかを現地の写真とともに確認し、お住まいの状態と今後の暮らし方に合った方法を一緒に考えます。
和束町をはじめ、木津川市・笠置町・南山城村・宇治田原町・精華町など、京都南部で廃盤瓦やセメント瓦の調査に対応しています。
「廃盤と言われて不安になった」「一枚の割れで全面工事が本当に必要なのか知りたい」という方は、契約を決める前に一度ご相談ください。現地調査・お見積もりは無料です。まずは屋根の現在地を正しく知ることが、余計な出費を防ぐ第一歩です。
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