ひたちなか市 ベランダの床下地を修繕！漏れ原因改善後に軒天張り替え
更新日：2025年6月13日
現地に伺って軒天を見てみると、たしかに茶色い雨染みがくっきり。ところどころシミも広がり、明らかに雨水が漏れている状態でした。
漏水で傷んだ軒天を直せば済みそうに見えますが、これは本当に軒天だけの問題なのでしょうか？
雨漏り調査では、水の侵入口や通り道を探すことがとても大切なんですよ＼_(´ᵕ｀๑)
雨漏りを起こしている軒天の上のベランダを調査したところ、床面から垂直に立ち上がった部分に、裂けたような大きなひび割れが見つかりました。
ここから侵入した雨水が、防水面の裏側を廻って下地にまで達し、真下の軒天に雨漏りを引き起こしていたのです。そこで今回は、雨漏りの直接の原因となったベランダの再防水工事を行った後、軒天を修理することになりました。
まず、ベランダの古い防水層を解体する作業から始めます！
防水層を剥がして中の状態を確認したところ、ドレン（排水口）部分を中心に床下地の木材が黒く変色し、腐食が進行していました。
裂け目から水が少しずつ入り込み、長期間にわたってじわじわと下地まで染み込んでいたようです。
このまま防水層だけを修繕しても、傷んだ床下地が残っていれば、将来的にまた問題が発生するリスクがあったと思います(ﾟ-ﾟ*; )
ここで大工職人の出番！
傷みが広がる前に対処できたため、腐食した床下地の部分だけを丁寧に張り替えました。
腐ってしまった部分だけを交換することで、費用も最小限に抑えることができますね。
もちろん、強度にも配慮しながらしっかり作業を進めていきました。
床を修繕した部分と、既存の下地との間にはわずかな段差が生じています。
このまま防水工事を実施した場合、
・雨水や湿気の侵入経路になってしまう
・段差やから再び腐食や劣化が進行する可能性
・防水層の下で動きが出て、ひび割れや剥がれの原因になることも
のようなリスクを防ぐため、柔軟性・耐久性の高いシーリング材であるオートンイクシードを使用して、隙間をしっかりとシールするのが有効なんですよ((*^^)v
床下地の補修が終わったら、次は防水工事です。今回は、
・絶縁シート（既存の下地との接触を避けて防水層の耐久性アップ）
・ウレタン防水（密着性・伸縮性に優れ、複雑な形状にも対応）
という組み合わせで、防水処理をしっかりと行います。
まず床面に、裏面に粘着層があり接着剤なし貼れるタイプの絶縁シート（自着シート）を敷設します。
ウレタン防水材1層目（立ち上がり・ドレン）
ウレタン防水材1層目（床面）
ウレタン防水材2層目塗布中
ベランダの防水不良が改善されたことを確認してから、最後に雨染みの出ていた軒天の張り替えに入ります。
最初に見つかった「症状」である軒天のシミは、あくまで「結果」でしかありません。
大切なのは、「どうしてそんな症状が出たのか？」という原因を見つけて、それをしっかり直すこと！
そうしなければ、せっかく綺麗に直した部分も、またすぐに傷んでしまう可能性があります。原因追及こそが再発防止のカギ！なんですよ。
ひたちなか市のお宅は、軒天のシミから始まったご相談でしたが、
・実は原因は上のベランダの防水不良で雨漏りが発生
・床下地まで腐っていた
・原因を直さない限りは、何度も再発するリスクがある
といった一連の流れがありました。
これは意外と多いケースで、「とりあえず見た目だけ直して終わり」という工事をしてしまうと、また同じ症状を繰り返してしまうこともあるので、十分注意しましょう。
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